2015_02
05
(Thu)12:00

岐路 episode 24







昨夜も今朝も

僕に何が起こったのか………


そう問いたくなる程

ユノはいつものあのユノに戻っていて

動揺しているのは僕だけなのか…
はぁ、、、疲れる


「じゃあチャンミナ、気を付けて帰れよ?」

まだ取材やプロモが残っているユノを残して
先に帰国するんだけど…

色んな事を引き摺っている僕は無言のまま
困り顔で見上げて…

!!!!!!

「なっ!な、、、、、、、っ」

「チャンミナが悪い♡」

ぽんぽんと頭を撫でて何事も無かったように
去って行ってしまった…


確かに
嫌?って聞かれて
嫌じゃない…とは答えたけれど

だからって、、、
こんな時にキスをしていいとは言ってない!

ユノーーーー!!!!!

「チャンミン…どうした、顔真っ赤だぞ?」

ビクッ!!

「シンさん…」

危なかった…見られてたら洒落にならない
でも…
触れるだけのキスなのにまだ心臓が
バクバクしてる…

「なぁ…ユノの事、許してやってくれ…な?」

ドキッ、な、なんの事?
えっ?見てた?!

「ホミンなんて勝手にカップルにされて、チャンミンは迷惑だろうけど。ユノはとても喜んでるみたいでさ」

「えぇ?…はぁ…」

ホッ…そっちか

「あいつさ、図体はデカくて歳だってもうすぐ30だってのに心はまだ純粋なままなんだよ。そんな奴が大事にしたいと思ってるのがチャンミン、お前だから…ファンにも大切にして貰いたいんだと思う」

ユノが大切にしているファンに…
僕等を大切に思って欲しい…

シンさんの言ってる事は分かる

けれど僕なんかでいいんだろうか
今回、改めてステージで目の当たりにしたユノは
凄かった…眩し過ぎる程、輝いていた

ギター片手に作詞作曲しかして来なかった
僕とは全然違う…

ホミンと呼ばれてユノは喜んでいる
その事を僕も素直に喜んでいいのかな…

それに…
ユノは好きだと伝えてくれたのに
まだ何も答えてもいない…

僕は…僕の心は…何処にあるのだろう…
ユノを…どう思ってる…?








けれど
そんな浮ついた気持ちを一瞬にして打ち消す程
現実は甘くなかった…




グチャッ…

え…何…?

「チャンミン!おいっ、大丈夫か!?」

シンさん…

「あいつら…またかよ…」

何が起こった…?
頭から滴り落ちる液体

生卵…

放心の僕を匿うようにシンさん達は空港を後にした

事務所で落ち着いた僕にシンさんが
顔を曇らせながら話を切り出した

空港で僕等を待ち受けていたのは
ユノのアンチファンだった

昔、ユノが事務所に残った事を責め続けた人達
そして今度は僕が標的に…

空港を去る僕に投げ掛けられた一言

「あんたなんかがユノの隣に居るのは許さない!」

ユノを憎んでいるのか愛しているのか分からない

それでも今もユノを追っていて
だから僕の存在を許さない…そういう事なんだろう


気にするなって、シンさんは言ってくれたけど
一人でこうして自宅で過ごしていると
余計な事ばかりが頭を駆け巡る

事の知らせを受けたのか
ユノからの着信が何件も溜まっていた

今は…ユノの声を聞けない

訳も分からない不安で酷く押し潰されそうな
気持ちが漏れ出てしまう

ユノが大切にしたいファンに僕は認めて貰えない

ユノは…傷付いてる筈だ…
僕のせいで…






昔…
ユノはこうして一人で傷付いていたのかな…

今のあの笑顔の陰にはどんな苦労があったんだろう…

ユノは一人で戦ったのに僕は弱い




ユノに会いたい…

またぽんぽんってあの優しい手に
触れたい…



ねぇ、ユノ…今頃気付くなんて…ね

僕は…ユノが…好き…だよ






数日後、シンさんから一本の電話が入った

「チャンミン…来週の特番の収録に来れるか?」

僕はプロだ…仕事に穴は空けたくない

「はい、大丈夫です」

あれからユノの着信は少なくなったけど
代わりに

"今、どうしてる?"

"会えないか?"

"声を聞かせて欲しい"

"眠れてるのか?"

"食欲はあるか?"

そして

"ごめん…"


ってカカオに残されたメッセージ

ユノに謝って欲しくないのに


ユノの方こそ

眠れてるのかな…


ねぇ、ユノ…

僕の頭の中はユノでもういっぱいなんだよ


僕もユノに会いたい…












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