My Fair Lady #87

噛み付くみたいに荒々しいキスをしたと思ったら今度は僕の体をガバッとユノは剥がした。
「人の気も知らないで、、これ以上煽ると本当に壊わしてしまうだろうが…」
と、腹の底から響かせるような声で唸り、再び僕に覆いかぶさってキスをする。
「ん、ふ、っ、、……ッ」
荒ぶる口付けはユノの心情を表すのか、いつもより相当に激しい舌遣いに息を継ぐのもやっとの程で。
膨らんでキツキツの股間は相変わらず熱を放つ場所を探して、狭い下着の中でドクドクと脈打つ。
それを知っていてわざとユノは焦らすような腰遣いで僕の膨らみを揺するんだ。
「いやだ、、っそれ、、!」
出したいのに出せない尿道の頭をぐりっとユノの指が何度も撫で回す。
こんなにも苦しい状況で、ピンポイントでそんな所を突くなんて拷問かと思うのに。
ユノの指は遠慮なく張り出た股間を絶妙な刺激で触り続ける。
緩急の効いた手の圧によって、性器はギュッと締まって痛みさえ感じて来てしまう。
「ん、ん、、…っ!!」
逃げようにもがっちりと押さえられた後頭部の所為で腰だけを引いてもすぐにユノの手に捕まってしまう。
「、、、だから、触るなら服の上じゃなくて…っ!」
すると、ユノはスルリとあれ程強く敷いた拘束を解いて見せるのだった。
「…悪い、こんな筈じゃ、、」
少しだけ僕から距離を取ったユノが、苦悩に満ちた表情で懺悔の言葉を吐き出した。
「ユノ、、?大丈夫です、少しだけ怖かったけれど僕はこんなんじゃ壊れないですから、…ね?」
離れた分の距離を埋めるように近付いてそっとユノの手に触れた。
「…チャンミンっ、」
泣きそうな…まるで小さな子供みたいに僕を漆黒の瞳がゆらゆらと見つめる。
「僕は、貴方の宝物だけれど…簡単には壊れないんです。だから信じて…?」
どちらともなく近付いて触れた唇は。
そっと重ねるだけの優しさのあるキスで────
寝室に行くまで、ユノは僕への気遣いを見せてくれて、シャワーを浴びた方がいいかと尋ねてくれたんだけど。
心の決まった僕は、早くユノと肌を晒して触れ合いたい思いの方が強くて。
あの噎せ返るような部屋へと再び駆け込んだ。
ユノはリビングで僕に噛み付いた時よりもかなり落ち着いた様子を見せる。
「脱がせてくれるか?」
今夜のユノは薄手のカーディガンにタンクトップシャツを合わせ、とてもカジュアルな装いでキメているので。
それを僕の手で脱がせるのだけど・・
直立したまま僕になすがままのユノにドキドキと胸が勝手に高鳴っていく。
「じゃあ今度は腕を上げてください、、」
上半身は簡単に脱がせる事が出来ると踏んでいたのに、カーディガンを脱がせた後のユノの二の腕につい見惚れてしまった。
ユノに気付かれないように作業を進めようと、タンクトップシャツを下からたくし上げると、目の前に逞しい胸板が晒されて僕の鼓動は更に早鐘を打つ。
「チャンミン…腕を抜いてもいいか?」
「アッ、はいっ///」
ドキドキしたままユノの胸板に釘付けになっていた為に、中途半端にたくし上げたシャツのせいでユノは視界を遮られたままだったのだ。
慌ててシャツを腕から抜くのを手伝うと、顔を出したユノは柔らかく笑みを浮かべている。
「見惚れる程に良い体だったか?」
そう言って僕の鼻の頭にちょんっとキスをするのだ。
多分、僕の顔は耳まで真っ赤になっているだろうに…………っ///
火照った顔でコクリと頷くと、まだ下を脱がしてもいないのに。
ユノの方が僕のズボンに手を掛けてするすると一気に下ろしてしまうんだ。
「ワッ待って、、//!」
言ったそばからもう下着にユノの指が掛かっていた。
すると、ユノは顔をぐっと近付けて。
「待てない、もう俺は待たない…」
吐息が掛かる距離でそう呟いて口の端を上げたんだ。
それが、ゾクッとする程に格好良くて。
放心のままにユノの手によって下半身を剥かれ、外気に晒された性器を僕はぶるりと震わせた……
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