2017_04
21
(Fri)13:06

おとなりのゆのさん #2






このお話は、*Esperanza*のチカ*様の企画にて掲載した物です。







「なぁ。やっぱりお前が抱かれる側?」

各階に必ず設けられている休憩室は普段仕事をするエリアから隔離はされていて。
今もこうしてキュヒョンと僕以外に誰も居ないが、、だからって唐突にそれを此処で聞くか!?

思いっ切りコーヒーを吹き出してしまった僕を「当たりか。まぁ普通にそっちだよな」なんて。

"今日のランチは肉か魚か?あぁ、肉ね。まぁそうだと思ってたけどな"程度のノリで自己完結されてる僕の立場は一体…

つうかそもそもだ。

「…何でキュヒョンが全部分かってる体でいるんだよ、、」

僕は一切ユノさんとのお付き合いに関して何も話して無いってのに。
キュヒョンは僕の疑問をあっさりこう言い切ってみせるんだ。

「あー?何を今更。どんだけお前と一緒に居ると思ってんだ。あんなに鼻の下伸ばしながら毎日ユノさんユノさんって言ってりゃ"僕はユノさんが好き好き"って言ってるようなもんだろ」

絶句してる僕に追い打ちを掛けるようにキュヒョンは更に口を開く。

「言っとくけどlikeじゃなくてloveの好きの方だって事も分かってんだ」とまで付け足されたらもう何も返す言葉が浮かばない。

「だだ漏れだから、お前」

何でもお見通しとばかりにキュヒョンはいつぞやのユノさんのウィンクを真似る。

「…月とスッポン」
「は?何か言ったか」
「いや、独り言」

…ユノさんを模倣しようたってお前じゃ足元にも及ばないのに。馬鹿キュヒョンめ。

それに僕が何も言わないのをいい事に勝手に自己完結させているようだが。
お前は何も分かってないのを分かってないんだよ!

僕が抱かれる側?
キュヒョン。そこから先ず間違っている。

出だしからつまづいたら駄目だろ。
まぁキュヒョンは凡人だから仕方がない。
十中八九、誰だってそう思うかもしれない。
それにあのユノさんを生で見てしまったからな、キュヒョンは。
キュヒョンの目の前で僕を掻っ攫うユノさんの格好良さたるや、はぁ…少し強引なユノさんもいいなぁ…ま、ユノさんに駄目な部分は無いけど。

そんなユノさんがまさか自分から誘うように脚を開くなんて凡人のキュヒョンには想像しえまい。
ふふ、、ユノさんが僕を欲しがって甘えるあの感じ…はぁぁ、、ユノさん…


「分かった分かったチャンミナ。けど赤裸々過ぎて確かに凡人の俺にはキツイわっ///!」

…え?

「あとなTPOだ。そこまで話せとは俺も流石に言ってない」
「あ、え」
「待て待て待て。その状態でこっちに来んな!!チャンミナ、先ず頭冷やしてから戻って来い。一旦そこもクールダウンさせろ、じゃ!」

『そこ』を指差してキュヒョンは逃げるように休憩室を出て行く。



膨らんだのは妄想だけで止まってはくれなかったか、、、

「はぁ、、お前もユノさんが恋しいよな」

息子を宥めて独り虚しく呟く僕だった。




◆◆◆




21時半を過ぎた頃、玄関の鍵が微かに解錠される音が耳に届く。

だから僕も足音を忍ばせて玄関に向かう。
玄関の横には息子達が寝ている部屋があるからだ。

それを知っていて起こさないように慎重に家に上がる人に僕の顔は自然と綻ぶ。

「お帰りなさいユノさん」
「あぁ、ただいま」

残業で遅くなってもこうして当たり前のようにうちに来てくれる。
しかも疲れているだろうに、それでも僕への労いはいつも忘れる事は無いんだ。

「今日はドフンの世話を全部任せてしまって悪かったね。チャンミン君も仕事で疲れているのに、ありがとう」

最後のありがとうは、殆ど聞き取れない程の小声だった。
全て言い終わらないうちにユノさんは僕を引き寄せて唇を軽く食み出す。

「ご飯は食べて来たんですよね、、」

一瞬唇が離れた隙を見て問えばユノさんはその答えを耳元に吹き込み、更に舌を捻じ込ます。
ぐじゅぐじゅと湿った音が鼓膜を支配すると僕の気持ちも一気に上がって行く。

「あ、…ユノさん、、」

耳に意識を取られながら絶え絶えに名前を呼ぶと、ユノさんは執拗に攻め立てた耳から舌を抜き。
僕の後ろ頭をやんわりと撫で上げては。

「…汗を流して来るよ」といきなり一方的に高ぶった熱を突き放されてしまう。

「ユノさん、、」

思い余って僕を置いて行こうとするユノさんのジャケットの端を掴むと、「おいで」なんて行動を見透かされていたみたいに肩を揺らして笑うんだ。

他の人なら癪だけど、ユノさんにされると怒る気持ちも湧いてきやしない。
寧ろ一緒の時間が増えるからって尻尾まで振ってついて行った。




◆◆◆




「逆上せない?」
「大丈夫です」

シャワーを浴びていたユノさんが浴槽に蹲る僕を心配気に見て言う。
なんせ本日二度目の入浴の僕、流石に皮膚はふやけ始めてはいるけれど。
滅多に無い機会を逃す手は無いとばかりに立ち昇る湯気の中でも必死に目を凝らす。

「何か新しい発見でもあったかな」

凝視されているのをユノさんも気付いていたんだろう。
泡立つ髪をくしゅくしゅと言わせながら言葉だけを見えていない僕に向かって投げ掛けて来る。

「発見…」

正直こんな風に裸をまじまじと見る事なんて無かった。
バスチェアに腰掛けたユノさんは背を丸めて無心に髪を洗っている。

「ユノさんって。お風呂の時も乳首が上向きなんですね」

色の濃い乳輪のセンター部分がピンッと勃っていたのが真っ先に目に留まり、その旨を伝えたまで。

「それは、、チャンミン君が居るからじゃないかな…」

ユノさんにしては珍しく歯切れの悪い答えが返って来る。
しかもピクピクと胸筋が戦慄いている。

「僕に見られる時だけそうなるって事ですか?」

更に突っ込むと「あぁ」といつものユノさんの返事が来るけど、その身体は薄っすらと上気した色に変わって行くんだ。

もしかして…ユノさんって、、もしかしたら…


「ユノさん。その状態で少しだけ脚を開いてみて下さい」

くしゅくしゅと軽快なリズムを奏でていた指がピタリと止まる。

「チャ」「ユノさん。お願いします」

すかさず言葉を被せた。
言ってる僕の方が動悸が激しい。

両手を掲げた状態でユノさんは言われた通りに脚をゆっくりと開いて行く。

これでさっきまで見え難かった下半身が露わになり、下生えの中で頭を擡げ始めたモノに生唾を飲む。

ユノさんはその間もジッと固まって僕の気配を窺っているようだった。
固まる身体に泡立てた髪から液が垂れて首筋を通って下へと道筋を作っていた。

その道筋の途中にぷっくりと腫れた乳首があり。
ピンッと尖った先端に液状化した泡が溜まり、下へと流れを止めている。

不意に手を伸ばして先っぽに触れると「んっ、、」息を詰めてユノさんが身体を硬直させ。
なだらかな腹筋が数度脈を打つのを目の端で見て取れて、その動きに情欲が煽られる。

初めてユノさんを抱いた時もここは何度も脈打って僕を切ない気持ちにさせたっけ…
日に焼けず白く柔らかな腹の上を指の腹で撫でるとユノさんは切羽詰まった声を上げる。

何がしたいのかは自分でも分からなかった。
だけどただ触れたかったんだ。
ユノさんの肌に…

胸と腹の弾力を確かめる為にまさぐっているうちにいつの間にか僕は浴槽から抜け出し。
そして狭い洗い場にぴったりと身体を重ねてユノさんの背中を包み込んでいた。

相変わらずユノさんの手は髪の毛の中に差し込まれたまま止まり。
その為、上半身はシャンプーの垂れた液で滑りが半端じゃなかった。

身体のあちこちをひと撫でする度にユノさんは声を上げる。
その押し殺した喘ぎに僕の下半身も自然と増長し、ユノさんの背中にヒタヒタと甘えるように縋り付く。

それを分かっていてユノさんの背もしなるから尚更僕の興奮の熱が冷めない。
腰を背中に押し付けた状態で上下に擦りながらユノさんの胸を両手で揉み込む。

中途半端に腰を屈めた僕への負担は凄まじいけれど、それでも動くのを止められない。

「ユノさんに挿れたい、、」

胸を揉みしだきながら正直な欲求が漏れる。
笑える話、本当にそれしか頭の中に浮かばないんだ…


「分かった。…じゃあこの泡を流してくれないかな」

ユノさんの泡だらけの手がシャワーノズルを掴むよりも早く僕の手がそれを阻止する。

「チャンミン君、、!?」
「ユノさん」
「…このままじゃ駄目だよ。だから」
「分かってます」

再度、ノズルを掴もうと腰を浮かしたユノさんの尻に掌を這わすとビクッと身体が跳ねてそのまま中腰で動きを止める。

「何を…」
「今日はこのまま。僕がやります」

言葉の意図を瞬時に理解したユノさんが頭上で息を飲むのが分かった。
…もしかしたらユノさんは驚きながらも期待しているんだろうか。

そう勝手に考えたらもう行動が先立つ。
了解も得ずにユノさんの尻をそっと撫で上げると先程と同様にビクリと身体は跳ねるものの、拒絶は見えない。

「ユノさん、脚はこっちで」

今の今まで腰掛けて居たチェアに片脚を誘導させると、バランスを崩しそうになったユノさんは咄嗟に僕の肩にしがみ付く。

シャンプーの泡が完全に液状化してそれが髪の毛から滴り落ち。
僕の身体とユノさんの身体をぬるりと濡らして一つの膜で覆うようだった。

ぬるぬるの膜は更に下へと流れ落ちると尻の谷間に集まり出した。
僕はその流れを差し止めるべく、窪みの付近を指先で押さえる。
すると目を瞑っている筈のユノさんが僕の気配を追っているのが分かった。

指先で窄まった入り口を擽ると僕の肩を掴むユノさんの指に力が籠り。
悪戯に窪みの縁に指先を引っ掛ければ「くっ」と呻きにも似た吐息が漏れ出す。

ユノさんは…いつも自分で準備を済ませてから僕を誘う。
だから僕にとっては此処から先は未知の領域…

「力抜かないと入りませんよ」

硬く閉じた窪みをトントンと指先で叩くと、肩を掴む力も一緒に抜いてくれる。
ようやく先に行けると思ったら動悸がやたらと激しくなり。
第一関節までは慎重に挿し込んで行くと決める。

確かに。
女性の器官とは大幅に違い、柔らかさも滑りも無くて明らかに肉を割るという感覚を身体で感じるばかり。

指一本ですら窮屈な中に一体どうやっていつも収まっていたのかと不安を覚えた時。

「チャンミンくん…遠慮がちにされると逆に辛い、、」

頭上から弱々しく降り注ぐ声にユノさんの様子を全く見ていなかった事に気付く。

見上げれば浅く息を継ぎ、顎を反らせて小刻みに戦慄く姿はハッと息を飲むほど扇情的で。
気遣うつもりで押さえがちだった僕の解しがどれだけユノさんにとってもどかしい行為だったのかを知る。

「分かりました」

言うなりグッと指先を奥へ突き刺すと肩を掴むユノさんの指に再び力が籠ったが、唇を噛んで耐える姿がかえって僕の加虐心を煽って。
遠慮無くグリグリと抉るように指を動かし続けてしまう。

度々痛みを堪えるようなユノさんの呻きがどんなに降って来ても指がもう止まらない。
肉を割ってユノさんを犯しているという行為に興奮しまくっていた。

けれど闇雲に動かしているうちにある箇所に指が触れると、きゅうっと甘く指を締め付けて。
執拗にその部分を揉んだり擦ったりするうちに、ユノさんの口から漏れる吐息にも甘さが帯び出す。




ぶるぶる震えながらユノさんは僕の名前を何度も呼び、僕はぐちゅぐちゅと指を三本も飲み込む卑猥な口を犯す事を止めなかった。


「あ、、、あ…チャンミン…く…ん、!」

ひと際大きく名前を呼ばれた瞬間、ユノさんは丸い頭の割れ目から白い液体をとろとろと溢れ出させて。
僕の腕の中で脱力をした。




◆◆◆




普段、親の立場で髪の毛を乾かさずにベッドに入ったら駄目だとあれ程口を酸っぱくして言ってると言うのに。

「ユノさん…綺麗です…」

髪を濡らしたままベッドに横たわるユノさんに劣情を煽り立てられて。
まだ風呂場から移動したばかりで息も浅い唇を無理矢理キスで奪ってしまう程に興奮が収まらなかった。

結局、風呂場では挿入をせずにユノさんの身体の汚れをシャワーで流すだけに終わっていた為。
水滴を大まかに拭くだけ拭いたら引き摺るように寝室まで連れ込んでユノさんの身体に跨った。

目の前であれ程の物を見せられて挿れる事が叶わなかった僕の下半身は痛いくらい腫れていたけれど。
ユノさんは風呂場での無理な体勢や、逆上せも手伝って若干ぐったりとしている。

「挿れますよ」

脚を立てて左右に開かせる間も大人しくされるがまま。
だからガチガチの息子を入り口に押し当てても割とすんなり身体が受け入れようとするんだ。

「…ユノさん」

だけどそれが何だか面白く無い。
あんなに硬く張り出した鈴口も難なく飲み込むのに歓喜が湧かない。

ずぶずぶと奥までひと飲みすると幾分か僕の興奮も落ち着いて来た反面。
ユノさんはだらりと両腕を投げ出したままベッドの上で呼吸を整えているだけでまるでマグロ状態。

「ユノさん」

もう一度名前を呼ぶとやっと視線が絡み合う。
そのタイミングを見計らって下も一気に引き抜く。


「ん、、」

やっと喪失感を覚えたのか、ユノさんは眉を顰めて僕を見つめ返す。

「ユノさん。欲しいですか?」

入り口に先っぽだけを挿し込んだままユノさんを見下ろすとその瞳が薄っすらと膜を張る。

「…あぁ。欲しいよ…」

上に伸ばされた手が僕の頬に触れる。

「僕が欲しくて疼きますか?」

意地が悪いと思いつつも言わせたい、ユノさんの口からどうしても。

「疼くよ、…此処が。チャンミンくんを凄く求めてる…」

頬を触る反対の手でユノさん自ら結合部に指をそわす。

「ユノさん、、」

全身の熱が股間に集まるようだった。
それくらいにユノさんの行動は僕を煽る。


「ユノさん、、凄い締まります、、僕の全部飲み込むのに引くと纏わり付いて甘えて、、凄い…」

興奮を抑えられずに感じたままを口に出すとユノさんは恥ずかしげにぎゅっと身体を締める。
それをまた言葉に出すと悶えてあられもない声を上げてくれる。

ユノさんの中は熱くて柔らかくてどろどろで。
あんなに肉を割っていた感覚なんて微塵も感じさせないくらいに僕の幹に纏わり付いて離そうとしないんだ。

そのあまりの気持ち良さに根元が溶けてユノさんの中から抜けられないかも、とか言ったらユノさんは僕の身体を引き寄せて笑った。

下も繋がったままで上も貪るように口付け合うと、汗ばんだお互いの身体がしっとりとくっ付いて本当にこのまま溶けて一つになれそうな気がした。

その時、僕の中でじわりとした解放感が湧き上がり。

それは同時にユノさんの身体の中を精で満たした瞬間だった。




◆◆◆




「チャンミン君、そろそろ…」
「分かってます」

相変わらずの会話と言うべきか、進歩が無いと言うべきか。
僕はまたユノさんの中からぐずぐずと抜け出せずに居る。

一応、一旦は抜け出してユノさんの中を掻き出したんだ。
だけど掻き出すうちにまたむくむくと擡げ出した息子を綺麗にしたばかりの中に挿れてしまったのだ。

「…このまま寝たいです」

さしてミヌと変わらない駄々を捏ねているという自覚はある。
だけどこればっかりは分かっていてもどうにもならない欲求で、、

「チャンミン君」
「分かってます。もう少しだけお願いします」
「…今度、俺の有休消化にチャンミン君を付き合わせたいと思ってるんだけど。どうかな」
「え?」

唐突に話の流れが変わって身体を起こそうとすると、逆にユノさんに引き寄せられてしまう。

「願うならば俺だってずっとチャンミン君とこうして居たいんだ」
「…ユノさん、、」

ユノさんは言葉だけじゃなくて、僕を包み込む中も締め付けてその意味を表す。

「子供達を園に送り出したら思う存分チャンミン君を求めたいと思っている。笑うかもしれないが俺もね、チャンミン君を受け容れているこの状態が落ち着くんだよ」

ユノさんの締まった太腿が僕の身体を挟み込む。

「ユノさん、、///またやっちゃいますよ!」

またMAXの熱を取り戻してギンギンになる手前で引き抜かなければもう一回戦が始まってしまう。
なのに、、

「いいよ。…おいで」

さっきまで挟み込んでいた脚を解くと、その脚の膝裏を自身で持ち上げてユノさんが不敵に僕を誘う。

「もう、、ユノさんっ///!!」

ドーパミンがバンバン分泌されて目の前がチカチカする程敢え無く情欲の波に飲まれた。






━━━お隣のユノさんは。

紳士でスマートな人なのは間違い無いんだけど。
時々、卑猥で淫らに僕を落とし込める誑しの技を駆使して見せる。

まぁ…それを知って益々惚れ込んだのは言うまでも無いけどな///!







end













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