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2018_06
28
(Thu)20:00

My Fair Lady #81







「と、言うわけで俺の恋も応援してくれよな。お二人さん」

そう言ってにっこりと微笑んだヒチョルの笑顔は、初めて感情が伴っているように見えた。

「ヒョンが本気なら応援も何も無いが」

「そう言っても元彼がお前だろ?今更初恋の君が本気を見せてもヘジンの心をそう簡単に取り戻せると思う程、俺は自信家じゃないんだ」

「そうか?ヒョン程自信過剰な人は居ないと思っていたが」

「おいっユノにだけは言われたくないぞ!?まぁ、だから取り敢えずヘジンは俺が責任を持って幸せにするつもりだから、お前はチャンミン君をもう不安にさせるなよ?」

「あぁ。ヒョンに言われなくとも分かってる」

「ふ、そうか?」

ヒチョルとユノの会話を皆、黙って見守っていた。
僕はと言うと、清々しいまでにヘジンへの気持ちを曝け出すヒチョルに心の中で密かに感謝をしていたんだ。

かと言ってユノと結婚まで考えていたヘジンなのだからいくら初恋の人とは言え、ヒチョルに突然想いを伝えられてすんなりと受け入れてくれるのかは誰にも分からない事だった。

それでも、ユノとヘジン、そして僕の関係にヒチョルが加わる事が希望のように感じてしまうのだ。

ヒチョルとヘジンが・・・

上手くいって欲しいと僕が単純に願ってはいけないと思うのに、そうなったらユノは救われるような気がした。

人の気持ちはどうなるか分からないのに───






「なぁ、なんか奥の方から甘い匂いするんだけど…?花?」

トイレから戻って来たドンへが放った一言でユノがガタッと勢いよく立ち上がるので、一同が二人を凝視する。

「匂いの元って寝室か??廊下まで漏れてるってさぁ」

「ドンヘッ!!」

え、と思っていた間にドンヘの口がユノの手によって塞がれる。

「ん、、、っ!、、んのっ!?」

ふごふごと口を塞がれてもがくドンヘをずるずると引き摺ってユノはリビングの方へと連れて行く。


「はーん。怪しいな」

小声でヒチョルが囁いた途端に僕とキュヒョナ以外の三人が一斉に席を立って廊下へと駆け出したのだ。

「おいっ!やめろっ、、!!」

その行動に慌てたユノが後を追うように部屋を出て、続いてドンヘも出て行くのに平然とキュヒョナだけはワインを口元に寄せて愉しんでいた。

「お前も行ったら?」

「あ、うん」

キュヒョナを残してみんなの居るであろう寝室を目指すと、確かに全開にされたドアから花の香りが放たれている。

「なんで花…?わッ!!」

一歩寝室に踏み込むと、足の裏で何かを踏んだ感触に思わず飛び跳ねる。

「え、何、、わ・・・」

足元を見るとベッド以外の床一面を黒い薔薇が敷き詰められていて、圧巻の光景だったんだけど。
進もうとすると必ず薔薇を踏みそうになるのだ。

「やっと来たかー、よっ主役!しかし相当愛されてるなぁ」

壁際に何故か張り付いていた四人が僕の登場を囃し立てる。

ユノはと言うと、唯一薔薇が撒かれていないベッドの上に腰掛けて項垂れるようにして片手で目元を覆っていた。

「チャンミン君って花言葉とか分かる人?」

ヒチョルにいきなり聞かれたので咄嗟に首を横に振る。

「だよなぁ、普通は知らないもんなんだ。だからさっき俺達も黒い薔薇が何でここにあるのかと、気になってグー◯ル先生に聞いてみたんだよな」

「はぁ、、そうなんですか」

「気になる?聞きたい??」

勿体ぶって、と思っていたら他の三人が笑いを噛み殺しているのでその花言葉は恐らく相当クサイんだろうと予想した。

「ハイ、聞きたいですね」

ユノはもうピクリとも動かず、まるでロダンの考える人、ならぬ悩める人と化している。

「黒の薔薇の花言葉は、”貴方はあくまで私のもの”もしくは”決して滅びることのない愛、永遠の愛”」

「・・・・」

「重くてびっくりだろ?因みにこの花の量からすると恐らく300本はあるだろうと踏んで調べたら、365本ってのが該当したんだ。ここまで来たら聞きたいよな?」

ヒチョルの問いに無意識にごくりと生唾を飲んで頷く。

「365本てのは”あなたが毎日恋しい”だとさ、あぁぁ~ユノヤ~~兄はお前が恥ずかしいよっ!!」

「よっ!束縛王!!」

「ハハッ、ロマンチストを通り越して恐ろしく重い男だな」

みんなの囃し立てにとうとうユノは両手で顔を覆ってしまった。
しかもその耳が真っ赤になっていて…


「あぁーもうみんな煩いですっ///!!ぼくは、、、ううん、僕がこんなにも嬉しいんだ!だからユノを揶揄わないで下さいッ!!」

足元の薔薇を構わずに蹴散らし、ユノの元へと駆け出した。
そこで野次はピタッと止み、壁一面に体を張り付けて硬直させていた。

「あ、いや。ほんと、悪かったよごめんなユノ、、」

ドンへが申し訳なさそうに謝るのを皮切りにして、他のメンバーも口々に謝罪を述べるとそぉっと部屋を出て行くのだった。










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