イクメンウォーズ #7

続きの意味も分かり、舌の感触もリアルに脳内に伝わって来るのに。
それでも僕の思考はその事態に追い付けてはいなかったんだ。
だって、、あの、鬼番長が!?
目の前に居るのは本当にあのガキ大将なんだろうか!?
疑問符がやたらと飛び交って整理しきれない頭とは別に。
園長が舌を絡め取る為に僕の顔の角度を変える仕草や。
口の中の水分を全部吸いつくすんじゃないかって位に音を立てて貪る様子に。
男の大人のエロスを感じずにはいられなくって。
頭の中にはバンバンとドーパミンが出てしまうんだ。
「…ん、…ぁっ……」
ちゅっ…と、唇を離された途端に自分の吐息が漏れ出しちゃうなんて、、
「はぁ…お前、本当にエロい声出すんじゃねぇって…言ったろ…」
「な、、だって……じゃあ、、、何でこんな事するんですか!?」
その問い掛けは正当な筈、おどおどしながらも納得のいかないことは聞かずにはいられない僕な訳で…
そしたら園長ってば。
「…んなの、俺に分かるかよ…それがわかんねぇからこうして続きをしてんだって…」
そう言ってまた僕の唇を塞ぐんだ。
驚きで目を見張れば
「色気がねぇな、瞑れよ」
ってドヤされて。
仕方なく大人しく目を瞑れば更に激しい口付けの応酬が待っていた。
散々、濃厚なキスを繰り返すだけ繰り返して。
もう僕の思考がとろっとろに溶けきってきた頃にようやく。
「キス、してぇと思ったんだよ」
それだけをボソッと言ったんだ。
なんか、その顔が照れもせず真顔でそんな事を言ってのけるもんだから。
思わずへらっ、て笑ってしまったら。
「笑うんじゃねぇよ、人が真剣に悩んでるってのに…お前は呑気にさっきから勃たせやがって」
「ひゃっ!!!!」
そりゃあ、、、仕方がないって思う。
あんなに凄いキスを息つく暇なくされてればこうもなるのは仕方のない事だって。
そうは思っても、、、それを言って園長が「あぁ、そうかよ」なんて言って笑ってくれる訳でも無さそうだし。
それで僕は何も言わずに硬くなったものに触れられたまま無言でいたんだ。
「何も言わないのは、了承だよな?じゃあ遠慮なく」
えっ!?嘘‼︎
驚いてるのも束の間。
「…なぁ、溜まってんだろ?クローゼットの中でも勃たせてたもんなぁ…」
とか、ズボンの上から形に沿ってやんわりと撫で始めて。
少なからず抵抗を見せようとした右手はあっさりと園長の睨みで止まってしまう。
あぁ…なんて情けない僕なんだ…
でも、だって……正直…………そうなんだもん…
今週は忙しくて中々抜く時間なんて取れなくて。
そんな中でのこの状況。
好みだと思っていた園長が、実は初恋のガキ大将で。
告白する事もなく散ったと思った初恋の相手に突然キスをされて。
そして今なんて股間を揉み揉みされているんだぞ。
それをどうやって止める必要があるんだ?
抵抗を止めて素直に体を預け出した僕に対して園長は。
さっきとは違うもっと優しいキスをし出して。
そしてそのキスの柔らかな動きに合わせるかのように股間の膨らみもそっと撫で上げ続けた。
けれど、正直そのもどかしい刺激の方がかえって興奮するんだよっ、、
だから…
自然と…出ちゃって…
「なぁ、すげぇ濡れてんだけど…じゃあ直に触っていいよな」
ズボンの布越しにも滲みでる位濡れるって相当だろ?
だからさ、黙って頷いちゃったのも仕方の無いことだって思うんだ。
まさかこんなに園長が優しくしてくれるなんて、、思ってもみなかったから……
自らズボンと、下着を膝まで下ろし。
完全服従。
園長に触って欲しくって、僕は自分からその節ばった綺麗な手を。
股間に持っていった。

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