2015_09
26
(Sat)15:30

ムソク様の憂鬱 #11





「…舌?…」


「あぁ、そうだな。出来ないか?ユン坊」


「っな、、、」


またしてもこの甘い雰囲気の中で、幼少期のあだ名を口にするムソクについ、ユンはムキになってしまう。


ムソクの手の内で転がされてるとも知らず…


その様なユンを愛おしくもあり、だからこそ虐めてみたくもあるとムソクは思うのであった。


「ユン…出来るか?」


まさに飴と鞭。


からかったと思えば、今はその膨れた頬を包み込んで柔らかく唇を落とす。


そしてその笑みは魔性さを裏に潜め、まるで仏の様に優しいものだった。


「…出来るよ…ムンさん…」


その仏に魂を吸い取られ、なすがまま。


ムソクは更に優しく微笑んでユンを引き寄せるのであった。






ユンの這わさる舌は辿々しくムソクの体に触れてゆくが、ムソクからはあの仏の笑みは消え去り。


常とする、氷の美剣士ムソクとなってしまうのであった。


ムソクがその表情を崩さない、ユンの心は更に掻き立てられる。


体中の柔らかい部分を舌先で擽ってみせたり。


出張った骨に沿って舌を滑らせてみたり。


体に残る傷痕を丹念に舐め取ったり。


ありとあらゆる部位を舌で攻めても、一切ムソクの表情は崩れないのである。


それどころか…腰元を覆う布さえも静かなものであり。


ムソクの全身を舐めるユンだけが…その感情を抑える事が出来ないでいたのだった。


「…ムンさんっ…感じ無いの…?」


「何を言ってる。体を洗われている時にお前はいつも感じてしまうのか?」


「ちがっ…もうっ」


「違ったか…そうだな、感じ過ぎて辛そうなのはお前の方だろうな」


「っ……」


「酷く厭らしい眺めだな」


一切触れもせずして既に濡らしてしまっているユンの下半身。


ムソクに嘲笑られ更に大きくぶるりと震える。


「もういい、充分綺麗になったな」


「えっ…まだ…」


ユンの視線は腰元へと落とされる。


ムソクはその時、微かに頬を上げ。


「まだ洗うつもりか…お前にやれるのか…?」


ユンには今までその様な行為をさせた事など一度も無いのであり。


"出来るか" "やれるのか" この言葉でユンに揺さぶりを掛けているつもりでいたのだ。


しかしその挑発に返答は無く。



ユンは無言で顔を下に沈めたのであった。










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