2015_02
02
(Mon)13:00

岐路 episode 21

今…キスされた…?


ほんの一瞬の出来事が僕の思考を奪って
気付けばコンサートは終わりを迎えていた

ユノが…なんで…

その事を確認出来ないまま
その日の打ち上げの席に僕は居た

目の前に注がれるビールを黙々と流し込んでいると
不意に肩を掴まれて

「ちょっと飲み過ぎ…」

ユノ…

酔いで回らなくなった頭で
ぼんやりとユノを見つめていると

「ユノ!お前~ファンを煽りすぎんなよ、いくらフリでも角度によっちゃしてるように見えるんだからな!」

わはは!って…
皆んなはフリだと思ってる
あれがファンの為のサービスだって…

フリなら…なんで
触れたの…?

「ほら、あんまりチャンミンを巻き込むなって…可哀想だろ、なっ」

落ち込んでるのかな…僕

ユノじゃない人に頭を触られて
ズキッとするのは…僕がおかしいから…?


「…ちょっと飲み過ぎたので、先に戻ります…」

ぺこりと頭を下げてその場を後にしたけど
ユノの顔は見られない

どんな顔をしているのか見るのが怖かった



ちょっと…本当に飲み過ぎた…
ユノと一緒の部屋なんて…今の僕には酷…

このまま眠りに落ちたら
何も無かったように朝を迎えられるんだろうか

考えても答えの出ないモヤモヤの中で
いつの間にか意識は落ちていた




誰かに撫でられているような
擽ったさの中で

「…ごめんな…チャンミナ…」

その言葉に夢から引き戻された

「…ユ…ノ…?」

僕を優しく撫でていた手が止まり

「起こしたか」

眉を下げて申し訳なさそうなユノの顔



「…ユノ…どうして…キスしたんですか?」

やっぱり…気になる
フリなら…しなくてもいいのに

「…したかったから」

え…

「チャンミナを見ていたらもう…唇を重ねていたんだ」

「…………」

「でも、勢いとかノリじゃなくて…」

ユノ…

「…チャンミナが好きで…したんだ…」


髪から滑り落ちた手が

頬を撫で下ろし

顎に止まると




唇が落ちて来た



「………チャンミナは…俺とのキスは…嫌…?」

触れるだけのキスなのに
唇が…体が…熱い


どうしていいのか分からない
けれど

「嫌…じゃない…」

それだけは本当…だから…


歪む三日月の細い目が
僕の瞳を吸い込むように…近付いて


しっとりと唇が重なる

顎に添えられていた手が角度を変えて
深く甘いキスを落として

その心地良さに頭が痺れる…

はぁ……と息を吐くと

赤く濡れた舌が
閉ざされた隙間を滑り込むように
くちゅりと

舌を絡め取る


「………ん…ぁ…はぁ…んっ、……ふ…ぅ…ん」


熱い….
頭の芯がじんじんとして…熱い



「チャンミナ…俺….もう、我慢出来ない…」



ユノの瞳が…

熱を帯びて潤んでいる…


こんな表情のユノなんて
見た事が無かったから…




体の奥で


何かが…疼いた














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なんとも嬉しくて、
もう一度よんできます♡

2015/02/03 (Tue) 16:52 | 723621mam #- | URL | 編集 | 返信

Re:

723621mam様

コメントお待ちしてました!

お気に召して頂けたようで嬉しいです♡
また読み返して貰えるなんて…ぐふぐふ♪

やっとちょこっと進みましたね〜
いや、なかなかまったりモードのペースで申し訳ないです

2015/02/03 (Tue) 21:49 | shin #- | URL | 編集 | 返信

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