--_--
--
(--)--:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2018_06
27
(Wed)20:00

My Fair Lady #80








ダイニングテーブルの上には、ヒチョルの店にも負けない豪勢な食事が並び。
ドンへはそれを少しずつ取り分けて次々に口の中に押し込んでいた。

「うまっ、、!ユノ~お前、腕上げたんじゃね?どれ食べてもすげぇ旨いし!!」

キッチンでまだ調理中のユノに向かってドンへは叫ぶけれど、涼しい顔で肉をフランベしていたユノはふっと口角を僅かに上げただけで賛辞を軽く受け流す。

「顔良し、性格良し、料理の腕も良いなんて、優良物件だったよなぁー」

と、他意は無さそうなドンへの発言に対して隣に座っていたヒョクが「へぇ、それなら今から狙えば?」と冷たく言い放つのだ。

そんな事をヒョクが言うなんて、と目を丸くしているとドンへが大慌てで謝罪をし出す。

「ヒョク!!俺は別にユノなんか眼中にないんだってぇーーっ!あんな涼やかイケメンよりも俺は器量良しのヒョクが好きだっ!愛してる、誓ってもユノが良いなんて二度と言わないからっ、、」

「エッ」

ヒョクはドンへの懺悔に笑顔を取り戻すのに、逆に僕は持っていたナイフを落とす程のショックを受けていた。

「え、エッ、えぇ!?あの、あのあのっ、、」

だから思わずすっかりと二人の世界に入ってしまったドンへとヒョクをつい指差してしまう。

「そう、付き合ってるね」と、あっさりと答えをくれるヒチョルにパクパクとまた口から言葉が出てこない。

「ちゃんと食べてるのか?」

そこに良い香りをさせてユノがステーキの乗った皿をスッと僕の目の前に置いてくれるのだ。

「あ、ユノだ、、」

「あぁ、そうだな。なんだ、あまり進んでないじゃないか」

そう言って僕の左隣の席へと座る。
そして今置いたばかりの肉を一切れ切り分けて僕の口へと運ぼうとする。

「あれ、これって僕だけですか…?」

他の人には出されていないのに、いいのだろうかと思いつつ良い感じに仕上がっているステーキを前にして、自動的に口が開いてしまう。

「んっ///!」

「美味しいか」

コクコクと首を振って頷くと、ホッとしたようにユノは目尻を下げて更に一切れ僕の口へと運んでくれるのだった。

「ん、ユノは、、?食べないんです??」

言いつつまた口が勝手に開いて、そこにユノの持つフォークが吸い込まれて行く。

「ふぁっ///」

一口目はブランデーの香りが肉の旨味を凝縮させていたように感じたのに、今入れてもらったのは皿の端に添えられているソースが絡まってまた別の味わいを口の中で広げていた。

「今日は嫌な思いをチャンミンに沢山させてしまっただろう?だからってこれでチャラにするつもりは無いが、俺が丹精込めて調理したひと皿だ。じっくりと味わって欲しい」

そう言ってユノは僕の左手を握る。

「ユノ・・・ありがと」

そっと僕からも握り返すと、またホッと眉尻を下げてユノが掌で僕の手を揉む。

「へへへ」「ふっ」と二人だけの時間に酔いしれていると、真正面から「どいつもこいつも湧きやがって」とげんなりした顔でキュヒョナが突然、毒を吐いたのだ。

「なんだ、俺達だって負けてないだろう?キュヒョナ、この厚い胸に。さぁ!」

キュヒョナの毒を物ともせずに両手を広げてハグ待ちをするシウォンは流石だと思った。
案外この二人は冷静と情熱のカップルとして上手くいくんじゃないだろうか?

嫌だ嫌だと言いつつ、キュヒョナもそれ程シウォンを邪険に扱っていないように見える。
いくらパトロンだからって嫌ならハッキリと拒絶しそうなのに、あのキュヒョナって…


「あー。独り身は寂しいもんだなぁー。俺もそろそろ本気出してみるとするかー」

物凄く抑揚の無い言い方であちこちで繰り広げられていた甘い雰囲気をヒチョルがぶち壊す。

「ヒョンが本気を?そんな相手がいるのか」

鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしてユノが聞くって事は、今までヒチョルはよほど恋愛に対して本気を見せていなかったらしい。

「あぁ。俺も自分の感情には相当疎いらしくてな、ずっと近くに居たのに気付かなかったんだ」

からりとしたヒチョルのその発言に一番早く反応を見せたのは意外にもシウォンだった。

「へぇ、ようやく気付いたって?ハハッ。それにしてもえらく時間が掛かったもんだ。初恋は実らないのがジンクスだってあいつとはお互いに慰め合ったんだが。…そうか、頑張れよヒョン」

シウォンはヒチョルの想い人を知ってる口振りで、てっきり僕は自分の知らない話だと思い込んでいた。

「ユノヤ、お前には感謝してる。昔から可愛い妹にしか見えていなかったのにな・・振られたって泣きつかれた時に自分の想いを初めて知れたよ。だからヘジンの事は俺がいいと言うまでお前に会わせる気はない」

「…ヒョン、そうだったのか」




え、ヘジンが、、、!?

ヒチョルの想い人………!!





「因みに俺の初恋もヒチョリヒョンなんだ。見事玉砕したけどな、ハッハッハ!」


と、シウォンが付け加えたのを一同はスルーをしていた。











ランキングに参加中です(*˘︶˘*).。.:*♡
1ポチ、1拍手を宜しくお願いします。
応援有り難うございます(。>∀<。)



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

関連記事
«  HOME  »
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。