オトコはツライよ #56

一度は風呂に入ったんだから、汚れて気持ちが悪い部分だけを洗い流せばいいかと。
まだ余韻が残る思考のままノロノロとシャワーのコックを捻ろうと手を伸ばすと。
僕の意思よりも先に見知った手がその手を制す。
「上も脱がないと濡れるよ」
いや…下だけ洗うからその必要性は無いんですって。
言う暇も無く僕はあっという間に背後に立つ課長によって上半身も裸にされてしまい。
普段の僕なら抵抗したり、文句の一つも言ってるところだろうけど。
それが出来ずに僕の身体が硬直してしまった訳は…
さっきまではきっちりと上下共に服を着込んでいた課長が既に真っ裸であれこれと後ろから服を脱がそうと僕に触れて来るんだけど。
その…あれなんだ。
僕のすっきりと出し切ったソレは通常サイズに戻ってしな垂れているけれど。
反対に、課長のは…
緩く勃ち上がっていて、、
一人だけすっきりしたから忘れていたけど、課長だってソレをどうにかしないとツライのは僕も男だから分かっている。
だけど…
ソレが時折、ちょんっと触れる度に僕の身体は固まってしまう訳であって。
自分のは見慣れてはいるけれど。
他人のその状態のなんて、まずお目に掛かる事も無いのが普通であって、、
だから…こういう場合、僕はどうすればいいんだ…?
後ろから課長のソレを押し付けられたままで僕はカチンコチンに固まっていた。
「出すよ」
「えっ、、!?」
まさか…宣言してから出すとか…有り得ないんですけど…
「ウワッ!!」
後ろにばかり気を取られていたけれど、僕の予想に反するように液体は前から浴びせられて思わず仰け反る。
って言うか、液体の正体はシャワーのお湯なんだけど…出すってそっちかよ…
「あわわわ、ちょっと、、」
「ん?何?」
「いや、、いきなり何処触ってるんですか!」
お湯が下半身に掛けられて、驚きつつもホッとしたのも束の間。
シャワーの水流に従うようにしな垂れていたソレを課長が徐ろに掴むもんだから。
慌てて当然と言うか、一度出してるから敏感と言うか、、、
「あ」
案の定、課長の手の中で硬度を取り戻す僕の第2の息子。
あ、じゃねえし…刺激されたらそうなるって男なら普通分かるだろ、、、!?
課長の反応にイラッとするのに、握り直されるとブルッとしてしまう自分が。
…本当に哀しくもあり…
「これ洗っても、いいかな…?」
臨戦態勢のソレを握りながら、なんでそんなに甘美な声で囁くんだろう、、、この人は…
……もう…握られているだけじゃ物足りない状態だって…分かりきっているのに…わざわざ聞くか!?
正直、課長には腹が立つ。
だけど…本能はYesと言っている…
だから僕は、ぶっきら棒に頷くだけで精一杯だった。
クスッと耳元で笑われて、身体がカッと熱くなるのと同時に。
ボディソープの滑りが僕を…包んだ。
上下する度にくしゅくしゅと泡立つ幹が二本。
微妙に長さとか太さとかが違うのは無視して、その皮膚と皮膚が泡越しに擦れ合うのが。
…堪らない。
しかも、あつらえたように二人の身長がまた丁度良かったりするから笑える。
最初、身体を反転させられた時は大いに戸惑った。
目の前に晒された男の象徴がそれはそれは雄々しく、猛々しい物であったのも然り。
そこから目線を上げれば、珍しく何だか余裕の無い課長の視線とぶつかる為に。
どこを見たらいいのか分からないんだ。
そんな風に視線を彷徨わせている間にも課長は器用に角度の付いたその二本を抱き合わせて一緒に扱き出すから。
思わず漏れそうになる声を必死で抑える為にも僕は目の前の胸に埋めた。
だけど……
埋めた胸の弾力とか、肌理とか。
それが凄く僕の理想に近かったものだからつい、、
「んっ、」
鼻から抜ける吐息が思いの外、艶っぽくて。
ここが社宅の風呂場だって忘れてその肌に噛み付きそうになった。
でも。
声をここで出したら外に確実に響くような安普請の作りの社宅。
声は絶対に漏らしてはいけない。
課長もそれを知っているから、声を必死で押し殺してるのが伝わるんだけど。
なのにさっきの仕返しとばかりに引き気味だった僕の腰をぐっと抱き寄せて来て。
更に密着度が増した状態で腰を揺らすんだ。
「ッ…」
「ん゛」
「っ、、、」
「っん、、」
同じような鼻息を鳴らして、大の男が二人で何やってんだって。
そう、思った。
だけど同時に。
嵌りそうな程に気持ち良かったのも。
…否めないんだ。
皆様ご無沙汰しておりますm(_ _)m
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今日はですね、ここに来て残念なお知らせをしに参りました。本当にすみませんです(T-T)人(T-T)
大半の方はお盆休みを終えて日常生活に戻っているようですが…
私はと言いますと実はまだ会社からお休みを頂いてる真っ最中なのでありまして。
「休み=お話作成もストップ」している状態が続いた為に、遂に、、、!!
ストックも今日で底を尽きてしまいましたค(TㅅT)ค
よって、毎日の更新を楽しみにされていた読者様には大変申し訳ないお知らせなのですが。
次の再会の目処がつくまでは誠に勝手ながら更新をお休みさせて頂きたいと思います。
そこで本日はお詫びも兼ねまして、久々にコメント欄を開けております。
今日中にコメントを返せないかもしれませんが、ご意見ご感想が御座いましたらどうかコメント欄までお立ち寄り下さいませ。
では皆様、また近い内にお逢い出来ますように。
くれぐれも体調を崩さないように残暑を乗り切ってお過ごし下さい。

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