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2018_06
15
(Fri)20:00

My Fair Lady #71









ガクッと急に足の力が抜け、膝をついて僕の体は崩れ落ちて行った。

けれど寸前の所でユノが咄嗟に伸ばした手が僕の体を掴んだお陰で全身を床に叩きつけられるのだけは避けられていた。

「おいっ、チャンミンっ!!」

珍しくユノが焦っていると、ぼんやりとした頭で思っていたら、急にふわっと体が浮く。

そして数秒ののち、熱いシャワーが体に浴びせられてしまう。

「ワッ!?……っ、あ、ユノ、、」

はっきりと覚醒した視界に真っ先に入ったのはユノの不安に揺れた漆黒の瞳だった。

「すまない…俺が無理をさせた」

シャーと、降り注ぐ大量のお湯によってあっという間に体の血の巡りが戻り、逆にユノの紅潮した頬を見て熱くはないのかと、心配になるのに。
ユノは僕を腕の中に抱いて申し訳ないと何度も繰り返す。

「ユノ、もう大丈夫ですよっ…」

そんなに心配をさせてしまったら悪いと気丈に立ち上がろうとしても決してユノはそれを許そうとしない。

「もう少しこのままでいい」

「え、でもユノの肌がもうっ、、」

「大丈夫だ」

肌理の細かいもっちりとしたユノの肌が、頭上から降り注がれるシャワーの熱によって赤く火照っていてこっちが見ていられないのに・・・


結局、そのあとユノは自分の気持ちが落ち着くまで僕を抱き締め続け。
ようやく地に足が立てたと思った矢先にバスチェアーに座らされて、頭のてっぺんから足のつま先までユノに洗われてしまう。


そんなユノにいたせりつくせりと言うより、過保護の域だなと思ったのは、濡れた体をバスタオルで拭かれて更にバスローブまで着せてくれた辺りの事で。

「も、いいですって!あとは自分で出来ますから」

ドライヤー片手にまだ自分は全裸というユノからそれを引っ手繰るとそそくさと髪を乾かす。

そんな僕の後ろでようやく自分の体を拭き出したユノを見てホッとしたのも束の間、鏡越しに見える均整の取れた肉体のある一部分がどうしても気になって目が離せない。

「ユノ…?」

「ん、どうした」

髪を乾かし終わってドライヤーを手渡すと、ユノは腰にタオルを巻いただけの格好で。
だから意を決して考えた事を口にした。

「あの…ユノはイッてないんですよね?」

「………」

聞いた途端にユノの眉が上がる。分かり易い反応で助かるけれど、それなら尚更僕は覚悟を決めなければならない。

「僕がしたら駄目ですか、、、?」

前に絶対に無理だ、有り得ないと自ら否定した行為ではあるけれど…こんなに僕の事を想ってくれるユノの為なら出来ないなんて最初から決めつけたら駄目だと思う。

「何を言い出すんだ」

そんな僕を見て、ユノは焦ったような怒ったような表情を浮かべる。

「だって!僕に出来る事ってそれくらいしか無いじゃないですかッ」

「っ、、、」

必死に懇願すればユノも折れると考えたのに、言葉に詰まりながらもユノはそれを良しとはしない。

「ユノ…?」

「頼むから、これ以上煽ってくれるな、、」

こめかみを抑え、天を仰ぐユノはとても辛そうで葛藤しているのがありありだ。

「僕も男だから分かりますよ、だから、ね…?」

「ッ、!!」

そっとユノの腕に触れただけでビクッと跳ねたような反応をされて正直ショックだった。

「あの・・・」

「男なら、…分かるだと?」

急にユノの声色が変わる、目を見ると明らかに怒りを孕んでいる。

その瞬間、ユノは僕の腕を強く掴んで引き摺るように廊下を歩き出した。

目指す先が寝室だと気付いて、あの日のユノがフラッシュバックする。

「あ、、まってッ、ユノ、、、」

これから、この扉の向こうで。
ユノが何をしようとしているのか…

僕には大体想像が付いていた。









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