2016_08
13
(Sat)00:00

オトコはツライよ #51






確かに、僕は課長をもっと知りたかったし。

独り占めしたいとも思っていたのは確か、なんだけど、、、



「ちょ、、はうっ!、」


胸なんかどうって事ないって初めは軽く考えていたのに、こうも毎晩のようにさり気なく先端を掠められると…


「ん?どうした?」

「くっ、、」

すっとぼけてんな!?
くそ、、甘えタイムのバッグハグはいいんだ、別に。

でも、絶対にわざとだ、、

わざと…胸を狙って、、、



「もしかして、感じた?」

ほ、ら、確信犯。

「…別に…擽ったいだけです…」
「ふぅん」


意地をはるわけでは無いけれど、女性みたいに扱われるのが癪なだけ。

だから胸なんかで感じるとか。

有り得ないって、…そう思っていた。









「っ、」

不意に動いた際、布地との摩擦に思わず声が漏れる。

………敏感になってるし、、


キッと、その元凶を睨み付ければ、めっ!と言わんばかりの目線が返って来る。
仕事中に見つめんなって言いたいんだろうけど。

今のは…熱視線じゃねえ、、!!


まかさ…毎晩のあれが、日中に支障をきたすとか…



隣の先輩がいくら鈍感だからって、動く度に僕の口から「あ、」とか「うっ」とか聞こえて来たら流石に可笑しい奴だなって思うだろうに。

これはマズイ。

今晩、なんとかしないとな………










来た来た来た。

後ろから抱き締める振りして、服の上から確実に先端を狙っている。

僕はすかさずその手を捕まえた。


「ほんと…いい加減にして下さいよ、、」

後ろからはくすっと笑い声が聞こえ、「何が?」とこのごに及んですっとぼける課長。

「む!ね!毎晩、毎晩さり気なく触ろうとしてるじゃないですか!?」

息巻いて興奮状態の僕とは正反対に課長は落ち着きを払っていた。

ん?前にも似たやり取りもしたような気が…


「感じちゃった?」
「べ、別に、、感じてませんよ…」
「じゃあ触ってもいいよね」
「え、ちょっと、、」


感じるか?と聞かれて、感じてないと答えるとこれだ。

だったら素直に擽ったいたから止めて欲しいって言ったらどうなんだろう…?


「ちょ、、ちょっと、、、止めて下さいよ、擽ったいんですって、、」
「擽ったいの?でも結構硬くなって来てるんだけど」

「ンッ!」

ばか、、いきなり摘むんじゃねえ、、


「ほら。コリコリしてる」

「こ、…」
「はは、真っ赤。シム君可愛いなぁ」
「ヒャ、、!」


コリコリとか、、そんな生々しい表現は要らないんだよっ!って言いたいのに。

真っ赤だと言われたそばからその耳にチュッと軽いキス。

もう、、何がなんだか…うっ、、くそっ。

正直、、こんな筈じゃ、、


「僕だって、、」
「ん?」
「オトコ、、なのに……」
「うんうん、知ってる」

…何で、僕ばっかり。そうだ、何で僕だけ?


「どうして僕ばかりが触られる側なんですか!?」

言った、言ったぞ!!


「ん?シム君も触りたかったの?はい、どうぞ」

「・・・は?」
「触りたかったんでしょ、いいよ好きにして」
「…えっ、と…」
「ほらっ」


せめて服越しなら「いやいや、いいですって」とでも交わせたかもしれないけれど。

ほらっと言った課長はペロンと服を捲って素肌を晒して待っている。

これは恐らく洒落じゃない。

本気の待ちだ。




「触んないの?」


普通なら、触るか!と言い返す所だ。

けれど僕は散々課長に今までいいようにされた挙句、敏感な乳首になってしまったという経緯があり。

半分は自分でも馬鹿げているなって思いながらも、残りの半分では"今こそ仕返しの時だ!"とけしかける僕がいて。


結局、復讐の意思が勝ったんだ。





でも。

さぞ擽ったがって身体を捩らせて降参するだろうと安易に考えていた僕に。

予期せぬ事態が襲いかかる。




課長は…

僕が触れる度に、声を押し殺しながら身体をひくつかせた。



それがかえって、自分を追い詰めただけだったなんて、、、









にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


関連記事