2015_11
05
(Thu)15:30

wabi&sabi -前編-

パチンッ…


「…お邪魔します」

「いらっしゃいませ、どうぞお2階の方でお待ち下さいませ」

「…はい…」


ヒタヒタと足音を忍ばせて、先程聞こえたハサミのする部屋の脇を通り過ぎる。

チラッとその部屋の覗き窓に目をやると。
その室内では数人の若い女性達が日本のお着物に身を包み、正座をして一点を見つめていた。

皆が見つめているその先には…

「ユノ君…」

女性達と同じく男物の着物を着込み、しゃんと座布団の上で構えている彼の姿があった。

ユノ君は僕が勉強を定期的に教えている生徒さんで、その彼もまた今は生徒にお花を教える先生でもある。

若くして亡くなった父の代わりに華道家の家元として代々受け継いだ流派をこうしてこの韓国でも守り続けているんだ。

確か…お祖母様の代でこの地に嫁がれた縁だったかな…

僕も詳しくはよく知らないんだけど、兎に角ユノ君は生まれながらにして将来を決められて来た訳だ。

だから、小さい頃からお花の事は勿論。その他にも作法や所作、それに日本の文化などありとあらゆる英才教育を受け。

その結果、先代の父親が亡くなってもこの家はビクともしなかったんだ。
だって既にユノ君は立派な後継者として育て上げられていたから。



生徒達の視線が集中する中、先生としてユノ君がお手本のお花を生けていた。

僕がそっと覗き見していると、一瞬だけふっとこっちをユノ君が見たんだ。

ほんの一瞬、お互いの目が合って。

僕はギョッとして目が大きく開いたけれど、彼はほんの一瞬だけ視線を合わせただけで…

何事も無かったようにまた手前の花へと目線を戻したんだ。

覗き見していたのがバレたのもあるけれど、あの射る様な目が僕の心臓を貫いて。

・・・へなへなとその場に座り込んでしまった。

あぁ…もうっ…

心臓に悪過ぎ………












「…っ、、はぁ…………っ………っハァ…」



あの目…
いつも大人を見下す様な冷め切った目…

何でも自分は人よりも優れているって自負、自信に満ち溢れているのに…

それを胸の内に抑え込んで、常に冷静さを保とうとしている…

まだ高校生の癖して…すっごく…クール…


「んっ、、あぁ…………んっ、、、」


それにあの指…
元々、男性にしては長い指だし…しなやかだし…

爪の形も整っていて…指先まで…綺麗だし…

お花を生ける手付きだって酷く繊細で…

あの指で………

僕のこれも………

繊細に扱われたらって…………



あぁ…ヤバイ…考えただけで、クラクラする…



「…っアァッ…‼︎」






・・・いけない行為なのは分かってるんだ。

だからこうやってそそくさと処理を終わらせ、そのままトイレに駆け込んで証拠隠滅を計っている訳だし。

バレないからいいって思ってる訳じゃないんだ。

ただ…どうしても、我慢が出来なくて…

ユノ君の勉強を見る日は大抵、ユノ君もお花の先生をする日であって。

約束の30分前に必ず僕はこのお家にお邪魔して2階にあるユノ君のお部屋で待たせて貰うんだけど。

…毎回、お花を生けているあのユノ君を覗き見して…その後でこの部屋に待っていると…

何だか無性にムラムラするんだよっ

ユノ君が毎日寝起きしているベッドとか、勉強机とか。

室内全てにユノ君を感じちゃって…


で、気付くと僕の中心は大変な事になっちゃってて…


ユノ君の部屋でユノ君を想って…抜く…


本当、何やってんだろ…





コンコンッ

「は、はいっ!」

ガチャ

「お待たせしてすみません」

「いえ、大丈夫です…そんなに待ってませんから」

「そうですか、それならいいですけど。じゃあ今週勉強した所を教えて下さい」

「はい、分かりました。じゃあ始めましょうか」



今日、僕が勉強した所をユノ君に教える----

因みに僕は現役の大学生。
そして生徒のユノ君は現役の高校生3年生。

でも今やってるのは受験勉強じゃないんだ。
だってユノ君はそんなの必要無いくらいに成績が良いし、目指している大学も合格圏内だって言われているし。

それなら僕は何を教えているかって?

だから今週、大学で僕が勉強した事だよ。

変な話だよね。でもユノ君にとってそれは今後の生活に必要な事なんだ。

今は高校生で家元の活動も制限があるけれど、卒業したらもっと社交の場に出る必要があるらしい。

だから大学生になったらまともに講義に出れないかもしれないって訳で前倒しでこうやって勉強をしているんだ。







「はい、じゃあ一応今日はここまでにしようか。何か質問はある?」

「…先生は花に興味があるんですか」

「えっ・・あ~・・・えっと」

「偶には俺から教わってみたらどうです?花もいいものですよ」

そう言ってユノ君はスッと席を立ち、戸惑う僕の前にあの手を差し出して来る。

恐る恐る手を差し出すと、グイッと勢い良く掴まれ。

「先ずは形から、入りましょう」

って…








うー・・・
スースーする…


形からって着物を着る事だったんだ…そっか…

でも、、、、下着を履かないってのは知らなかった…


なんか、歩く度に布とダイレクトに擦れて変な感じだし。

下から空気が擦り抜ける感じもぞわ~っとするし。

………お、お尻の形がはっきりと分かっちゃう気がして!

気が気でないんだ‼︎


しかも着付けはユノ君がやってくれたからサワッサワッと触れる手にゾクッ、ゾクッ…

あぁ、、これは……マズイ……



「シム先生」

「は、はいっ!」

「どうしました、集中して正座して下さいと言ったでしょう」

「はい…すみません…」


あぁ…この表情一つ変えないでクールな物言い…堪んないなぁ…


「また姿勢が崩れてます、…このお花はもう少し切り落として」


パチンッ


あの…ユノ君の繊細な手付き…

目の前で切り落としてる…はぁ…

あ…刺した…


って、何考えてんだよっっ


「シム先生、どうしました」

「えッ!うわっ…」


ユノ君の、、白い肌が襟元から見えちゃう…


「…シム先生」

「…はぃ…」





「勃ってますよ、そこ」







※思い付き突発小話です。

ブログランキングに参加しています。
皆様に応援して頂けると励みになります♡


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ




関連記事

C.O.M.M.E.N.T

あゆさんこんにちは!!っていきなりのお話しアップ(๑•̀ㅂ•́)و✧しかも ユノが華道家の家元スーパー高校生だなんて❀.(*´▽`*)❀いやーーん 着物が似合いそう(゚┏Д┓゚;)しかも チャンミンが大学生でユノの家庭教師とな?(♡ˊ艸ˋ)むふッッッ♬*素敵♡(๑¯ ³¯๑)でもね ユノの部屋で毎回毎回ユノをおかずにぬっきぬきしてたらダメよ!!( ✧Д✧) カッ!!

2015/11/05 (Thu) 17:44 | くみちゃん #- | URL | 編集 | 返信

こっちにきちゃった*ˊᵕˋ)੭

あゆさんこんばんは*ˊᵕˋ)੭
仕事おわってかえってきました〜
やっとゆっくりスマホさわれます(笑)
そしておかえりなさい!!
おまちしておりました♡よかった〜♪
やはりあゆさんがおられなくてさみしかったです( ・ ・̥ )
メープルシロップにコメしようと思ったらこんな面白そうな突発妄想\( ˆoˆ )/
勃ってるのバレちゃってどうしましょwww
着物くるくる解かせ〜♪あ〜れ〜♪ってゆうの希望です♡

2015/11/05 (Thu) 18:32 | しおん #- | URL | 編集 | 返信

いや~ん、華道だわ

あゆさん、こんばんは。
あゆさんからのお知らせをうけて、すぐにとんだら、もうすでに、1拍手……あの方しかいませんわ……
ね!くみちゃんさん!!

ユノ、華道なんですね。そりゃ、お弟子さんたちも、みとれます。ユノを見るために、教室に入ります。
そうそう、家元、忙しいんですよね。家元に、教わることが出来たら、奇跡ですよ。

チャンミン~!人の部屋で、なにしてるんですか?!
私、はっ……て声、チャンミンがユノに、ヤられてたかとおもいましたよ(  ̄▽ ̄)

あゆさん、次回は、ぜひ、茶道家チャンミンでお願いします。茶道なら、少しはわかるんで……

2015/11/05 (Thu) 19:26 | れいか #ZWYNVvrI | URL | 編集 | 返信

くみちゃん様

こんばんは+゚。*(*´∀`*)*。゚+ コメント有難う御座います♡

先程は追いLINE出来なくて、LINE終わったら遡れました!
ふふ、イケシム見たかった♡
流石スーパーエースゆんちゃすみさんでしたね(*´罒`*)ニヒヒ♡

このお話の元ネタ有難う御座います(〃∀〃)ゞ
ぬきぬきチャンミンでしたけどね(笑)

2015/11/05 (Thu) 23:20 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

しおん様

こんばんは+゚。*(*´∀`*)*。゚+ コメント有難う御座います♡

しおんさんお忙しい中有難う御座います(੭ु ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭ु⁾⁾
むふふ、元ネタはくみちゃんさんとれいかさんとの今朝の雑談からなんです♡
こんなの書いてみたいな〜と思わせてくれるお友達です(〃艸〃)ムフッ

あ〜れ〜♡ですか!あっはーん♡可愛い可愛い(笑)

2015/11/05 (Thu) 23:27 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

れいか様

こんばんは+゚。*(*´∀`*)*。゚+ コメント有難う御座います♡

んふ♡時間差で先程遡って興奮を味わって来ました(〃艸〃)ムフッ♡
イケシム見たかったですね(´•̥̥̥ω•̥̥̥`)♡本当、会えた人の興奮っていいですね!!
ゆんちゃすみさんに感謝ですねぇ(੭ु ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭ु⁾⁾

れいかさんとくみちゃんさんとの雑談でノーパンが書きたくなって。お昼ご飯食べてたら思い付いたんです(笑)
1時間ちょっとで、出来ました(๑•̀ㅁ•́ฅ✧ 続きはそんなに早く書けない気がします(笑)

華道のユノってイメージ無いじゃないですか。敢えてチャンミンじゃないあたりがいいんです♡想像して萌えたいんで+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 
でも茶道家のチャンミンっていいかもぉ〜〜〜‼︎きゃー♡♡♡
茶道ならまずはれいかさんに教えて貰わねばですね(๑•̀ㅁ•́ฅ✧

ぶはっ!ヤッテル、、、そう言えば感違いしますね(笑)

2015/11/05 (Thu) 23:37 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

待ってたよ~

早々と寝落ちして夜中にトイレで目が覚めて読んだら!ユノが生け花の先生?假屋崎さん?ユノは、オネエじゃないって!(笑)
チャンミンが家庭教師?こんな家庭教師がいたらすぐにウチんとこへ来てもらいます!どこの家庭教師?トライ?チャンミンもハイジと踊らないと(笑)
さて!華道の家元ユノさんに着物を着せてもらったけど!やっぱりね~中心が盛り上がってしまったか!
着物だと余計に分かるよね!チャンミン正座して座ってるのに勃ってる!恥ずかしい~~~こんな事をクールな顔して言うユノがドS!
華道のユノ!中心が可動するチャンミン( ̄□ ̄;)!!
チャンミンの可動してる勃ってる物をどうするの?

2015/11/06 (Fri) 01:10 | けいこ #- | URL | 編集 | 返信

けいこ様

おはようございます(〃∀〃)ゞコメント有難う御座います♡

お待たせしました!
あははは!夜中にトイレでこのお話読んでこのコメントされるけいこねぇさんに天晴れをあげます(T▽T)アハハ!
華道と可動ね(笑)うまいわー(T▽T)アハハ!
華道家ユノはおネェじゃないです(〃艸〃)ムフッ
若いのに凛とした感じのイメージでお願いします♡
これね、くみちゃんさんとれいかさんとの雑談からヒントを得てその日の午後に作ったんです(笑)
短編は速攻書けるから楽しいですね〜♪

で、チャンミンをけいこさんの所のお子さんに派遣したらけいこさんのハイジしてくれるんですか!?それ見たいわ〜(笑)
子供よりも親の方がグイグイ来そうで怖いよ(;;;;;°∇°)

2015/11/06 (Fri) 08:58 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

コメントの投稿

非公開コメント