2016_11
13
(Sun)00:00

Sweet honey #11










「…っ、、久々だから…やっぱきついな、、」


腰を沈めるユノさんが苦悶の表情で、僕の唇の端にキスをする。


「ゆっくりで…お願いしますっ…」
「あぁ、、分かってる…なぁ、昨日飲んだリキュールってこの前食べたチーズケーキの苺ソースにも入ってただろ」

クレメ・ダンジュの事…?

「えぇ…入ってましたね」
「そっか。この匂いと味があれと一緒だったもんな。じゃあ結構前に食べたチョコのケーキの中のやつもこれ?」
「……?」
「小さくて真っ黒いチョコレートケーキで、中からどろっと液体が出て来たやつ」

「……フォンダン・オ・ショコラかな…」

それのフランボワーズソース入り。






「お!多分そんな名前だった」

「どちらもフランボワーズリキュールが入ってるのは確かです、、けど…ユノさんの舌ってそんなに敏感なんですか?」
「あー?それくらいは普通に分かるもんだろ??詳しい名前は分かんなくても塩と砂糖とラムベースのリキュールと、ハーブ系のリキュールと…こんなのが入ってんだな、くらいは」

「…でもそれを何のケーキに使っていた物だったのか、全部覚えてるんですよね…?」
「あぁ」

それって……もしかして…っ

「ユノさ「はい、お喋りはもう終わり」

気掛かりな事があったのに、その続きはユノさんの唇が食べ尽くした。

「…ん、、っ」
「チャンミン……ゆっくりでいいから俺を受け挿れて…」

硬くなった身体を解すようにユノさんは軽いキスを繰り返して僕の中へと入り込む。

息を吐く為の呼吸さえもユノさんは食べてしまいそうだ…

少しずつだけど確かな存在感。
それは僕の中のユノさんそのもの。

キッカケはどうであれ、出会った日から少しずつ僕の中はユノさんで満たされていった。

頭のてっぺんから足のつま先までじわじわ広がった幸せが。
これ以上行き尽くしてしまったら、いつか爆発するんじゃないかと思うくらいに。

僕は幸せだった。


「…チャンミン、、俺さ…男なんて絶対に無理だって思ってたんだ」
「…は、、い?」

腰の動きはゆっくりとしなやかでいながら、時間を掛けて最奥を目指す。

喋る度に下腹にユノさんを感じる。
胸が一杯で、ユノさんの顔がぼやけてしまう…


「パリで同性から言い寄らせた時は鼻にも掛けなかった俺が、…今はチャンミンに夢中…これは食わず嫌いってやつじゃないよな、、」

「…ん、、っ…」

僕の中から少し出て、より奥へとまた入り込むユノさん…

「チャンミンだから…一目で、惚れたんだ…っ」

「あ、、あっ、…んっ、、!」

動きが急に激しくなり、僕の脚は更に大きく開かされてユノさんの身体が奥を突き、、、

「チャンミン、、、」

「ゆ、、の、、さん……」


突き上げる強さは痛みじゃない。

ユノさんが僕に溶け込む瞬間に向けて、僕等は一つになろうとしている証………



「…っ…チャンミンは、、俺の帰る家だから……」



僕はユノさんが居ないと未完のシュー皮だと思っていた。

だけど……ユノさんは僕という皮に包まれるクリームだったんだ…

僕は。

ユノさんのHOMEなのか…



愛してる、そんな言葉よりも嬉しかった。















「おはよ」

「…おはようございます」


てっきり寝起きは僕の方がいいと思っていたら、ユノさんも意外な事に早起きだった。

大抵僕よりも先に目が覚めている時が多いのに、こうして僕が起きるまでずっと腕の中に閉じ込めておいてくれる。

そして起きた僕等は真っ先に唇を合わせて一日をスタートする。


「チャンミン、今日は遅くならないと思うから」
「分かりました。あ、気を付けて」
「ん」

一応はシウの目を盗んでいってきますのキスをするユノさん。
だけど多分…シウの事だから気付いてると思うけど…


一緒に暮らし始めて気付いたけど、僕等は休みも別々で、あまり接する時間が無いって分かったんだ。
だからその姿を見れば触れずにはいられなくて…

遂に……



「痒い所はありませんか?」

ユノさんしか指名をしない僕はあの坂の下のお店の常連客になり。
暇さえあれば髪を切ったり染めたりして貰いに坂を下りる。

2階のプライベートサロンはエステの為のスペースへと変わり、ユノさんを指名してももうそこでは切ってもらえない。

その代わりに此処でもまた

「…唇が」
「かしこまりました」

スタッフやお客様の目を盗んではキスをする。


ドキドキと心臓が煩く跳ねるけど、隠れてキスをする喜びは格別でやめられない…




僕はまだ、パリには行く決心がつかないけど。

だけどそれで今はいいと思う。

ユノさんが居る場所、そこが僕の。

Sweet homeだから…










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