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2018_04
14
(Sat)20:00

My Fair Lady #4







てっきり即座にレッスンが始まるのかとビクビクしていたのに、脅しの割にユノは僕に好きなアルコールの種類を聞いてくるので。
主にビールとワインだと答えるとそれらを適当に並べて自室に籠ってしまう。

あれ?どう言うことだ??

訳もわからず出されたツマミとビールをチビチビと飲んでほろ酔いになった頃、またユノは戻って来るなり僕を上から見下ろす形でこう言い放った。

「俺は寝ないから、寝るなら寝室を使えばいい」

それだけを言い捨てるとまた部屋に籠ろうとするので、慌ててその腕を掴むと露骨に嫌な顔をして見せた。

「寝るとか、その前に風呂は?」

「あ?勝手にシャワーを浴びればいいだろう」

「じゃあ服は?」

「俺のを出しておく」

「…了解」

「あ?」

敬語を使わくなったからか、眉間の皺が凄く深くなっててちょっと怖い。


「分かりました、全てお借りします」

今後の予定も分からずに感謝するもんかと思って、”有難う御座います”は言わないでおいた。

でもそんな殊勝な態度に満足したのか、ユノはふいっとまた部屋へと戻って行く。

僕が居るのに、僕の存在はあっても無いように過ごす変な人。
それがユノの印象に上書きされた。









「嘘吐き…」

ユノがあんな事を言うからその言葉通りに受け取って寝室で寝たってのに、翌朝目覚めると僕の隣にはユノが居た。

しかも服は昨日のスーツの上着以外をまだ着たままだし。
何考えてんのか本当にこの人は分からない。


「ん、…起きたか」

寝返りをこっちに打ったかと思ったら目を開けて僕にそう聞くんだから寝起きは相当いい方なんだな。
でもいきなり覚醒されたからかなり驚いたんですけど。

「寝ないって言いました。僕は酔ってても記憶は確かです」

舌打ちはされなかったけど、明らかに眉の間が狭まってイラッとしたのが見て取れた。

「あぁ、確かに俺は昨夜そう言った。そして言葉通り寝るつもりも無かった」

「でも寝てましたよね、今さっきまで」

イライラが頂点に達したのか、ユノは乱暴な手付きで乱れた髪を更に掻き毟った。

「仕事の合間に親切心が湧いて様子を見に来てやったら能天気に他人のベッドで寝てる奴が居て無性にその安眠を邪魔してやりたい気持ちが込み上げて…ここ何ヶ月まともに眠れてないから無意識のうちに体が勝手にベッドに吸い寄せられたんだろ」

能天気って…寝てもいいって言ったのユノだし。
まるで先に一人で寝てたのが悪いみたいな言い方をされて気分が悪かったけど、寝起きから喧嘩しても一日が台無しになる気がしてそれ以上は言い返さないと決めた。

「じゃあそろそろ起きます」

「俺も起きる。あ、昨日は物騒な事を言って悪かったな。寝不足がたたってストレスが溜まってたんだと思って許して欲しい」

「あ・・・はい」

あくまでも不遜な態度は崩さずに上から目線で人から謝られた事って初めてかも。

ユノってなんかある意味凄い。


そして物騒な発言ってのは多分、僕を殺すって言ったこと…だよな?

ユノに良心の呵責を感じる心のゆとりが生まれたのは寝不足が解消された=僕のお陰。

そう結論付けると爽やかな朝を迎えられた気がした。









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