イクメンウォーズ #36

ーーーーーミヌ君と過ごしたのは実質、10日間。
けれど。
僕等が体を交わらせたのは…
想いが通じ合ったあの一日、だけだった。
『お前さ…俺がどんだけ我慢してたか本当に分かってんのかよ…』
そんなの、僕だって同じなんだよ、、、、
潔く下着を脱ぎ捨て、わざとゆっくりその目の前でパサリと落として見せたから。
その様子を上から見下ろしていた園長の鼻息は一層荒さを増し。
「…そんなの、僕だって一緒です」
唇を自分の元へ、ぐっと引き寄せるようにガッシリとした太い首に腕を巻き付ける。
一瞬、隙を突かれて体勢を崩した状態で僕に唇を奪われ。
園長は面喰らったものの。
直ぐさま。
形勢逆転。
押し付けただけの僕の口付けがどんなに可愛い反抗だったのか。
それを思い知らされる。
息を何処でどのタイミングで吐き出していいのかも。
それさえも自由にならない、園長主体のキスーーー
深く、深くーーーー僕を溶かす
「今日は泣いたって離さねぇからな」
"覚悟しとけよ…"
…それは、こっちの台詞…
僕だって。
離す気、無いですからね。
どれだけ待ったと、思ってるんだーーーーーー
「ハァッ、、お前…結構体力あるな…ッ」
息を上げ、揺さぶりながらも不敵に、でも何処か嬉しそうに笑って見せるのは。
まだまだ余裕の表れって事?
必死にしがみ付いて来たけど、まだこの余裕っぷりを見せ付けられて。
流石に冷や汗が出る。
既に3回目?一度休憩を挟まないと、体がキツイ、、いや、お腹が減ってそろそろ辛いかも、、
3度目の絶頂の余韻の最中に、ムードを壊すのを承知で素直にお腹が空いて死にそうだと伝えたら。
くくっと短く笑いを漏らしてアッサリと僕の中から抜け出した。
あまりにもアッサリ過ぎてちょっとだけ拍子抜け。
でも、後ろに残された園長の存在感は大きく。
さっきは食欲が勝った筈なのに、もう既にその刺激を欲しているから不思議でならなかった。
「よく食うな、プッ…ハムスターみてえ」
結局、ベッドから抜け出た園長が手にして戻って来たのは。
僕が今朝、ラップを掛けて冷蔵庫に保管した食べ掛けの園長の朝食だった。
「ん、だってお腹が空いて背中とくっ付きそうだったんですもん。あ、苺食べます?」
パクパクと次から次へ口に運ぶ僕とは対照的に、水分だけを補給し、忙しなく動く僕を口元を緩ませて見つめるだけ。
ふんっ、余裕だし。いいけどね、別に。
「要らないなら食べちゃいますねっ」
ベッドに横になり、肩肘を立てて頭を支えてる手とは逆の手がヒョイっと伸びて口に放り込まれる寸前の苺を奪っていく。
シャリッ…と果実の潰れる耳触りのいい音。
わざと腕に垂らしたであろう汁を舐めとる仕草がまた、エロい。
「なっ、、、///」
ふっと漏らした笑いに熱がまだ含まれている気がしてこっちが焦るのに。
「なぁ…腹膨れた?お前、器用だから同時に満たせそうだよな」
とか、突然何をまたーーーー
「くくっ、、隠しても無駄。すげぇ柔らかかった…そんなに、シタかったんだ?」
ーーーー!、、、っ/////
「次は、乗るか?」

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