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2018_05
27
(Sun)20:00

My Fair Lady #47








ユノが翌日には宣言通り動けるようになったので、御礼も兼ねてヒチョルのお店に二人で顔を出しに行く事にした。


「何か手土産を持って行くべきですかね?」

手ぶらでも何だしと思ってそうユノに尋ねると「カフェの土産にパンか?ケーキか?コーヒーか?」なんてまた鼻で笑われてしまう。

「…っ、…」

けれどそんなユノがいつものユノらしくて思わず僕の胸は熱いものが込み上げてうるっと来るから困るんだけど。

ユノはそれに気付く様子も無く「手土産よりもお前がヒョンのお店で沢山食べてやった方が喜ぶ」と言って本当に何も持たずに車に乗り込んでしまった。

え、そんなんでいいの?


半信半疑でユノに従ったけど、結果はユノの言う通りだった。

メニューにある僕の好きな物を全て注文した時点でもかなりの量だったのに。
病み上がりのユノも普通に頼んだので、二人で相当な数のオーダーになった。

けれどそれを受けたヒチョルの顔がどんどん緩んでいくのを見ていたら「あぁ、これで本当に合ってたんだ」と。

ユノの選択が正しかったのを実感した。


しかし。

「何だか忙しそうですよね、大丈夫かな」

小声で向かいの席のユノに声を掛けると、視線をカウンターの向こうの厨房の方へと向け、その慌ただしさを見るなり流石のユノも苦笑した。

「まぁな。あの量ならそうなるだろうな」

「ですよね、何だかスタッフの方々に申し訳ない気がします」

今日は前回よりも混雑していたので、僕達も少し待たされた方だと言うのにまだまだ女性客が次から次へと席が空くのを待っている。

客層はどうみても女性が大半だから、オーダーする数はそんなに多くは無いんだろうし。
混雑していても今いるスタッフで捌ける筈。

なのに僕達が多く頼んだ所為でホールを担当していたヒチョルまで厨房に引っ込んだまま出て来ていない。

「注文し過ぎたかな…」

心配で厨房の方から目が離せなくなっていたら、トントンと肩を叩かれてふと顔を見上げたらシウォンが立っていて「ぎゃっ」と変な声が出る。

「ハハッ、俺はお化けか?いやぁしかし遠目で見て思ってたけど、今日の君は相当可愛い」

「あ、…どうも」

この前とどう違うのか分からないが、シウォンの目にはそう見えるんなら素直に受け止める事にした。
敢えて何処がどう違うのかと突っ込んで聞きたいと思えない相手なので勿論そこはスルーだ。

これがユノなら膝を突き合わせてその口から僕の何が可愛いと思うのか聞きたいと思うんだろうけど・・・

「おい、何勝手に座ろうとしている」

それまで腕組みをして僕等のやり取りを見ていたユノが明らかに嫌そうな表情でシウォンに言い放つ。

「おいおい、心の狭い事を言うなよ。混んでるなら相席するのが当然だろう?俺達は知らない仲じゃないんだし、なぁシムさん」

あれ程ユノから釘を刺されたにも拘らず、シウォンはさり気なく僕の手に触れようとしたので寸前でテーブルの下へと引っ込めた。

「くくっ、つれないなぁ。でもそんな可愛い顔してツンツンしてるなんて、更に俺の心は君に惹かれてしまうよ」

何をしてもシウォンはめげないどころか、よくもまぁそんな歯が浮くような台詞が次から次へと出て来るものだと鳥肌が立つ。

「シウォン、お前の狙いはキュヒョンだろうが。あちこちに良い顔しているなんて、よっぽど余裕なんだな」

ふんっ、と小馬鹿にするようにユノがシウォンに言っても、シウォンは意に返す様子も無くて。
僕は僕でシウォンの本命がいる方が重要だったので身を乗り出す。

「余裕?その言葉をそっくりそのままお返しするさ、ユノ。ヘジンはもう追わないんだな?」

「シウォン!」

周りの女性客の視線が一気に集中する程、突然声を荒げたユノに僕も驚いた。

ヘジン、ユノの元恋人…

その名前が出るだけでユノはこうも取り乱してしまうんだから…今でもまだ、、、


「なんなら、もう一度俺が取り持ってやってもいいんだぞ?どうする、なぁユノ」


シウォンはそう言ってニッと笑みを浮かべた。










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