2016_11
06
(Sun)00:00

Sweet honey #4










まぐまぐと口に含んだら、ユノさんの身体が僅かにピクリと動いた。


それを知りつつ、でも無視を決め込み敢えて更に奥へと。



頭上からふぅと息を吐く気配。







「チャンミン…自分で何をしてんのか分かってる?」

口の中はユノさんで一杯の僕、だから答えの代わりに歯を立てた。


「く、…」


僕の頭をガシッと掴んでユノさんが呻く。
そうさせているのはこの僕で…ユノさんが僕の愛撫で感じてる…

「、、、本当チャンミンってギャップありすぎ」

そう言ってユノさんは太腿に擦り付けていた僕の熱を握る。

「あっ」

その反動でまた歯が噛み合ってユノさんが、うっ、と唸る。

「俺を噛むなって、、」

むぎゅっと潰された頬にクリームがべっとり。
勿論ユノさんの掌も。


「ぶっ、チャンミン、、酷い顔」

クリームの所為で上手く挟み込めなかった顔をワシワシとユノさんは掻き毟り、さながら犬のウォッシングのようにして僕を弄ぶ。

僕が犬なら、飼い主はユノさんだ。
しかもユノさんに絶対服従の愛犬。

愛犬なら舌を使って親愛の印を飼い主に表すって聞いた事がある。

「こら、、何してんだっ」

髪の毛の間に差し込んでいた手を止めるユノさん。
その声は少し切迫詰まっていた。

「、、擽ったいだろ…」

そう言う割には顔を引き剥がそうとしない。
それなら僕も舐めるのをやめない。

本来ならクリームで甘いのに、ぺろぺろと舐めてる先端から塩っ気が滲む。

甘くて、塩っぱくて。

「チャンミン…も、、やめろ、、、」

ユノさんに強引に引き剥がされる最後の最後まで僕はその先っぽに夢中だった。







「お前って普段はあんなに大人しそうな顔して火がつくとこれだもんな」

ちょっとユノさんの口調が尖っていたから、僕は素直に「ごめんなさい」と謝る。

「…怒ってないけど。俺はいつもの可愛いチャンミンの方がいい。言ってる意味分かるよな」

こくんと頷くタイミングでトンッと僕の身体は後ろへと倒れ込む。

選手交代、ここからがユノさんの本領発揮。
完全に僕が受け手に回る番。

「じゃあ俺が好きなチャンミンはどんなだった?」

その言葉にそっと脚を開く。

「それで…?」

腰を少しだけ浮かすと、やっとユノさんが口の端を上げてくれた。





この顔が好き、ユノさんが僕の中に入ろうする時のこの表情……

何度見ても震える

「俺以外にこんな風に脚開いたら許さない」

垣間見せる余裕の無い台詞に、ちょっとだけ僕は期待する。
それって、嫉妬?束縛なのかな…って。

もしそうなら僕は幸せ過ぎて馬鹿みたいに甘いケーキを沢山作っちゃうな。

そしてシウからヒョン大丈夫?って心底心配されて…だけど僕は天国にいる気分で甘い甘いケーキに囲まれて…それで幸せを感じるんだろうな…

あぁ、、今も幸せ…甘い甘い匂いが僕を包んでる…




ユノさんが僕の中を出入りする度にクリームが飛び散って部屋を甘い香りで満たす。

勿論、僕の気持ちもユノさんで満たされて幸せ一杯だし。
身体もユノさんが入ってる時は凄い圧迫感で息が詰まる程。

でも幸せなんだ。


「入り口、、柔らかいのに中が、、キツ、、っ」

生クリームの力を借りて初めは入り易いみたいだけど、ちゃんと解さないからそうなる。

眉間に皺を寄せるユノさん、心配だけど僕も相当キツイ。
だってユノさんのは凄いから初めての時は受け入れるだけで舌を噛みそうになった。

ユノさん、お願いだからゆっくり来て。
もっと腰を引いたら次はクリームも奥まで届くから…


「ァンッ!」

願い虚しくユノさんは僕を奥までひと突き。
そして膝裏を抱えて、更に深くなるように腰を進める。

身体が裂けそうだった。
だけど誰も入った事が無い奥の奥まで…ユノさんがっ……



僕の幸せって多分こういう事。

ユノさんが僕に夢中になってくれたら嬉しい。
そこにどんな痛みが伴っても、僕は大丈夫。



「ん、、っ、、、っ……」

暫く僕はユノさんに揺さぶられ、大きなグラインドが次第に小刻みな動きへと変わり。

最後のひと突きが再奥に到達すると、短い悲鳴をあげて断続的な射精感からユノさんの動きも止まる。


滅多にかかないのにユノさんの汗が額に滲んでいた。

「あ、、締めるなよ…っ……」

汗は僕の為にかいたんだって、それだけで身体が幸せだと反応をしただけ。

だけどむにっと鼻を摘まれ、「悪戯っ子め」って。
またユノさんに叱られた。

「何笑ってんだよ」

だってユノさんと繋がっていちゃいちゃなんて、顔が緩むに決まってる。


「…ふ、チャンミンの顔美味しそう。デコレーションして食べて下さいって言ってる」

僕の顔中をクリームまみれにした本人がそう言って鼻のてっぺんをぺろり。

…もっと舐めて、僕をもっと…


「やべっ……もう戻んないとな。えっとタオルは、、」


僕の極上タイムをあっさりと現実に戻すこの瞬間だけがとてつもなく寂しい。

ユノさんは休憩時間を使ってこうして僕の元に一週間に一度だけやって来てはケーキと僕を食べて帰る。

その日だけは予約を調整して空かせてるみたいな事を前にちらっと言っていたけど、事が済めばさっさと着替えて僕を置いて行くんだ。


そして。

部屋を出て行く時に必ず


「チャンミン」

寝そべったままの僕に振り返り。


「ご馳走様」


それだけを言うと後は振り返らない。




焼きあがったシュー皮が僕。
そこにクリームを注入するのがユノさん。










僕はユノさんが居ないと完成しないシュー・ア・ラ・クレーム………















にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


関連記事
«  HOME  »