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2018_04
25
(Wed)20:00

My Fair Lady #15








「お邪魔します…」

「あぁ。靴はこっちだ。ついでにこれも片付けて」

収納たっぷりのシューズクロークの空きスペースへ案内をされると、ユノは手に提げていた袋をこっちへ一つ寄越した。

「え?」

それ以上何も言わずにユノはそのままくるりと踵を返して出て行ってしまう。

・・・え?




「マジか、、っ」


大きな紙袋の中には三個の箱が入っていて。
その箱を次々に開けてみると、革靴とスニーカーとパンプスが顔を出した。

どれもこれもセンスがキラリと光るけど。
果たして僕に似合うのか・・?

その疑問はユノを追って入ったリビングで解決するんだけど。



「え、これって全部僕のですか………」

ソファーに山積みされた服達を前に僕は絶句した。

ユノはそんな僕を気にも留めずにその山から一着ずつ手に取ると、僕の体に当て始めて行く。

「ん、これは合わないか」

なんの基準が知らないけど、ユノが瞬時に判断をして選り分ける服に嫌な予感しか無い。

「…こっちの服はどうするんです?」

ユノが首を傾げた時に分けた服の塊を指さして聞いてみたら即答で「気にしなくていい」って言われてしまう。
いや、尚更気になるんですけど~

「いやいやいやっ、、気にしますって!もし返品するつもりなら僕が買い取りますから」

その言葉にユノの眉間に皺がぐっと寄る。

「あ?俺が合わないと判断したのを買い取る?」

「えぇ、そうです」

「お前を見る度に俺が不快になってもいいと?」

「えっそれは…そもそもそんなに変ですか?僕が買うのより凄く素敵だと思いますけど」

グレーが好きで気付くとその色ばかり買ってしまうんだけど、ユノが選んだグレーの服は同じ色とは思えない程に洒落ている。

「返すなんて勿体無い…」

「そこまで言うなら着てみろ。そして鏡を見て自分で判断しろ」

リビングの一部の壁に鏡面の箇所があり、そこで着替えろと言わんばかりに顎でしゃくられる。

却下された服を一つ持って鏡の前に移動する間も後ろからの視線が痛い。
ユノに背中を向けながらそそくさと着替えると、背後から「下も履き直せ」と罵声が飛んで来る。

適当にデニムを取ろうとしたら、先にユノからこっちだ、と手渡された。

ユノの拘りがよく分からないけど、取り敢えず言われたままに勧める細身のデニムを履くと「あっ」と思わず声を上げてしまった。

「脚。ながっ」

今まで履いていたのは何だったんだろうと思わざる得ない程にスリムで脚線美な自分の姿に思わず見惚れた。

「問題はそこじゃないだろうが」

舌打ちと共に地を這う声が背後から襲って来たので慌てて目線を上にあげるとそこでまた「あ」と声を漏らしてしまう。

「その様子だと分かったようだな。合わない服に身を包んでいると人に見られる自分にまで自信が持てなくなる。先ずは内面の美しさと同様に外見も磨く必要があるからな」

「………はい」

仰る通りです。
腰骨から足先までまるで僕の為に作られたようなデニムに相反して上半身は野暮ったさが何処かしら滲み出ていた。

合わないってこういう事を言うのか、と改めてユノのセンスの良さを実感する。
恐らく選んでくれた靴もこの服達に絶対に合うんだろう。


その後はユノのなすがままに服の選り分けをしていった。

不合格の烙印をされた服はユノが片付けを担当し。
そして合格になった服を僕が片付けをする事になった。

だけど、マンションの広さからして部屋数がありそうなのに、ユノは余っている部屋は無いと言う。

「いや、待て。仕事部屋のクローゼットが半分空いてたか。そこに取り敢えず仕舞っておいてくれ」

「分かりました。一番奥の部屋ですよね?」

「あぁ」



一番奥の部屋は、昨日すぐにユノが籠ってしまった部屋だった。

仕事部屋なんてどんな感じなんだろう、、、


ユノの神域に踏み込むようで自然と胸が高鳴っていた。








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