2016_07
03
(Sun)00:00

オトコはツライよ #27

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「…ただいま」



ぎゅっと抱き締められたまま、何気無い一言でまた顔が緩む。

汗臭いから一刻も早く離れたいけどどうしても顔を上げる事が出来ずに。

暫く顔面が整うまで、僕は大人しく課長の胸の中に収まった。



「はぁ、、、早く帰って来て良かった…」



息子といい、課長といい。

勝手に勘違いをして自己完結。

ベタベタな身体を更に押し付けられて、流石にイラッ。



だけど。





「…汗臭いよな、ごめん。もう一度入る?…俺と」




も、、本当っ、、、アンタはっ、、、




止む無く身体を引き剥がして、そのまま課長を風呂場に押し込んだ。

だけど、多分。

…真っ赤になった僕の顔は見られてしまったに違いない…



テキパキと着替えを脱衣所に用意するなり、もう一本ビールを煽ってそのまま息子の隣へと滑り込む。


風呂から上がったらどうせ帰るだろうし。

今日は何だか押しの強い課長に、色々とダメージ大な僕。


ただ単に。

寝たらリセット出来る気がしたんだ。








翌朝。

スマホのアラームよりも先に、僕を起こしたのは息子の歓喜の声。


え、と思って口を開こうとした側から。


「おはよう、早いなぁ」


僕じゃない声で、僕じゃない手が息子の頭を撫で回す。


しかも、だ。

その腕は僕の身体の脇から伸びていた。



……寝ながら、まさかバッグハグをされていた、、、!?


カァーッと湧き上がる熱を押さえ付けるように、顔を両手で覆っていた僕に課長が気付いて。


「あ、起きた?おはよ…」



ふわっと耳を柔らかい何かが掠めていった。




・・・・む、息子の前で……



その後、肘鉄を腹に食らって悶え転げる課長に息子は覆い被さって遊んでとせがんでいた。


ま、息子の機嫌が直ったから良しとして。

ちゃんと課長の分の朝御飯も用意してあげた僕は心が広い人間だと思う。



…別に。

飲み会に行った事を決して気掛かりにしているつもりは。


断じて………無くは、、


無くは………









出社すると妙に職場の雰囲気がざわついている気がして。

今まさに噂話の最中であろう女子二人の会話に耳をそばだてる。


どうやら。

昨日、課長が参加した飲み会の席で何かがあったらしい。




…前言撤回、気掛かりで仕方が無いさ。


僕だって。










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