2014_12
11
(Thu)15:16

純真 episode 4

あの後、マネージャーから一通りの説明を受けて分かった事と言えば。

オーナーの意向でホストの各人の個性を活かす為にホスト同士のチームプレイは行わないそうだ。

その代わりを担うのがフロアスタッフらしい。
しかし決してホストのようなサービスをする訳でも無く、ほんの少しお手伝いをすればいいと。

だからホスト達よりも個性を出さず、しかし容姿は良く、それでいて温和な雰囲気が求められるとかなんとか。

まぁミノ君やカンタ先輩を見れば納得する条件か。

けれど彼女が居るかの質問の意味の答えは出なかった。

僕で勤まるのかな…

とトボトボ歩いてフロアに出ると上機嫌なキュヒョンがバーカウンターで手招きして呼んでいる。

「浮かない顔してどうしたんだよ?
面接ダメだったのか?ん?」

僕は首を横に振って

「いや、一発OKだって。
明日から出勤だからここで見学してっていいって。
あっ、お酒も好きなのを頼んでいいよって。」

「おーっさすが俺の推薦した人!
あっもう遠慮無く頂いてるよ。
ここのワイン美味いのが揃ってるって言うからさ~」

はぁ、このお気楽な友人が羨ましいと言う眼つきで見上げながら

「ワインお願いします」

とやけ酒を決めた。

「なぁなぁ、さっきからこのフロアを観察してたんだけど、結構面白いんだよ。」

「何が?」

「ホストがさ、個性バラバラですげーの。
ほらっ、手前のソファのホスト。何処かの貴公子みたいだし、その奥は有名デパートの紙袋ですか?って感じのジャケットスーツだし。
あっ、あそこは宴会部長みたいなホスト!馬っぽい~」

と少し酔いが入ったキュヒョンがくくくっと楽しそうに辺りを見回す。

貴公子と呼ばれた彼は緩くパーマのかかった金髪に可愛いらしいくりくりの瞳。
シフォンシャツがまた可愛いらしさを引き立てている。

有名店の紙袋と言われてしまった彼だって、その個性のある服を着こなして凄くお洒落だ。
身長はそんなに高くは無いがシャープな顔立ちが目を惹きつける。

宴会部長だって凄く端正な顔だし、着ているスーツは恐らくブランド物だろう。
いいとこのお坊ちゃんだったりして。

マネージャーの言う個性とはこの事なのか…
面白いかも。

「あっ、チャンミン!
見てみろよ、あの一番奥のソファ。
綺麗な人が綺麗な女性と居る。綺麗だな~」

と訳の分からな事を言われてその先を見ると

眼を見張る程の美しさを放つ男性の姿が視界に入った。

「あの人はヒチョルさん。
女性よりも美しくてとろけるように甘い言葉で人を魅了するこの店のNo.2だよ。」

と後ろからミノ君が声を掛けて来た。

「えーっあんなに綺麗な人がNo.2なわけ⁈」

納得がいかないといった様子のキュヒョンが叫んだ。

「じゃあNo.1は一体…」

と2人で言いかけたその時

ふわっと鼻孔を抜ける爽やかな香りが僕達の側を通り過ぎて行く。

ゆっくりとその香りを追うと綺麗なアーモンドアイと目が合った…
思わず引き込まれそうな瞳を逸らす事が出来ない。

あぁこの人がNo.1なんだ…と全身を纏うオーラがそれを感じさせた。






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