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2018_05
31
(Thu)20:00

My Fair Lady #51









え、なんなんだ、、その笑いは何を意味するんだよ……っ

凄く嫌な感じに笑うキュヒョナはまた先程と同じように僕から視線をスッと外してしまう。

その時、僕をあんなに強く抱き締めていたシウォンの腕が緩んでようやく呼吸が楽になってホッとしたのに。

「もう一度聞こうか。ユノと俺ならどちらが好みのタイプかと質問したんだけど?」

てっきり解放されたと思ったのにまだシウォンの束縛は続くらしい。

「はい、だからそれがユノです、って僕は答えました」

念を押しながら向き合ったシウォンを見据えて断言すると、僅かながらあの太くてキリリとした眉毛がピクリと上がる。

「ユノは女性しか愛せない男だけど、それでも?」

「えぇ、って言うか僕もそうなんですけど?」

「そうなのか?」

「えぇっ、そうですよ!」

意外そうな顔をされても今まで女性しか好きになった事が無かったんだから嘘じゃない。

でもユノは・・・ユノだから…すき、なんだろうけど、、、

「本当に?嘘をついてないかい?」

しつこく聞くので首をぶんぶんと縦に振った。

「あぁもういいよ、、分かった、分かったから」

精一杯の想いがようやくシウォンにも伝わったらしく、首を振り続ける僕を焦って止めてくれる。
でもこれでもかって程に振ったから少し頭がクラクラしてその場に蹲ると、肩にそっと遠慮がちに手が置かれる。

「シウォンさん、後は俺が引き受けますから仕事に行って下さい」

そんな風に僕の体を心配したフリをしながらシウォンを出勤させるようにキュヒョナが促した。

その言葉を受けてシウォンも「分かった」と言い、あっさりと部屋を出て行ってしまう。

え、あのしつこさはどこへ、、!?



「じゃあ続き宜しく。俺はこっちで休んでるから終わるまで起こすなよ」

シウォンを無事に追い出した途端に被っていた猫をあっという間に脱ぎ捨てて、キュヒョナは勝手に人のベッドで眠ろうとする。

「おいっ、、ちょっと待てよっ」

頭まですっぽりと布団に潜っていたキュヒョナを叩き起こすと、あからさまにムスッとした顔で僕を睨む。

「何」

「何って、、、こっちの台詞だっての!なんでシウォンさんが帰ったのにキュヒョナがまだここに居るつもりなんだよ!?」

布団を剥ごうとする僕に、負けない力でキュヒョナが抗戦する。

「んぬぬっ、、」

「そんな細腕ごときで勝てると思ってんのか、、!?料理人を舐めんなっオラァーっ!!」

よく分からない事を叫んで布団を僕から引ったくる。
恐らく、料理人の腕っ節を見くびるなとでも言いたかったんだろう。

その反動で僕は吹っ飛ばされて尻餅をついてしまう。

「アタタッ、」

自分家で一体僕は何をやってんだ、、?

途方に暮れる僕を尻目に更にキュヒョナは言い放つ。

「今日はお前のお陰でヒチョリヒョンの懐は温かくなったろうけど、俺の腕は悲鳴を上げてんだよ。もう一回言うぞ、お前の所為で疲れてんだ。だから無駄な体力使わせてくれるなよな」

物凄く剣のある物言いに何も言い返せないでいると、キュヒョナは再び頭まですっぽりと布団を被り、今度こそ本当に寝てしまう。




「お前が寝てたら………洗えないじゃないかよ、、っ」



いつまた戻れるかも分からない部屋でも、ベッドに寝た時に柔軟剤の香りをさせておきたかった。

だから冷蔵庫の中身を整理し終えたら次は洗濯だと意気込んでいたのに。

キュヒョナの髪には絶対に厨房の匂いが染み付いていたよなぁ・・・





「はぁ、、」


溜め息が深く体に沁みる。











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