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2018_05
30
(Wed)20:00

My Fair Lady #50










付いてこなくていいって言ったのに結局シウォンも車を降りて僕のアパートの部屋へと上がる。

キュヒョナもそれに続いて来たけど、勿論その顔には”渋々”と書いてあった。

嫌なのに嫌と言えないその関係性に疑問を抱きつつ、部屋の中をジロジロと見回す二人に構わず目的の為に僕は行動を開始した。


「これはセカンドハウス?衣装を置いておくにしては服が少ないしな」

「いえ、どっちも違うと思いますけど。シウォンさん基準で判断したらセカンドにしても小さ過ぎますよね」

僕が居るってのに二人の会話は失礼極まり無い内容だった。
それに少しイラッとしながら冷蔵庫の中の悪くなりそうな物を処分して行く。

「あぁ、俺のロンドンのフラットはこの部屋の10倍はあるだろうな」

「うわっ10倍…流石、チェ財閥」

「ハハッ、大した事ないさ。で、キュヒョナ。俺とヒチョリヒョンならどっちが好きなんだ?」

どんな流れでその質問だって思わずツッコミそうになって口を噤む。

「……もちろん、それはシウォンさんです」

おいっ、キュヒョナ!今の間は何だ!?
勿論とか言いながら一瞬逡巡が見えたぞっ!!

「じゃあユノと俺なら?」

「それはシウォンさんでしょう」

お、おいっ///!!
何でユノは即答なんだよーっ!?

イラッとして思わず顔をキュヒョナに向けると、バチッと確かに目が合ったのにスッと何事も無かったかのようにキュヒョナが視線を外す。

あ、僕の反応を見てたな・・・アイツ。

「それなら俺はお前の出会った男達の中で何番になるんだろうな?」

ヒチョルにも、あのユノにも勝てた事ですっかりと気を良くしている様子のシウォンが三たびキュヒョナに尋ねる。

その目が明らかに期待に満ちてて、キュヒョナがどんな風に答えるのか僕の方がハラハラとした。

そんな緊張感の漂う中でキュヒョナはしれっと「確実に三番以内に入りますね」なんて言い退けた。

嘘付け///っ!正直言って迷惑なんだろうが!!

しかも敢えて何番目なのかを明確にしないあたりが腹黒い…

「あぁ、悪いねシムさん。君にも同じ質問をするからそんなに拗ねないでくれよ。あっ、でも俺の為に嫉妬してくれてる君も可愛いなぁ」

キュヒョナの答えに一人憤慨していると突然シウォンが僕の名前を出すので「へ?」と気の抜けた声を出してしまう。

「へ、だって」

小声でキュヒョナが吹き出す。
耳がいいので聞こえてますけど?

「シムさん」

意識をキュヒョナに取れられている間に、シウォンが僕との距離を詰めて手を握りそうな勢いだった。

「わっ」

寸前で後ろに手を引っ込めると、思いっ切りバランスを崩してシウォンの胸に突っ込んでしまう。

うわわわ、、

「あぁ…情熱的な人だなぁ、自分から俺の胸に飛び込むなんて」

思いっ切り勘違いをさせてしまった事を後悔して離れようとするのに、シウォンの腕の力が強くて全く逃げられない。

流石ジムトレーナー・・恐るべしパワー、、、!

「キュヒョナが居るからって遠慮してるのかな?大丈夫、彼はあぁ見えてとても利己な人なんだ。俺が誰を口説いても常にクールビューティさ」

耳元で囁かれてぞわぞわと鳥肌が立つ。
クールビューティとか利口とかそんなのいいからこの悪寒をどうにかしてくれっ、、

「さぁ、遠慮なく俺の抱擁を堪能するんだ。ユノに遠慮なくね」

「ゆ、の…って、」

ユノを想うからこそ遠慮したいんだっつーの!!

もういい加減離して欲しくて助けを求めるつもりでキュヒョナを探すと、微妙に目線が違う所を見ているのが分かった。

僕等を見ているフリして見ていない!
腹黒さ決定、、、しかも漆黒の黒だ、しかもあれは救いようのない闇の黒だ・・

がっくりと力が抜けた僕をシウォンが追い打ちをかけるように抱き締め直す。

そしてこう問い掛けるんだ。

「シムさんは俺とユノ、どっちが好きなんだ?」

って。


だから、思いっ切りキッパリと大きな声で。

「勿論ユノですっ!!」

と叫んだら。

あれ程微妙に視線を外していたキュヒョナの目が僕をしっかりと捉えて。

そして薄く笑って見せた。

悪寒に更にとどめを刺すような、そんな氷の微笑に体が竦み上がった。









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