2017_09
08
(Fri)00:00

イクメンウォーズ Season2 #42








園長代理の長~いお説教を終えた僕は、首の周りだけでもキスマークが見えないようにタオルを巻いて隠したつもりだったのに。


「あらん♡チャンミン先生ったら暑くないんですか?」
「はい、全然・・大丈夫ですから、、」

放っておいて下さい…

隠そうとすればする程、先輩保育士さん達の視線は集まるばっかりだったんだ。



うーん。

園長の独占欲を甘く見ていたのかも、、、

僕の立場も考えてそう言う事はしない人だと勝手に思い込んでいたのが間違いだったのかぁ…

「ミンせんせ♡」
「あ、コウ君、、」

全身から迸る好き好きオーラを隠そうとしない人物がここにも一人居たんだっけ。

「あっちでね、お山また作ろ!」

ふんふんと鼻を鳴らし、ぷりぷりのほっぺを真っ赤にしたコウ君は僕の懐へ飛び込む勢いだった。

「や、待ってね、、み、みんなでワイワイ遊ばない?」

飛び込まれたらまた押し倒されるに決まってる。
だから寸前でその身体を腕で押し止めた。

だけど、こんな小さな身体なのに僕の腕を押し返そうとする力は想像以上に強いんだ。


「みんな?ミンせんせと2人じゃだめ?」

しゅんっと項垂れるかと思ったのに、その目はさっきよりもギラギラと燃えている気がするんですけど、、、?

えぇ、、!どうしよう……っ!?



「あら~ちっちゃくてもやっぱり男ね、これならユノも焦る筈だわ」

コウ君との押し問答中の僕の背後から、何処かで聞いた事のある声が…

「こんにちは、チャンミン先生」
「え、、あ!ボアさん!?」

振り返った僕を、今日もビシッとスタイリッシュなタイトスーツに身を包んだボアさんがにこりと笑って見ていた。

「ミンせんせ!」
「わ、グェッ、、」

そんな一瞬の隙をついてコウ君が僕のお腹にタックルを決め。
上を取ったコウ君はまた僕の唇に狙いを定めていた、、、

うわ、、キスされる、、、!


「はい!ストップ~!君ね、あっちの先生と一緒に遊んでてくれる?ミン先生はお姉さんと大事な大事なお話があるのよ」

ガシッと顔をボアさんに掴まれたコウ君は、ふがふがともがいていたが。
ボアさんのあの美形に顔面を持たれたままで凄まれたからか、珍しく素直に頷いて僕の上から降りようとしていた。


「あの、、」
「なぁに?」

それでもコウ君はボアさんにまだ話があるようで、僕をチラ見しながらも言葉を繋げる。

そんなコウ君に対して、ボアさんも膝を折って目線を合わせてあげていた。

「ミンせんせ、返してね?」

くりくりの大きな目を潤ませてそんな風にボアさんにコウ君は懇願した。

「ふふっ、そうねぇ…ミン先生は私の物じゃないから返してあげたいけど」
「うん!ミンせんせは僕のーッ♡」

キラキラと瞳を輝かせて言い切ったコウ君にボアさんは堪らずと言った感じで吹き出していた。

「アハっ、!ユノには最強のライバルなわけね」
「ゆ、の?」
「そう。恐~いおじちゃんだからあまり怒らせないでね」
「う、うん…?」

自分の事は"お姉さん"なのに、園長の事は"おじさん"扱いなんだ、、、


「ミンせんせ!ファイティン!」

意味不明の励ましをコウ君がすると、すくっと立ち上がったボアさんがまたにっこりと笑い掛ける。

そんなボアさんの素敵な笑顔に圧倒されつつコウ君は僕から離れて行った。


「ほんと、チャンスニって押しに弱いのね」
「押し//!?違いますよ!ちょっと隙を突かれただけです」
「その隙を与えるなって言われてるんでしょ?恐~いユノに」
「・・・・」
「あいつ、チャンスニに対しては別人格が発動するのよ。こっちはその度に振り回されて大変な目に遭ってるんだから」
「…はぁ、、」

ところどころ厭味を言われてるように聞こえるけど、ボアさんの目は笑っていた。

「さてと。私も今日は貴方に話があって来たの。ユノはこっちに来てないなら園長室で話しましょうか」

スッと、先程までの笑みが消えると。
ボアさんは途端に仕事モードの顔に切り替わり。

僕はどきりとした。


「話って、、」
「それはこれからじっくりと園長室でね。さぁ、行くわよ」


・・・・・ボアさんが僕に話、、、

それって、テミンさんの件しかないよな…


「はい……」


一難去ってまた一難か、、、











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