2016_10
04
(Tue)00:00

オトコはツライよ #85






いやー、、まさかジェミンが僕を…とか、、


予想だにしていなかった展開にただただ唖然とするだけで、何の言葉も出ない。


それに対して課長は「本気で知らなかったんだね」とジェミンの気持ちが全く僕に届いてなかった事実が余程嬉しいらしく。


「もう一本飲む?」


なんて、ちょっとご機嫌な感じで新しい缶を勧める。


あー、うー、あー・・・


ま、僕がどうこう考えたってどうしようもない話なんだから。


取り敢えず飲んでおくか。


「で、ジェミンの気持ちをどうして課長が知ってるんですか?」


昔からアルコールを摂取すると上手く酔える時と、こんな風に肝が座る時がある。


「あー・・・」


僕はただ気になった事を淡々と聞きたいだけなのに。


どうやら課長は陰でこそこそ動いていたのが後ろめたい様子だ。


「ガンガン摘んでいいと言ったのは僕です。だからそんなに気にしないで下さい」


割と落ち着いて言えた僕。


だけど。


そう?なんて直ぐに表情が明るくなった課長が次々に話し出した事実に僕はちょっとだけ、、


目眩を覚える羽目になったんだ…








課長の話からすると、ジェミンは今まで一度も男性に惚れた経験が無いらしい。


そんなジェミンがいつの間にか僕に惹かれるようになり。


気付いたら意中の僕が夢中になっている人物まで分かってしまったとか。


ま、それが課長なんだけど。


早速ジェミンは課長を飲みに誘い、単刀直入に僕の事が好きだと言ったそうで。


課長にその気が無ければどうか協力をして欲しいって、、


あれ……このパターンって何処かで、、んん?


ジェミンは課長が僕と付き合ってるまでは分からなかったんだな。


だけど課長もそれを上手く誤魔化せばいいのに…


何故だか他にお勧めしたい人物がいるとか言い出して??


それが…………先輩って、、


おおいっ///!!


余計掻き回してどうすんだよっっ、!




「イケると思ったんだ」


って、僕にドヤっても…はぁ、、




絶対に先輩はそっちの気は無に等しいタイプじゃないのか?


独身だし、仕事も丁度脂の乗った30代前半。


条件からしてモテても良さそうなのに、万年彼女募集中…


原因は恐らくそれが顔から、そして発するオーラから出まくってるからだと僕は勝手に思っている。


《彼女欲しい、飢えてます》


例えるならこんな看板を首からぶら下げて歩いてるようなもの。


こんな人に世の独身女性が近寄る筈がない。


危なっかしくて駄目だろ、、、




「あいつずっと独身通してるって聞いたから、実はそっちの人かもって。俺の勘がそう判断したんだ」


またドヤ顔をキメる課長に半ば呆れつつ。


「それならなんで最終的に僕達の関係をジェミンにバラしちゃったんですか…?」


そもそも先輩をジェミンにゴリ押ししてたんならあの場でキスなんて不要だった筈。


「あー・・あれ、、?」


これには若干気まずそうな課長。


頭の後ろをポリポリ掻くのは課長が困っている時の癖なんだ。


何かまだ隠してる…?


「言い難いなら無理して言わなくてもいいですよ」


って、嘘。本当は気になるから聞けるなら聞きたい。


この場合、引かれると逆に言いたくなる事が多い…僕はこの手でいつも喋っちゃう方だから、、


「あ、いや…大した話じゃないんだけど、、」


ほら来た。


「けど?」


「ん…、テヤンの事でちょっと…」


息子??なんで…


「ジェミンの奴が凄い頑固で、結局シム君以外は無理だって突っぱねるから…俺もどうしたものかと思って合コンでもセッティングしてやろうか?って切り出したら…」


ご、う…コン、、!?


「あ、俺は行かないよ!知り合いの女の子に声を掛けるだけで初めから参加するつもりなんて無いからッッ!!」


サッと僕の顔色が変わったのを察して課長は慌てて言い被せる。


…本当に僕の事はよく見てるよな…///


って話が逸れた。


「分かってます、それで、、?」


「あぁ、うん。そしたらジェミンが合コンやるならテヤンを俺が預かってシム君を誘ってくれって言い出して」


「はぁ…、僕をですか…」


「うん…そう。それでさ…あいつが言ったんだ、、『コブ付きじゃなきゃシムさんも完璧なのに』って、、、」


「………コブ…」


「それを聞いてカッとなった時に丁度シム君がテヤンをおんぶして俺を探しに来たから…つい、、」


…僕は一度だって、テヤンの存在を邪魔だと思った事なんて無い。


ジェミンが何を見て、僕に惚れたのかは分からないけど。


僕と息子を切り離そうとした事がとてもショックだった。


「聞いて、シム君」


「………」


課長の声が頭の中で木霊する。




「俺はテヤンが好きだよ…」


そう言った課長の指が僕の顔に触れる。


気付いたら頬を涙がまた伝っていた。




「だからあの時、ジェミンの前でキスをしたんだ…テヤンを背負ったシム君が俺は好きなんだって、、見せ付けてやりたかった、、」








…課長、、、っ















(੭´・J・)…テヤン大好き…(∵*)



有難う御座います( *´艸`)



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