2016_11
23
(Wed)00:00

イクメンウォーズ Season2 #7








「わっ、、あぶな……」



上の空で動かしていた手から食器がつるりと滑り落ち、危うく割る寸前だった。

仕事を終えて、こうして自宅に戻っても考える事は園長の素っ気ない態度のことばかり…

何か……した……?


思い起こしても、今日の園長は終始僕に対しては優しかったのにな、、、


ようやく洗い終えた食器を眺めては意味の無い溜め息を吐いた。


と、その時。

玄関の鍵を開ける音がして、思わず僕の足はそっちに駆け出していた。




「あの、、」

「飯食ったか」

「はい…さっき…」

「ん」


ん、と言われて押し付けられたのは僕の好きなスイーツショップの箱だった。


「え、、、あの……、え???」

「お前、この店のエッグタルトが好きだろうが」


確かに、好きは好きなんだけど……なぜ?

でも、園長は疑問の残る僕を置いてリビングへと消えてしまう。


その後。

いつもと変わりない園長の様子に、暫し悩んではみたものの。

どうせ答えは出ないものだからと、それ以上は考えるのを止めたんだ。



…………けれど。



夕食を食べ終えた園長は、ソファに腰掛けてエッグタルトを頬張りながらテレビを観ていた僕の横に来るなり。

ドガッと腰を下ろし。

そして、そのままズズッと身体をずらして……


コテン、と。


「え…?」

「膝貸せ」

「…はい…」


本日二度目の、膝枕///…でも…なぜ………???


「…悪かったな」


!?

突然謝られた事にも驚いたけど、膝の上で謝罪の言葉を述べて僕を見上げる園長の目が。

少し、切なげで。

正直そんな風に見つめられる事なんて今まで無かったから、、、ドキッと心臓が跳ねる。

そして。


「ミヌに」


一旦、息を吐き。


「…嫉妬した」


園長の目が真っ直ぐに僕の瞳を射抜く。

それは、ドキッなんてもんじゃない。

瞳を通して僕の心臓を、まるで鷲掴みにするような感覚だった。

ドクドクと鼓動が早鐘を打ち、喉の奥の水分を奪い取る。



カハッと。

案の定、声にならない吐息が僕の口から漏れ出ると。

園長は目を細めて。


「笑えるだろ」


そう言って笑みを深くする…






笑えない、、、よ……

う………もうっ、、………







僕は。その答えの代わりに。

園長の唇に、蓋をした。





「…甘いな」

「あ、タルトが付いてたかな…」

「馬鹿。お前の全部が甘いんだろ」

「な……///」




そう言って、園長は僕の顔を引き寄せるなり。


「甘くない所があるか、…確かめねぇとな」


囁いた言葉は既に濡れた感触と共に耳に捻じ込まれていたんだ///



耳なんか絶対に甘くなんてないのに。

まるで砂糖菓子でも舐めるみたいにぴちゃぴちゃと水音を響かせて。

時折頬を撫でる指先にゾクリと背筋が震える。



「ここも舐めて欲しいって言ってんぞ」


ククッと短く笑われて、カァッと身体の熱が沸く。



"ここ"と、言われた部分は確かにズボンを押し上げてその存在を主張していた。



「舐めていいよな?」


園長の指先がズボン越しにくっきりと形を成したソコに沿って、やわやわと往復しながら微妙な刺激を与える。


指が先端の丸みに差し掛かると僕は堪らずに。


「あ、、甘く無い……ですけど…」


どうぞ、と言おうとしたんだ。





そしたら。







「甘くねぇなら。蜜出して甘くすりゃいいだろうが」




ふっ、と。


鼻先で笑ったその顔に…

キュンどころじゃ無い爆弾が僕の心臓に落とされたんだ…










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