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2018_04
17
(Tue)20:00

My Fair Lady #7







ドンへのお店の二階はヘアーサロンが併設されていて、そこを取り仕切っていた男性をドンへは”ヒョク”と呼んで僕に紹介してくれた。

そしてヘアーメイクを施すと言われて席に案内されると。
ドレスを着たまま大きな鏡に映った僕は自信なさげに眉を下げて酷く居心地が悪そうに見えた。

「良い素材を持ってるから安心して。あのユノを絶対に驚かせてあげるから」

ヒョクは見た目に反して柔らかな口調で僕の強張った心を解す。
そしてその横ではドンへがちょろちょろと動き回ってヒョクの邪魔をしているように見えるけど、ヒョクは全然気にする様子も無くてこれが日常なんだと瞬時に理解した。

僕もそっと辺りを見回すとユノの姿が無いので、ドンヘを手招いて内緒話をするようにさっき言いかけた事を尋ねた。

するとドンへはヒョクの顔をチラッと見て、だけどヒョクは目だけでドンヘを叱っている。

「まぁどうせユノのそばに居るならいつか知るんだし、教えてあげてもいいかもね」

渋々と言った感じでヒョクは僕に話す事をドンへに促した。

「昨日ユノと初めて会ったって言ったよな?」

「えぇ、そうです。僕のステージが終わってからオーナーが楽屋にユノを連れて来たんです」

「ふぅん…そっか。じゃあユノはヘジンには会ってないのか・・?あ、ヘジンはユノの元カノね。ユノってさ、なんか昔から派手目な女ばかり連れて歩いてたんだけど、ここ一年くらいは落ち着いた大人の恋愛をひた走ってたわけ」

「はぁ、…そうなんですか」

「でも二ヶ月前にそのヘジンから振られて、ユノはそれを受け入れたんだけど。やっぱしんどかったんだろ?よりを戻しに行くってその為のスーツを買いに来た時に俺に話してたのが、多分昨日の事だと思う」

「あー・・・」

確かに昨日着ていたスーツはユノに似合ってて凄く格好良かった。
なんだ僕に会う為のじゃ無かったんだ、と不思議な事にムカついてるそんな自分がいて焦った。


「夜にチャンミン君に会ったのならヘジンとはよりを戻せなかったんだな、恐らく」

その確認をユノにしたかったのか。
ユノのあの遮りようならその線が強い。

「まぁでも今はチャンミン君が居てくれるから当分はユノも寂しくないだろ」

「は?何で僕がここで出ますか」

「それはユノが俺と同様に寂しがり屋さんだから。な、ヒョク~♡」

話しながらもメイクの手を止めないヒョクの頬にいきなりドンへがキスをしても慣れた様子で受け流していた。

あー本当ラテン系だなドンへって。

「ところでさっきから気になってたんだけど、チャンミン君は何処の出身?こんな言い方したらあれだけどイントネーションがちょっと独特だからさ」

「あぁ。それよく言われます。まだ韓国語の取得を心掛けてる最中だから変な発音したりするんですよね」

「え、まさか韓国人じゃないとか!?顔も濃いもんな、うわっ謎~!」

「ははっ残念ながら韓国人です。でも物心ついた頃に母が父の勤務先に僕達を連れて引っ越したので韓国語を覚える前に英語を身に付けてしまいました。家族は今も韓国以外の何処かの国に居る筈です」

「えっ何それそんなに転々とする職業ってあんの?」

「えぇ、まぁ」

「ん〜。シルク・ドゥ・ソレイユ?」

「違います、父は運動系は苦手なのでそれは有り得ないですね」

「運動系パスか〜!?じゃあ流しの弾き語り歌手とか?」

「いえ、父は人前で歌を歌うようなそんな陽気さは無かったです。そもそも歌もそんなに歌ってくれなかったから」

「はーそっか、、なんかヒント頂戴!」

「ヒントですか?そうですね、ドンへさんが今挙げた職業よりもずっと堅いです」

「堅いの?じゃあ海外派遣の医療スタッフは?」

「いえ、それも違いますね。じゃあ大ヒントいきます。”他国に存在する韓国の役所”、でどうです?」

「役所・・あ、あれか!大使館の職員とか?」

「お!当たりです!」

「はー、そんなインターナショナルだったとは…じゃあさ、大学は?お父さんはどんな国に居たんだ?」

「あ…えっと、父は僕が大学に入った時はリビアでしたね。数年前に色々あったから今は何処に居るやら…大学は一応ハーバードですけど…」

リビアと僕が口にした事よりもハーバードに二人は反応を見せた。
数年前に起きたリビアの韓国大使館の騒動が本国ではこれ程に関心が薄かったとは。

父が口を酸っぱくして韓国は学歴社会だと言っていたのをこの国に来てから痛感させられる。

「ごめんな、俺てっきり勘違いしてたわ。チャンミン君もユノみたいに田舎から出て来て夢を追い掛ける少年なんだと思ってた。でも話聞いたらユノとえらく違い過ぎ」

「少年って、そんな若くないですよ僕も。もう30ですから。」

「えっ!?俺と変わんないじゃん!!ショックーっ!だってほらメイクしてもしなくても肌に艶があんのに。うーん、、驚いた」

間近でドンへに見つめられて困惑していたら、鏡越しにユノが立っていてギョッとした。












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