My Fair Lady #41

ユノは熱で浮かされたみたいに熱っぽい目をしていた。
その瞳の中に映るのが自慰を施す僕なんだと思うと体が火をつけたみたいに火照る。
萎えかけた性器に再び芯が通って行くのを自らの手の中で感じる…
「…っ、…ン…っ…、、」
ユノの黒い瞳を真正面から見つめ返したら勝手に手が上下に揺れる。
先走りで溢れ出していた汁も手伝い、下着の中でグチュグチュと卑猥な音が鳴り響く。
「ユノ・・・っ、」
掌に伝わる熱さはまるで自分のものではないような錯覚に陥る程で、今までしていたオナニーとは比べ物にならない。
自分で攻めながらその気持ち良さにクラクラ来て、下唇を強く噛み締めた。
「ッア、」
痛いのか気持ち良いのか、、、
もうまともに思考が働いていないのに相変わらずユノから視線を外す事が出来ない。
キスして欲しい…触れて欲しい…っ
もどかしいこの距離が昂ぶる性器の熱を加速させる。
あと少しで、、、…限界、、、
体中を駆け巡っていた甘い痺れが一気に押し寄せそうで、ぎゅっと目を瞑ってその波をやり過ごそうとしたら。
不意にユノが「チャンミン」と呼ぶ。
その不意打ちにビクッと体が跳ね。
手に思わず力が入ってしまう、、
「んあぁ、、っ、、、あっ、ぁ、、っ、、!」
自身で構えていたタイミングがほんの少しズレただけなのに、足の爪から強い電流が放たれたみたいに凄い衝撃波が押し寄せる。
そのあまりの刺激に耐え切れず膝立ちの体勢が崩れて布団に頭から突っ伏してしまう。
ドクドクと挿し入れている手ごと精液が濡らして物凄く気持ちが悪いのに。
イッた余韻の方が大きくて全く動く事が出来ず、荒い息だけが部屋に響き渡った。
「…っ、うわ、、」
呼吸が整って体勢を起こすと同時に下着から溢れ出した精液が、重力に従って太腿を伝い落ちそうになり慌てた。
布団を汚すわけにもいかないので仕方なく利き手とは逆の空いてる方の手でも股間を押さえてそのまま立ち上がると。
なんとかそれ以上漏れ落ちるのはだけは防げた。
ハァ、一人で何やってるんだろ…
チラリとユノを見ると幸いと取るか、虚しいと思うか、キツく目を瞑って浅い呼吸を繰り返していて、僕の事は眼中外だった。
「…熱が上がったんです?」
声を掛けてみてもユノは反応を示さない。
けれど体だけがゆらりと傾げて行く。
その様子を見て僕は慌てて風呂場に駆け込み、汚れた体をサッと洗い流すと腰にタオルを巻いてまたユノの居る寝室に急いで戻った。
僕が抜けた少しの間にもユノの体はぐにゃりと折れ曲がり、おかしな体勢に変わっていて。
「えッ、熱いから?何でこんな格好になってるんだよ、、」
取り敢えずユノのおかしな体勢を元に戻す為に、再びベッドの上に乗ってユノの体に触れる。
「熱い…っ、熱がやっぱり上がったんだ…」
あんなにガタガタと震えていたのはこの熱の序章に過ぎなかったのか。
ぐったりと力の抜けたユノの体を何とか仰向けにさせると、その額には玉の汗が張り付いていて高熱を出している様子が見て取れる。
そっと掌を額に添えると案の定、そこは発火したみたいに物凄い熱量を放っていた。
「どうしよう…」
今自分のやるべき事を整理させようと考えていたら、ユノがまだパーカーを着たままだったのに気付き。
先ずはそれを脱がせるのが最善じゃないかと思った。
「ん゛っ、脱がせづらいっ」
けれど着ている人の協力無しに服を脱がせると言うのは案外大変な作業なんだと知る。
「ごめん、あと少しだから、、」
無理に首から抜こうとすると発熱しているユノはとても苦しそうな顔をするから、とても可哀想で気ばかりが焦ってしまう。
「っ、!?こんな時に・・」
インターフォンの呼び出し音が突然リビングの方から聞こえて来た。
ユノの服を脱がせる作業を一旦やめる事にして、僕はリビングにあるモニターを確認する為に寝室をあとにした。
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