My Fair Lady #83

僕の答えを受けて不敵に笑うユノの口から赤い舌が覗き、その妖艶さにごくりと唾を飲み込んだ。
この容姿であの器用さならいくらだって性欲の捌け口には困らなかった筈なのに。
どうして今、この男は僕の性器をそんな風に愛おしげに口を付けるのだろうと思った。
「っ、…んっ//、、」
亀頭の部分がすっぽりとあの小振りなユノの口の中へと収まっている画は相当なもので。
思わず目を逸らしたくなるのをユノは許さないとでも言いたげに、カリの窪みに柔く歯を立ててくる。
しかも、押さえ付けられていた僕の腕を自分の頭の方へとユノは引っ張るのだ。
「…?」
何をしたいのかさっぱり分からない僕は、ユノのなすがままに手を誘導され…
ユノは僕の手を自分の耳の外側にぴったりと添える形で導くと、じぃっと上目遣いでこちらを見上げる。
そしてピタリと動きを止めてしまうのだ。
「ユノ・・・?」
呼び掛けにもユノは口元に僕の性器を咥えたままなので、答える事もせずにただ見上げているだけなのだ。
「!?」
耳を蓋する手を外そうとすると、その手をがっちりと上からまたユノの手が押さえ付けるので外す事も叶わない。
一体何をどうしろって言うんだ?
その時、僕の手が僅かにユノの顔を挟み込んだまま動いてしまったのだけど。
「ッ///!」
するとユノの口が突如、性器を含んだままで深く飲み込んでいくんだ。
「………??」
でも、暫く待ってもその状態から上がる事が無く。
ユノも苦しいだろうにと思って、顔を手で挟んで引き上げようとするとその僕の動作に連動するようにまたユノの口が上下に動くのだった。
「あ、…」
そう言う事か・・・
ユノが何をしたいのかがようやく分かってしまった、、、
「っ、ゆのっ///」
名前を呼んでも相変わらずじぃっと漆黒の二つの瞳が無言を貫いて見上げるだけだ。
「く、もうっ、、!!」
僕がこれからすべき事が分かったとは言え、行動を起こすのにはそれなりの恥じらいもあってなかなか動く事が出来ない。
その様子を見てなのか、黙って見上げていた瞳をゆっくりと閉じて、口から性器をユノが抜こうと動き出したのだ。
「わっ!!待って!!!」
思わず咄嗟にその顔を押さえ込んで止めてしまう。
すると、また前よりも強い力でユノの口に性器が吸引されていくのだ。
「あぁ、もうっ、、わかってますよっ!!」
ほとほと色気の無い発言だと思いながらも、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
ユノが意図する通りの事をやるのが、僕にはとてもハードルが高い、、、
「…、っ、、、ふっ、…ん」
ユノの顔を僕が手で挟んで引くと、性器を含む口が深く沈む。
まるで僕がユノの口に咥えさせてやらせてるみたいに・・・
てっきりユノは終始リードを取って常に主導権を握るタイプだと勝手に決め付けていたのに…………
どのくらい時間が掛かったのかも分からないくらいにユノの愛撫に没頭をした。
絶頂に達した後も無意識にユノの顔を挟み込んでいたらしく、手を剥がされるまでそれに気付かなかった程だった。
「んぅっ、、!」
イッたばかりで敏感な性器をご丁寧にティッシュでユノが拭いてくれるのだ。
「自分でやります、、」
そう言うとユノの手が離れ、口元をティッシュで押さえて何かを吐き出すのが見えた。
「っ///!」
絶頂の余韻の中で突如羞恥に襲われる。
「くち!早く濯いでくださいっっ!」
慌ててユノの手を掴んで寝室を飛び出そうとすると、自分の下半身が見事に露出したままだと気付いて急ブレーキを掛ける。
「濯いでくるから先に戻っててくれ」
その肩を小さく揺らすユノはとても穏やかな顔をしていた。
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