2017_08
15
(Tue)00:00

イクメンウォーズ Season2 #26








「それでまた話を戻しますけど、テミンさんが出した本当の条件ってどんな事だったんですか…?」

僕がそう切り出すと、テーブルの向こうから鼻息を荒げてテミンさんが乗り出して来た。

「うわ!よくぞ聞いてくれましたチャンミンさん!!あの絵コンテって実は最大限の譲歩をしてのあの設定だったんだよね〜。だけどね、僕が本当にやりたいのはさっきも言ったけど、僕はユノさんを押し倒したいのと、あとはユノさんの胸にキスしたい!この二つだけ!ね?簡単でしょ?ユノさんの顔は見えないアングルに撮ってもらってさ」
「はぁ、、それって具体的にどんな感じになるんですか?」
「ん~。先ずはスーツを着たユノさんを組み敷く所から映像が始まって、その後は徐々に僕がユノさんの服を剥いてくの。ネクタイとかYシャツとか、だけどずっとユノさんも僕の顔も映らないのね。で、最後にユノさんの胸にキスした瞬間だけ僕の顔が映り込むって感じ。僕って小柄だから途中まで女性だと勘違いして視聴者の人は見るかもしれないじゃん?そこが狙いなんだよね~」

キラキラと目を輝かせて語るテミンさんが冗談半分で言ってるんじゃないと僕は思った。

「…いいかも…ちょっとエロいけど、僕は凄く良いと思います…」

テミンさんの話してくれた設定を頭の中で再現してみたら素直に感想がポロリと溢れていた。

だけど、それを聞いていたテミンさんと園長の反応は対照的だった。

「馬鹿かっ、お前がそんな事を言っちまったら、、」
「でしょ~!?わーい!チャンミンさんからOKが出たならユノさんはもう口出し出来ないんだもんね!よしっ交渉成立~♪」

ウキウキと小躍りでもしそうな勢いのテミンさんとは反対に園長はがっくりと項垂れてしまっていたんだ、、、

あれ…僕まずい事でも言ったかな、、?

「ユノさんの条件ってね、チャンミンさんが嫌がるような設定は却下って事だったんだよ。だから僕が出したこの案は駄目だって却下されたんだけど、でもそんなの本人に聞いてないなら意味ないって思ってね。それでチャンミンさんも交えて話がしたかったんだけどぉ…やった!大成功だね」
「えっ!そうなんですか、、!?」

そんなの聞いてないから、、つい思った事を呟いただけなのに…

喜ぶテミンさんはそのまま、何処かに電話し始めてしまうし、、、

助け舟を求めて園長を見るのに、園長は怒りのオーラを纏っていて全く目も合わせてくれないんだ。

「やった~ヌナが丁度ボアさんとこれから打ち合わせで会うらしいから、設定の変更を詰めてくれるんだって!」

ピョンピョンと飛び跳ねんばかりに喜びを露わにしてテミンさんが言った途端にガタッと園長が席を立ってしまって、、

「ん?今更白紙にするって言っても駄目だからね~!」

強気にテミンさんが出て来たのに対しても、園長はチラッと一瞥しただけだった。

「んな事言わねぇよ、男に二言は無いってな。おいっ行くぞ」

グイッと掴まれた僕は、ここに来た時と同じように半ば引き摺られるように椅子から立たされていた。

「あのっ、、僕のあんな一言で!ご、ごめんなさいっ…」
「あん?ったく、もう済んだ事だろうがよ」
「で、でもぉ…」
「ごちゃごちゃ煩せぇな…」
「えっ、ん、、ッ////!」

クイッと上向きにされた顎の先に園長の形の良い鼻の頭が触れそうになった瞬間。


「そんなのは家でやってよねっっ!まったくーっ!」


テミンさんの金切声が僕と園長の間を割って入ったんだ…












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