2016_08
10
(Wed)00:00

オトコはツライよ #48






オトコ、相手にこんなに盲目になる日が来るとは、、、




朝のコーヒータイムに課長といちゃいちゃばかりもしていられない。

ぼやぼやしているとそのうち息子が起き出して。

父親である僕よりも何故か課長に真っしぐらな息子によって、甘いひと時を奪われてしまうのが近頃の密かな悩みだったりする。


息子と僕。

顔は違えど、遺伝子レベルで好きな物が同じらしい。


辛い食べ物も好き、課長も好き。



食べ物なら分け与える事も出来るけれど、課長を二等分する事は不可能だし。

残された道は息子と二人でシェアするしかないわけであって。

息子の目がある内は、年長者である僕が我慢をすればいいだけの話。

それも頭では充分、分かってはいるのだけど…



あれ程爆睡したんだから、もう寝る必要なんて無いだろ!?

今起きて来たばかりの息子が課長の膝枕を独占している事実。


まさか息子相手に歯噛みしながらキッチンに立つ日が来るとは、、、


息子なんだ、自分の子供なんだろ?

我慢しろよ、僕。



ブツブツと独り言を呟きながら包丁を握る姿は自分でもどうかと思うけど…






ご飯が出来たから、食卓に三人分の料理を並べても。

息子は課長の膝の上から離れずに、在ろう事か課長の食べている物までシェアし始めたのである。

一つの料理を二人でいちゃいちゃしてんじゃねえ、、、

僕の目にはそんな風に映ってしまうんだから、かなり重症だと思う。


…頭では分かってるんだ、、頭では……



だけど。

登園を済ませてからは暫くは課長は僕だけの課長になると思うと自然と笑みも浮かぶ。

課長と離れるのがそんなに寂しいのか、息子は名残惜しげに担任の先生に手を引かれて行ってしまった。

息子よ、すまないな。


詫びつつ、心の中でスキップしたい気分だった。



が、しかし、、、


会社に行けば課長は僕の上司であって。

部下は僕だけでも無く…


チラッ、チラッとしかその姿を見る事を許されない環境下。

そんな中でも時々ふっと、お互いの視線がカチリと合った瞬間だけはもうっ、もうっ、もうぅ、、



「……シム」

隣の席の先輩が僕を訝しげに呼ぶまで僕は抜け殻状態。

職場恋愛も悪く無いな、なんて。






なのに、、



「……見過ぎ、ちょっと恥ずかしいから」




って、仕事の合間に課長からのお呼び出し。



職場恋愛。


なかなか厳しいと見た、、、









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