イクメンウォーズ Season2 #32

一度目とは比べ物にならない程の衝撃波が全身を襲い、僕の身体は痙攣が止まらなかった。
「ああああぁ、、っ、」
ガクガク震えながらも熱い飛沫が自分の腹にかかる感覚だけはやたら生々しく感じられてしまう。
「はぁ、、っ、、ん、、、」
身体から力が抜け切り、僕はそのまま園長の胸へと沈んで行った。
「キスしろよ」
まだ肩で必死に息継ぎを僕がしているってのに、園長は急にそんな事を言い出すんだ…
「、、…はっ、、…はぁ、、?」
重い身体を園長の胸から起こしてみると、てっきり散々弄んで満足したって。
そんな尊大な態度で口角を上げてるんだと思っていたのに。
「キス、つってんだろ」
満足には程遠い、まるで子供が拗ねた時みたいにブスッとした表情で言うんだ。
なんか…ちょっとうちの園児達と重なるっていうか、、
「あ?何呆けてやがる」
園長が機嫌を悪くすればする程にその下唇が突き出てくるもんで、僕はさらにポカンと口を開けて見てしまう。
「なんだよ、したくねぇのかよ、、」
開いた口が一向に塞がらない僕に対し、諦めると言うよりは悄気ると表現する方がしっくりな園長。
薄っすらとこめかみがヒクついているように見えるけれど、、、
「あ、えっと、、」
これ以上何も反応しないのもそれはそれで怖い事になるとやっと気付いて、慌てて僕からちょんっと唇に口を押し付けてみる。
「ん」
今度は変な声を上げたなぁなんて呑気に思っていたら、唇を離して距離を取った僕をやっと満足そうに見つめるなり。
「ん、ほらまだ足りねぇだろ」
って。
一度引っ込んだ唇を再度突き出して、まさかのキスの催促をして来るんだ。
「ん」
しかも、突き出された下唇をぷるりと揺らして僕を誘う。
「ん、」
こんな園長って…いつのも威圧は一体何処へ、、?
「ん!」
「いッ!!」
それは…
殆ど、僕からじゃなくて園長からくっ付けて来たと言っても過言じゃない衝突のようなキスだった。
「・・・・ぷ、」
思わず僕は吹き出していた。
「んだとこのやろ、、、、なっ!?」
グッと僕から。
ぎゅっと、とても強く。
ちゅっ、ちゅぷっ、ちゅと唇を押し付けた。
だけどやっぱりキスの主導権はあっさりと園長に奪われてしまう。
「…っ、………ッ、、、ぁ…ん、、」
「……な、言えよ…」
「え、、?」
「…チッ。気が利かねぇ」
「……もっと…足りない、、?」
「チッ、焦らしやがってクソッ」
怒ってるのか、笑ってるのか。
園長が複雑な表情を見せたのは一瞬だけ。
「頼む、俺にお前を抱かせてくれ」
縋るような目でそんな事を僕に向かってお願いをする姿なんて初めてで、、、
「う、、はい…っ、、」
「チッ、まだ泣くのは早ぇぞ。後で嫌って程啼かせてやるってのに」
言葉遣いはお世辞にも優しいとは思えないのに、泣き出した僕を見つめる瞳が柔らかくて。
また僕の涙は溢れ出した。
いくら年齢を重ねて外見は立派になっても、好きな子にはつい虐めたくなるんですね(*´罒`*)ニヒヒ♡
来週もまだこの調子でラブな場面が続く予定です。
苦手な方は回避して下さいね。
でももうチャンミンが辛い場面はありませんよ(〃∀〃)ゞ♪

にほんブログ村
- 関連記事
-
- イクメンウォーズ Season2 #34 (2017/08/29)
- イクメンウォーズ Season2 #33 (2017/08/28)
- イクメンウォーズ Season2 #32 (2017/08/25)
- イクメンウォーズ Season2 #31 (2017/08/24)
- イクメンウォーズ Season2 #30 (2017/08/23)