2016_10
30
(Sun)00:00

オトコはツライよ #93








初夏を迎えた森は、陽射しが地上まで降り注ぐ場所以外は気温が丁度良く。

以前来た時に課長とレジャーシートで横になった湖の辺りは心地良い風が吹き抜けた。

そうなるとギリギリまで頑張っていた息子の瞼も自然と降りてしまい、その後二時間近く目覚ます事は無かったんだ。


「寝顔がそっくりだ」

ははっと笑って、そのまま僕に視線を寄越すって事は僕に似ているって事なんだろう。

自分の寝顔なんて誰かに写真でも撮って貰わなければ見る事なんて出来ないから、そっくりと言われても頷く事が出来ない。

「似てるんだよ」
「…そうですか?」

奥二重のテヤンと二重の僕では目の印象がかなり違う。
でも、目を瞑ってしまえば目の印象は薄くなるからそうすると似ているのかも…

「なんて言うか、この幸せそうな感じが似てる」
「………」
「可愛いな」


確かに、目の前でスヤスヤと寝息を立てているテヤンはその例えが当てはまると思うけど。

…いつの僕の寝顔を見てそう判断しているんだろうか。

朝は大体僕の方が先に起きている筈なのに…


「でもやっぱりチャンミンの方が、可愛いかな」

相槌を非常に打ちづらいのを知ってか、知らずか…この人は本当にっ、、///

「…テヤンが聞いてたら泣きますよ?」

素直に嬉しいくせして、ちょっと照れ隠しをして返答すると。

「…だから今言うんだろ」


ふっ、と。

一瞬笑みが消えて、素早く唇に課長の唇が重なる。



「…テヤンの事は勿論好きだし可愛いと思う。だけど俺には常に一番の存在がいるからさ」

いつものように戯けたり、悪戯っぽく言ってくれれば僕だって笑ってふざける事が出来るのに、、

どうしても逸らす事を許さないその真摯な瞳にまた僕は吸い寄せられるだけなんだ…


「ん…っ…、、」

まだ日が高いうちから、しかもテヤンが寝ている傍で。

角度を変えて何度も唇を重ねる課長のキスを素直に受け入れたのは。

もしかしたらキャンプと言う日常とは違った環境が僕をそうさせたのかもしれなかった。

僕に口付けを落とす課長も、多分僕と同じだと。


…そう思っていた。









ぐっすりと昼寝をしたテヤンは起きてからのテンションが更に高くなり。

あの昼寝の間にいちゃいちゃしていないで僕等も仮眠を取るべきだったと後悔をした。

取り敢えずキスを仕掛けて来た課長に息子の世話を任せる事にして、夕飯の準備に取り掛かった。

単身寮の備品で借りた大きなクーラーバッグから、いつものスーパーで買った食材と例の高級黒豚を取り出す。

キャンプならバーベキューと言う発想だけど、課長のリクエストで今夜はサムギョプサルだ。

息子もこれだと肉も野菜も沢山食べてくれる。

しかも良い肉ならシンプルに胡麻油と塩だけの味付けでも美味しいと思う。

「…はぁ…、」

既に僕のお腹と背中がくっ付きそうだな…















合体編に温かいコメントを頂き有難う御座いました( *´艸`)
私も変態が服着て歩いているわけではありませんので、内心ドキドキしながらコメント欄に寄せられた感想を読みましたが。
どの方も率直で温かいお言葉ばかりで、、いや、本当…嬉しかったです(T-T)
なんと表現したら上手く伝わるか分かりませんけど、皆さん、壁が無いですよね。気さくで面白くて率直で、思わず吹き出しそうになったり。
それが先ず一番に嬉しい事でした。

ですので、お一人お一人に気持ちを込めてお返ししていきますので、お手数ですが月曜日以降また覗いて見てくださいませm(_ _)m






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


関連記事