2018_04
08
(Sun)00:00

いとしの癖っ毛#7 -孝行-

今日は俺の仕事が休みなのだけど・・


昨日、いや正確には今日の1時過ぎにチャンミンは締め切りを終えて眠りに就いている。
今日までの平均睡眠時間が2、3時間しか取れなかったチャンミンにとっては久し振りの睡眠休暇だ。

だからそんなチャンミンの安眠を妨げないようにと、俺は朝から庭に出てせっせと草むしりに励んでいたんだ。

って、こんな時に限って戦力としてあてにしていたスグンはボア姐さんと出掛けてしまうし…

アパートの修繕や庭の管理を祖父から託されているってチャンミンは言ってたけれど、どう見てもこの庭は久しく人の手が入ってないのが明らかだった。




「…暑っちぃ」


初夏の日差しを甘く見ていた俺は帽子を部屋に置いてきていた。
仕方なく首にぶら下げていたタオルを頭に被せてほっかむりスタイルにすると、幾分か頭皮へのダメージは和らぐ。


「これ、、今日中に終わんのかな…」

梅雨が来る前にむしり取っておけば、夏本番になったらこの庭で色んな事が出来るんじゃないかと密かに楽しみにしていたんだけど、、、

朝から始めて、もうすぐ昼飯の時間だと言うのにまだ三分の一も終わっていなかった。



「はぁ、、腹減った、、」

「お疲れ様。良かったら上がらないか?冷麺ぐらいはご馳走出来るよ」


へたりかけた俺の頭上から通りの良い声が降って来る。

あ、、トミーさんだ!



こんなのキーちゃんが知ったら怒るかな?
でもまぁ、俺にはチャンミンが居るって分かってるしね。


「…じゃあ、遠慮なく頂きます!」


服に付いた草を払うと俺はトミーさんの住居の方の部屋にお邪魔した。














「ハーッ!満腹っ、ご馳走様でした!!」

「ははっ、いい食べっぷりで私もつられて食べ過ぎたかもな。あ、そこら辺で適当に昼寝してもいいから」

「あ…はい、ありがとうございます」


言われた途端、瞼が重くなるから不思議だ。



「私も前に草をむしろうと意気込んで庭に出たんだけどね、むしっていたら突然台詞が湧いて来て結局中断してしまった過去があるから。だからユノ君の行動には感謝してるんだよ」

通りで。一箇所だけ草の背丈が低いなぁって思ったんだよね。

「そう…でしたか…」


「そう。後で私も手伝うから、ユノ君は少し休んでいなさい」


演者でもあるトミーさんの声は聞いているだけで心地が良い──────















ん…………


うちのタオルケットと違う手触りを感じながら寝返りを打つ。

ここは…ヨン様の、いや、テミンのマンションだっけ、、?






「あっ!」



すっかり眠りこけていて本来の目的が頭から抜け落ちてたけど、、、庭っ!

「すみません、トミーさん!………あれ?」

部屋を見回してもトミーさんは居なくて、壁に掛けられた時計で現在の時刻を確認するとまだ昼の2時半だと分かってホッと息をついた。


「外かな…?」

窓から外を眺めてみると、麦わら帽子を被った人と、キャップを被ったトミーさんが鎌を使って草を刈っているのが見えた。


うわっ、俺出遅れたーっ!
しかもあれってもしかしてチャンミンかな、、?

麦わら帽子に心当たりが無かったけれど、日焼けを嫌うキーちゃんが陽の高いうちから外に出るなんて考えられなかったから消去法でチャンミンだと思ったんだ。








「トミーさん、ごめんっ!ご馳走になった挙句に昼寝までさせて貰って、、」

庭に出るなりそっこうでトミーさんに謝ると、顔を上げた麦わら帽子の人物と目が合った。


え・・誰、、、?

てっきりチャンミンだとばかり思っていたのに、麦わら帽子を被ったおじいさんが物凄く険しい顔で俺を見るんだ。

初めて会うのに、なんか誰かに似てるような……?

芸能人??





「ユノ君、もしかして会うのは初めて?」

「へ?」


トミーさんがすくっと立ち上がると、「チャンミン君のおじいさんだよ」と俺に教えてくれる。


「お!?じいさん、、、?」

驚きのあまり変な所にアクセントを強めてしまったから、チャンミンのおじいさんは更に眉をしかめ。

「お前のじいさんになったつもりはないがな、ふんっ」

と、言って草刈りを再開させたんだ。




げっ、俺の印象最悪!?

慌てて挨拶をしようと思って「あの、俺。チョン・ユンホって言います。チャンミンのご両親には光州でお世話になってました」

すぐにおじいさんにお辞儀をしたんだけど。


「…お前があれか、うちの孫を誑かしたって奴か」

って、、!!

「いえ。逆ですよ、誑かしたのはチャンミン君です」

ってぇ!?トミーさん!!余計な事言わなくていいから~っ


「こいつが…誑かす価値のある男だと?」

「・・・・・」

「ははは、価値感は人それぞれですからね。さぁ、残りあと僅かですよ。頑張りましょうか」


その後のとっっっっても気まずい空気に耐えられず、俺は草をむしる事に没頭した。














草むしりを終える頃には陽も傾き掛けていた。
流石に3人でやると速い、俺だけなら多分途中で挫折していたかも…


「アタタッ、、、おいっ、手を貸せ」

言われた通りにおじいさんに手を貸して引っ張り上げると腰を押さえて唸るんだ。

「痛むなら少し揉んだ方がいいですよ?俺、結構上手いですけど」

別に、、いつも負担の大きいチャンミンの腰を揉んでるからってわけじゃない。
昔からマッサージは得意なんだよ、俺は!


おじいさんは無言だったけど、それを了承と取ってマッサージをし始めた。





「…確かに。大口を叩くだけはあるな」

そんなお褒めの言葉を頂いた俺は調子に乗っておじいさんに光州に居た時のチャンミンの様子を話して聞かせる事にしたんだ。



微妙な時期に転校をして来たチャンミンだから、すぐには馴染めずにいた事。
だけどいつも俺だけには心を開いて頼ってくれていた事。

いつだったか、チャンミンが俺の同級生の女子から告白をされて数日間悩んで大変だった事。
その事件をチャンミンのお母さんが知ると、お祝いだと言ってわかめスープを用意したのが傷付いたって後から知らされた事。

そんな繊細なチャンミンは絶対に弱い者に対して虐めたりはしないし。
人見知りが激しい分、懐に入れた人は長く大切にしていたという事も。


最初はソウルと光州という距離で、時々しかおじいさんに会えなかったのを気遣ったつもりで話していた筈だったのに。
いつしか俺はチャンミンとの思い出にトリップをしていた。



今も色鮮やかに、俺の中に残るチャンミンの記憶達・・・










「美しいですね…青春か。しかし私も誤解をしていたようです」

「誤解?」


トミーさんはにっこりと俺に笑顔を向けると。

「誑かしたと言う表現は君達に相応しくないと言う事です。ね、ジュンギさん?」

と、突然おじいさんに話を振り出す。
振られたおじいさんは荷物を纏めながら。


「ばかもんが!男のくせに惚気を聞かせるとは、…ふんっ」

と言った。


怒らせたのか分からないけれど、おじいさんはそう言い残すと鎌を持って去ってしまう。





だけど、…その耳の縁は赤かったんだ。













寝溜めを終えたチャンミンは庭が綺麗になっている事を大喜びし、おばあさんが生前に大切にしていた花壇を復活させたいと意気込んでいた。


「でも、僕は口だけで全然やれてないんだよね…はぁ、おじいちゃんに孝行出来てないなぁ」

「忙しいんだから仕方ないさ。仕事が順調な証拠だっておじいさんも分かってくれてるって」

「うん、、、」

「それに孝行なら俺が引き継いでやるから心配すんな」

「ゆのぉ……」



チャンミンは赤くなった鼻の頭を俺に擦り付けると「これは嬉し泣きだからね、、!」ってぐずついた。


ほんと、…可愛いやつ。





今、俺達はとある所に来ている。

寝起きのチャンミンと外食した足でホテルに向かった。


俺はチャンミンが寝溜めをしている間にそーっとシャワーを浴び終えていたので、ホテルでチャンミンだけがシャワーを浴びた。

アパートのあの部屋で出来ないわけじゃないんだけど、盛り上がるとやっぱり声を抑えるのは限界があるし。
煩いとすぐに隣の部屋のボア姐さんから壁ドンが来るので、たまには気兼ねなくやりたいなぁ、なんて…



「おぉっ」

バスローブ姿のチャンミンも乙なものだと歓喜の声を上げると「ばかっ///」と盛大に照れた。

それ、おじいさんにも言われました、ハイ。



どうせばかで惚気のエロガッパだしと完全に開き直って俺はチャンミンに覆い被さると、その可愛い唇にキスをした。


「ゆの…ね、シテいい…?」

キスが深くなると必ずチャンミンは俺に奉仕をしたがるんだ。
だけど今日は俺がそっちの気分だったので、ありがたい申し出を丁重に断るとチャンミンは困ったように眉尻を下げてしまう。


「チャンミンってされるの嫌だったりする、、?」

もしそうなら無理強いはしないつもりで顔を窺うと、チャンミンは慌てたように首を横に振った。

「じゃあなんでそんな顔してんだよ」

嫌じゃないなら決行あるのみ。
ベッドに背を預けた体勢のチャンミンを開脚させてバスローブを手繰ると、股の間からこんにちはをしたモノに口付けをした。


「ひっ」

相変わらず色気の無い声を出すチャンミンを見上げてみたら、自分の目を両手で覆っていたんだ。


「おい、、何してんだよ!」

「わッ、、息が掛かる、、、だって…まともにユノがシテくれるのを見たら多分、保たないから…」



言う通り、俺の目の前にあるチャンミンのは期待値がMAX状態だし、手で覆えていない耳だって沸騰したように真っ赤だった。


「わかった、じゃあそのまま隠してな」


チャンミンは本当に分かってんのかなって思う。

脚を更に開かされて股の間を俺にじっくりと眺められているって。
多分、俺の様子を目を開けて見れていれば絶対にさせてくれない筈なのに。


股を割るようにじりじりと脚を開かせていくと、チャンミンは目を手で覆って息を飲んだ。


なんだかこれって、ちょっと視覚的にも精神的にもヤバいんですけど…

同意の上で、犯してるっぽい?



開かせた股の間でチャンミンのがふるふると期待に揺れている。

まさか男のモノを舐めたいなんて思う日が来るとは思ってもみなかったのに、、、

俺はチャンミンのを咥えるのに躊躇は全く無かった。



ふと、この前ヨン様に会った時に言われた話が頭をよぎる。
俺のサイズが大きいから、チャンミンじゃないと口では出来ないと思うとか。
なんで俺のサイズを知ってんすかってツッコミつつ、結局俺はデレたんだけど。


チャンミンじゃなきゃ俺のを出来ないように、チャンミンのも俺じゃなきゃ嫌だって言わせたい。



「チャンミン、やっぱり見ろ。ちゃんと俺がシテる所を最後まで見届けろ」


「…え…」



そろそろと手を外したチャンミンは宣言通りに数秒でイッた。









おじいさん、チャンミンの孝行も俺に任せてください。


絶対に幸せにしますからーーっ!!













ランキングに参加中です(*˘︶˘*).。.:*♡
1ポチ、1拍手を宜しくお願いします。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村





関連記事