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2018_06
26
(Tue)20:00

My Fair Lady #79








ユノは僕の見た目が好き……?

「・・・・・」

ヒチョルによって明かされた事実に思いのほか僕は衝撃を受けてしまっていた。

「ヒチョリヒョン、チャンミンの顔が青いです」

呆然と立ち尽くしていたら、背を向けていたヒチョルにそうキュヒョナが声を掛けるんだ。

「あぁ、だろうね。チャンミン君、君の事だからユノが見た目重視で自分を選んだって凹んでるんだろう?」

「……ハイ」

ユノから今度は背を向ける形で僕とヒチョルは向き合った。
だから更にユノはシウォンの腕の中で歯噛みをしている様子なのに、今はちょっとユノの顔がまともに見れる自信が無い。

「確かにユノもあの通りだし、容姿に一目惚れってのは間違いないよな?だけど、どうしてそれを俺がこの場で伝えなきゃならないのか。それをちゃんと最後まで聞いて欲しいんだ」

「…………」

いつになく真面目なヒチョルに言葉を失う。
何故ならその顔からは笑みが消えていたのだ。

「俺はあの弟と長い付き合いだけど、ユノが同性を恋愛の対象に見れないのをよく知っている」

「ヒョンッやめろ!」

「ユノ、往生際が悪いぞ。俺が言わなきゃお前の事だ、チャンミン君には言わずに黙っておくつもりだったんだろ」

「え、、?何を?どう言う事ですか…?」

ユノが僕に言わずに、ヒチョルが知る秘密が気掛かりだった。

「チャンミン君、よく聞いてくれ」

「はい、、」

「ユノの御両親は敬虔なクリスチャンなんだ、だから勿論ユノもだというのは分かるね」

急に出て来た御両親の存在にどくんと胸が波打つ。

「ヒョン頼む!チャンミンには言うなっ、、」

悲痛な叫びにも似たユノの言葉を無視してヒチョルは先を続ける。

「これだけは断言するよ、決してユノは外見だけで改宗を決めるような男じゃないって事を。だから君にはその意味を、そこに辿り着くまでのあの弟の苦悩を知っていて欲しい」

「、、っ、改宗!?」

初めて聞く重大な事実に血の気が一気に引いた。
そのタイミングでユノの体が自由になったらしく、すぐさまそばに駆け寄ってくれる。

「チャンミン、、俺を見ろ、重く考えるな!ヒョンっ、、!あんな言い方をしたらチャンミンが自分を責めるだろ!?」

知らずに体が震えていた、それをユノが摩って和らげようとしている。

「ユノヤ…今知らされずにこの先に知った時、もしその情報が間違ってチャンミン君の耳に届いたとしたら、お前達の事だ。取り返しのつきようがない程に拗れるんじゃないか?」

「っ、だからって、、」

「でも事実だろ?」

珍しく取り乱していたユノを正論でヒチョルが攻め落としているのを目にして、少しずつ震えが落ち着き出す。

「…ヒチョルさんが言いたいのは、僕にもユノと同じ覚悟を持てって事なんですよね」

噛み締めるように言った言葉なのに、それを聞いてヒチョルはふっと笑うのだ。

「あ!そう言えばもう一つ伝える事を忘れていたよ、嫌だね歳かな?キュヒョナ、例のアレ」

急に戯けて見せる姿に拍子抜けをしていたら、キュヒョナがずいっと僕に紙袋を押し付けてくる。

「え、これなに…?」

手渡したキュヒョナに聞いても答えは返ってこない。

「ユノなら分かるかな」

紙袋の中には何重にもビニール袋に包まれたキムチ入りのタッパーが入っていた。
それをヒチョルはユノなら分かると言うのだが、、、

「…もしかして、ユノの御実家のですか…?」

ユノは口元を手で覆って言葉を失っていたので、先に口を開いたのは僕の方だった。

「チョン家に代々受け継がれるキムチのレシピがここにある。俺はそれをユノの最愛の人に受け渡すように仰せつかったんだ」

「ヒョン、、っ」

ユノは目元を赤く染めていた。

「御両親はお前の決断を大手を振って応援する事は出来ないと言っていた。だとしても子を思う親はいつだってその子の最良の道を支えてやりたいと思うもの、だそうだよユノヤ…」

ユノの肩は小刻みに震えていた。
それをポンポンと軽く叩くと、ヒチョルは「さぁ、冷めないうちに食べよう」と威勢良く号令を掛けるのだった。












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