2016_06
06
(Mon)00:00

♂はツライよ #1






付き合っていた頃から知っていたんだ。


彼女があまり身体が強く無いって事を…


遠出をしたり、旅行に出掛けたりした後は必ず体調を崩して講義を休む事もしばしばだった。

だから、あまり負担を掛けさせないように家デートを繰り返して着実に愛を育んだ。

でも、プロポーズをする段階になって彼女の口から不安な想いが吐露されると。

僕は尚更、彼女を幸せにしてやりたいと強く願うようになって。

彼女の御両親を説得して、僕がまだ院生の内に学生結婚を果たした。



もしかしたら。


僕は彼女に母の姿を重ね見てたのかもしれない。

母も昔から病気がちで、外で一緒に遊んだ記憶が殆ど無い。

けれどその分、家の中で接する母は優しくて愛情に満ち溢れていた。

それは母との別れの最期の時まで変わらずであり。

僕を産んだのが原因でその寿命を更に縮めてしまったと、後に聞かされても。

そうまでして産もうとした母の決意に、尽きる事の無い感謝の念が込み上げては。

僕の生きる意義を示した。







だから。

彼女にも、妻では無くて。母として。
生きて欲しかったんだ。

ただそれだけの想いだった。





けれど。

それは僕の勝手なエゴだった…?



妻は果たして幸せだったんだろうか、、、


その答えをもう知る事は出来ない。




1歳半になる息子を残して。


彼女はこの世を去ったんだ。





人生を生き急がせたのは…



僕?









そして、僕は今も生き続けている。

愛する息子の為に。



今日も働く。


















ご無沙汰しております。
久々の更新ですが、一話毎に短かったり長かったりとばらつきもあるかとは思います。
緩やかに展開しますので、どうか最後まで読んで頂けたら幸いです♡






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