2016_08
12
(Fri)00:00

オトコはツライよ #50






「え、、、!、?今なんて、、」


「シム君は公私共にパートナーです、だから大切にしますって」

「・・・・」



息子は大好きなケーキを課長に半分、そして残りは自分のお腹へと仕舞い。

久し振りに会えたじいじとばあばを目の前にしても課長にべったりを見せつけたのだった。


それを見かねたわけではないんだろうけど、義父が母を促して帰り支度を始め。

僕は今度日を改めて遊びに行くと約束をし、お眠な息子の代わりに二人を下の駐車場まで見送ったんだ。



で、ウチに戻ったら息子は既に就寝。課長が一人でリビングで寛いでいて。

今日の事を詫びると、「お義父さん、勘のいい人みたいだね。俺達の事を何となく気付いてた感じだったから、シム君を大切にしますって言っといた」

って、ごくごく普通にサラリと言われたもんで。

僕は、「あ、そうなんですか」って危うく流しかけて慌てて聞き返したのがさっきのあれ。


「はぁぁぁ!?ちょ、、っとなに勝手な事を、、」
「ダメだった?」
「え、、駄目って言うか、、、突然そんな事を言われたら、、って言うかお義父さんの反応はどうだったんですか!?」
「分かった、って」
「え…それだけ…?」
「うん、それだけ」
「へぇ……」


あのお義父さんがね、はぁ、、、、

頭の中は予期せぬ展開にぐるぐる。

それでなくても今日は御両親の突然の訪問に面食らって、義母の本音にも胸を痛めたばかりだってのに。

義父はあっさりと僕らの関係性を見抜いてたなんて、、、しかも了承した??



「…あのさ」
「はい…」
「シム君はどう言うつもりで一緒に住もうって言ったの」
「………」


これまた、いつになく真剣な面持ちの課長に問い詰められれば僕は混乱するばかりで。


「…ただ、、、」
「うん」
「一緒に、、居たかっただけで、、す…」
「ふぅん、それだけ?」
「…………あと、、もっと課長を独り占めしたかった、、から……」
「…………」



観念して、次々に想いを告白せざる得ない状況に陥った。

恥ずかしくて、穴があれば入りたい、、、



「…じゃあ、俺と同じ気持ちって事でいいよね?」


あー、、、まぁ…結論はそういう事なんだろうけど…

まさか妻の御両親に宣言するような展開が待っていたとは全く想像はしていなかったけれど…


「…えぇ……まぁ…そうですね…」



この時の返事を、課長は色んな意味でのYesと取っていたんだ。

僕としては、僕も課長を大切にしますって意味だったんだけど…………?






「えっ、、なに…!?、」

「ん、ちょっとだけ」
「や、、、でも、、手が、、ひゃっ!!」
「ごめん、でもシム君が可愛い事言ってくれるからさ…」
「はぁ、、?なに言って、、ちょ、、どこ触って、、」
「独り占めしたかったのかぁ…そっか、くくっ、可愛いなぁ~」



可愛い可愛いと連呼しつつ。

後ろから突如羽交い締めにしながら課長の手はスルスルと僕の服の中を行ったり来たり。

別に、オトコに身体を触られても普段はどうって事は無いんだけど。


今の課長の手付きはちょっとしたボディタッチとは違い、明らかにいやらしい動きで這い回っている。


「ばかばかばかばか、、どこ触ってんだアンタッッ!!」

色気もムードも無しに全力で抵抗をした。


「ははっ、そんなに嫌?」

「嫌って言うか、、擽ったいからっ、、!」
「じゃあさ。シム君が俺を悦ばせてくれたら止める」
「…はぁ?」
「ん」
「…………」



ん、と突き出した唇。

その間は胸に触れている手も動きが止まる。


「キス、、しろって…?」

「嫌ならいいけど」


「あんっ、!」


胸の突起を摘まれただけで、変な声が。

決して感じた訳じゃないけど…

それ以上は弄られたら困る気がしたんだ、、、



「今はシム君だけの俺だよ?キスしたくない…?」


しかも、そんな風に甘ったれた声で強請るとか。

課長の方が何枚も上手だって、つくづく思い知らされる…




「しますから、胸は…止めて下さいね」

「分かった」




この夜、なんでこうなったのか。

後から考えても可笑しいと思ったんだけど。

身体を触られる代わりに僕は課長にキスをした。


それはただ単に。

課長を図に乗らせただけとは、気付かずに、、、










にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


関連記事