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2018_06
21
(Thu)20:00

My Fair Lady #75









タクシーの運転手にドンへの店の住所を伝えてそのままボーッと乗っていた自分を後から悔いても遅かった、、、

車をドンッと店の真ん前に横付けをされたので、店内で接客をしていたドンへにバッチリと見つかってしまったのだ。

「わあぁぁ~!チャンミン君いらっしゃーい」

支払いはユノのツケだと言うので、そそくさと外階段からヒョクの店へと上がろうとしていたのに、ドンへにあっさりと捕まってしまう。

「あ、どうも…こんにちは」

「久し振りに来たってのに俺には挨拶無しなわけ?ん?」

「いやっそういうわけじゃ、、ちょっと時間が押してたので直接二階に行こうかと思ってただけなんです」

ユノが玄関でいつまでも離してくれないから、予約していた時間が本当に差し迫っていたのは事実なのだ。

決して嘘は吐いていないけれど、ドンへはそれを聞くなりニヤリと笑う、、、

「じゃあ後で待ってるから」

「……ハイ、、」


ドンへから逃れられなかった……
僕の馬鹿野郎っ、、!



二階の店に重い足取りで行くと、僕を見つけたヒョクが「下で捕まった?」と苦笑いを浮かべる。

それに対して無言でガクッと頷くと、そうかそうかと宥めるように店内の奥にある席へと誘導される。

「ドンへも悪気があってチャンミン君を困らせてるつもりは無いんだけどね」

「はぁ、、」

「最近、チャンミン君の雰囲気が変わってきたから尚更色々と服を合わせてみたいって言ってたけど。その気持ち、分からないわけじゃないんだよ」

「え?ヒョクさんもですか!?」

「あぁ、うん。でも奇抜な事をしたらユノから絶縁されそうでそれは許可無しに出来ないけどね」

「あ、ハハッ、、それなら良かったです」

ここ最近、ドンへのお店を避けていたのには理由があって。その理由もヒョクは察してくれているらしくて助かる。

「チャンミン君」

「はい?」

「近頃、化粧したり女装しなくても自分から艶が出てきたの自覚してる?」

「は?艶って何ですかソレ・・」

「ふふ、やっぱりね。本人が無自覚だからユノがあんなに警戒して過保護っぷりを見せてるわけか」

「確かに最近のユノは過保護ですけど…警戒ってそんな、、」

「そう?魔性は怖いね」

あはは、とからりと笑うヒョクに戸惑ってしまう。
僕等の関係性に何処まで気付いているのだろうか…

「ところで今日はどんな風にする予定かな?」

「あー、えっと、前髪は長めで…あとはお任せします」

「前髪は長く、か。じゃあ緩めのパーマを掛けてみようかな。うん、多分似合うね」

頭の中で描かれた僕を満足そうにヒョクが言い、テキパキと作業を始めていく。


髪型に関して今まで一度もユノから事前に注文を受けた事が無いので、ウィッグを被りやすいようにいつも前髪は伸ばして貰っているのだ。

でもその前髪をくるくると指に巻き付けて弄ぶのがユノの癖なのだと知ってからは意識的に伸ばすようにしていた。

「何、良い事でも思い出してた?」

ふと顔を上げると、カットをしていたヒョクが鏡越しの僕を意味深に見つめている。

「良い事って言うか、、まぁそうですね///」

ユノとの日常を思い出してただけなのに、そんなに表情が緩んでいたのだろうかと恥ずかしい反面、ユノへの想いが溢れ出る嬉しさにふふっと笑みが出てしまう。

「…チャンミン君、これからも宜しくね。そして有難う」

ニヤける僕をまた意味深にヒョクが目を眇めて言うのだ。

「あ、え?ハイ。こちらこそ宜しくお願いします?」


改めてどうしたんだろ……?

そんな疑問はすぐに作業に集中し始めたヒョクによって掻き消された。










「……やっと着いた、、、」

今回、パーマの時間もあったし。
セットが終わってから一階に降りてドンへの半分趣味が入った僕のフィッティングが行われ、気付いたら午後の1時半をとうに過ぎていて。
これから休憩だと言うドンへに半ば強制的にヒチョルの店へと連れて行かれてしまったのだ。
そして何やかんやとしているうちに時間が経って、ユノのマンションに帰れたのは17時過ぎだった。

「予定だと昼にはユノの元に戻れる筈だったのに………ランチに行くって言ったらあっさりオッケーしたもんなぁ・・・」

ドンへと出掛ける旨を伝えたらユノが快諾をしたので、ちょっとだけ寂しかったりして。
尚更ユノに会いたい気持ちが募って仕方がないってのに、休憩に入ったキュヒョナに捕まってプラモの話に花が咲いて、、、



すっかりと生活に馴染んだ暗証番号を打ち込んで、玄関のドアを開けると途端に鼻先を良い香りが擽ぐる。

その匂いにつられてリビングに続くドアを開けようとしたら先に扉が開いてふわっとそれこそ馴染んだ香りに包まれる。

「…ん、ユノ…ただいま、っ」

ユノの匂いだと、懐かしさと同時に安心が込み上げて来る。

「ユノの匂い…好きです…」

鼻先を潰れるかって程にユノの体に押し付けて安心しきっていると、ユノも同じようにして僕の首筋に顔を埋める。

「チャンミンは色々な匂いを付けてきたな」

そう言ってすんすんと鼻を鳴らし、べろりと肌を舐め上げ、そしてカリッと胸の粒を引っ掻く。

「ッ、///ん!」

ユノは近頃、僕の胸に特にご執心の様子。

「何処がチャンミンの匂いのままか、確かめないとな」

そう言って引っ掻いた指で粒を捏ねくり回す。

ドクドクと脈打つ鼓動までユノに伝わってしまうかもと思うのに、ユノの次の行動に期待を寄せてしまう───











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