2016_08
09
(Tue)00:00

オトコはツライよ #47






あぁ、、慣れって……恐ろしい…

 

どんな環境にも、順応する様に人ってものは出来ているんだろうか、、、?



確かに。

僕の気持ちは遥か先を走ってゆく課長には全くついていけて無かった事だけは確かで。

正直にその想いを伝えれば、課長も譲歩して僕に合わせてゆっくりと距離を縮めようとしてくれるものだとばかり思っていたけれど。


やはり、、あの不思議な人の思考回路は時として僕の常識から外れた答えを導き出したりするもんだから、、、



「シム君」

「シ~ム君」

「シム、君…」


1日、少なくとも3回は交わされる唇と唇の接触の内、1回は必ずと言っていい程。

舌が入って来るようになり。


最初の頃はあんなに唇が重なるだけでも手に汗を握っていた僕も。

いつしか、フレンチキス位なら挨拶程度に軽く交わせるようなって来て。

そして段々とその残りの1回の濃厚なやつが来ないと何だか物足りないな、って思えたりもして来るようになったりしていて、、、



更にだ。

その残りの濃厚な1回を課長から来なかったりなんかした日には。



「そろそろ寝よっか」

「……」

「どうした?まだ眠くない??」
「…今日………」
「ん?」
「僕…なんか……変な事、、しましたか、、?」
「は?なになに、変な事??シム君が俺に??えっ、どういう意味!?」
「…だって、、」
「うんうん」
「、、、今日…」
「うん」
「……して、、ない…から…」
「ん??何を?」
「づ、、もういいですっ!!」


一人拗ねた所で、この人には僕が何でさっさと布団に潜り込んだのかは分からず終いなんだろうけど…


……拗ねる程、恋しいなら自分からすればいい話なのも分かるんだけれど、、、










「…ごめん、俺が忘れっぽくて鈍くて…ごめんな…」





次の日の朝。

僕の唯一の独り時間にこんな風にして謝りながら後ろからぎゅっとされたら。

もう、…どうしようもない。


あんなに寝起きの髭面で、雑菌だらけの唇なんてトキメキもしなかったのに、、、




自らそれを求めて唇を押し付ける日が来る事になろうとは……



僕自身。

いまだに、信じられない。




けれど。

寝起きの課長は全然カッコ良くないって思っていた事は、撤回。


今は、どんな姿を見ても。



好き、だと。



…思ってしまう。









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