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2018_04
15
(Sun)20:00

My Fair Lady #5








起きたユノはサクッとシャワーを浴びてからそのままの姿でキッチンに直行していた。

「え?その格好で料理するんですか?」

「朝から揚げ物するわけじゃないし、この格好で充分だろ」

と、ユノは言うものの、腰にバスタオルを巻き付けただけの半裸でキッチンに立つのはちょっと危ないし。
それに無駄に締まった肉体美は同性の僕から見ても艶かしくて目のやり場に困る。

でもやっぱり好奇心が勝つ。
ユノがどんな料理をするのか、見なきゃ損だ。

結果、上から目線で謝罪をしたユノをある意味凄いと思ったけど。
今度はまた別の意味で「凄い」を僕はユノに連発する羽目になっていた。

ユノは料理が出来る、、!しかも上手い!

カウンター越しに見ていてもその包丁さばきの華麗さ。
そして流れるような滑らかな動きで刻まれたカラフルな野菜達がユノが振るうフライパンの中で踊った。

その後も手際良くご飯と調味料がフライパンに投入されてみるみるうちに料理の完成形が見えてくる。

さぁ、次は肝心な最終工程。
この仕上がり次第でプロかアマの差が歴然としてしまうのがこの料理の醍醐味と言える。

僕は固唾を飲んでユノのなす事を見守った。

ボウルに卵を次から次へと割り入れ、牛乳も足しながら手早くフォークでかき混ぜると。
温めておいたフライパンに多めのバターを溶かして馴染むようにくるりと回した。

馴染んだタイミングで卵液を一気に流して、その時のジュッと言う音に僕も溜めていた唾を思わず飲み込んだ。

固まる寸前に卵液を崩して端の方から徐々に形を作り出す。
そしてフライパンの柄をトントンと軽くリズミカルにユノが揺すると面白いように黄色い塊が丸まっていく。

その形成された見るからにふわふわでぷるぷるのオムレツを既に用意してあったチキンライスの上に慎重にそっと乗せて。
ユノは包丁を手に持ち、ぷるぷるの真ん中に切れ目を入れたんだ。


「ふぁわ・・・」

真ん中を裂かれたオムレツからとろりと卵液が溢れ出す光景に思わず僕の口からも歓喜の声が漏れてユノは得意げに鼻を鳴らした。

特に嫌いな物は昔から無かったけど、オムライスなんて言ったらもっと硬めの卵をぐるりと巻かれた物しか食べた事が無かったから。

「こんなお洒落なオムライスは人生で初めてで・・・」

心の声が知らずに口から出ていたらしく、ユノは堪らずにブッと吹き出していたけど決して僕を馬鹿にしたりしなかったんだ。

「流石にソースはインスタントだ」

そう言ってドミグラスソースと書かれた空き缶をチラッと見せてくれる。

「いえいえ、そんな物を買い置きしてる事自体凄いです。はぁ……美味しそう」

カウンター越しに涎を垂らして待ちわびる僕の様子をユノはなんだか楽し気に見ていて。
…ちょっと照れた。



ユノはダイニングテーブルにセッティングする物を僕に言い付けると寝室の方へ歩いて行くので。
ほかほかのオムライスを目の前にしてお預けを食らった犬みたいに焦れながら待った。


「何だ、先に食ってて良かったのに」

目が覚めるようなブルーのカットソーに着替えたユノが意外だと言わんばかりに、僕が待っていた事に酷く驚いた。

「ご飯を作ってくれた人に感謝の意を込めるから”いただきます”って言うんです。その人が居なきゃ意味が無いから」

驚かれた事が心外だったので、口から出まかせを言っただけなのに。
ユノは「律儀な奴」とこれまた心底嬉しそうに破顔して見せた。

「んぐっ…」

昨日、あれだけ悪態を吐かれている僕にとってはユノがこんなにも表情を崩すのが意外過ぎて…ぞわぞわと鳥肌のような、何だか変な感じで喉を詰まらせると。

「食べ方一つ、品を持てよ」

ギラリと目の奥を光らせ、さっきまで笑っていた人とは思えない厳しい顔付きにユノは戻っていた。

バターの香りも、口の中でほろりと解ける卵も。
全てが優しくて温かいのにそれを作ってくれたのがユノだと思うと…





僕の心は複雑だった。








追記*ウ◯オスユノの半裸がまさに冒頭のシーンです///!!
20180416132320068.jpeg


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