オトコはツライよ 合体編 #14

課長の私物を勝手に触った事は無い。
課長も妻の荷物には触れない、それが暗黙のルールだった。
だから知らなかったんだ…
何で寝室の隅にいつまでもあの不思議なリュックが置いてあったのか、、、
ズルッと引き寄せて、中をゴソゴソと漁り。
取り出した物の蓋を手早く開ける。
手に垂らした液体はとろりとゆっくり目の前を落ちて行く。
…それが何なのか、僕にだって分かる。
課長は指を開いたりして、その粘着質を確かめている。
そして徐ろに僕の片脚を持ち上げると、もう片方の脚も同じ様にして立たせようとしていた。
だけどもう僕の脚は、自分の意思でどうする事も出来ない位に脱力をしていたから。
立たされた直後にぱたりと…横に開く形に倒れ込んだ。
膝は曲がった状態で、開いた両脚…
この上なく、恥ずかしい格好、、っ、、
せめて動く腕で、と直そうと手を伸ばせば課長にやんわりと払われる。
こんなの、、どうぞって差し出してるしかないっ、、
お風呂場で抜き合ったり、キッチンで全裸だったり。
それぞれ、恥じらいを捨ててやった行為だけど。
…やっぱりそれとこれは、、羞恥のレベルが違う…
「…痛かったら言って…」
力の入らない腿を摩る指。
心に反して身体はゾクリと粟立つ…
課長がさっきから笑っていないのが、怖い。
けど、だから、、、本気なんだ、、、
今更。
怯えても仕方が無い…
いつかと、、覚悟は決めていたんだっ、、
「っ、、゛」
定められた流れを逆らって侵入する物を身体は異物と感じる。
たかが指一本と言えど、、、確実に僕の肉を割り入ってんだからっ、、
一度入った指がゆっくりと抜かれて。
ハッと息を吐くと、その間どれだけ身体が力んでいたかを知らされる。
指一本でこれなのに……もし、、もっと太い物体が入った場合なんて……
今夜は課長が言った通り、最後までは無いとして。
今後は、…分からない。
覚悟を決めたばかりで、恐怖心がもう顔を出していた。
クチュクチュと水音が聞こえ、ハッと我にかえる。
だけど、僕の身体に一切、刺激は無かった。
じゃあこれって、、
「は、、っ、、…っん……ハァ…っ」
僕の膝の間に。
課長の身体があって…
そこで課長が、、、自分で自分のを、、、
顔は下を向いた状態で、どんな風にしていたのかは見えないのに。
やっている行為だけははっきりと見えて。
摩りながら、上から次々にチューブから垂らされる液体が僕には不思議なものに映る。
いやらしい事なのに、それがとても神秘的な光景で…
だけど。
僕の膝を境にして。
世界が真っ二つ。
触れたくても、僕にはその世界にすら到達出来ない。
置いてかないで、、、っ、、
そこが、僕の限界点だった。
朝になり。
目が覚めた僕に。
「いつか、…ひとつになりたい」
課長が言ってくれたから。
…僕は救われたんだ。
(੭´・J・)੭殴ってすみませんね、、、
(*∵)ほんとだよっ、、!!
独り善がりは駄目です。愛のある行為じゃなきゃね。
またラブコメタッチに戻ります~( ̄m ̄〃)

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