2015_01
12
(Mon)22:10

純真 episode 9

「ユノヒョンがチャンミンを呼ぶなんて珍しいね。」

以前、僕がヒチョルさんとユノさんの担当だとミノ君から告げられた時、"ユノヒョンは滅多にサポートを頼まないから"って言ってたのを思い出した。

「まっ、ユノヒョンの接客を間近で見れるのはちょっと羨ましいかも♪」

と言うミノ君に送り出されてテーブル席に向かった。





お客様とユノさんを前にしておずおずと挨拶をすると

「ごめんなさいね、チャンミンさん。」

といきなりその女性は僕に申し訳なさそうに微笑みを向けた。

「でも…今日は私の特別な日なのよ。ねっ、付き合ってくれるかしら?」

と1本のワインを差し出して来た。

1975年…そのラベルをそっと指でなぞり

「私の誕生日なの。毎年誰と祝う事なく過ごして来たけど今年はここで…ユノの側で過ごしたかったの。」

そう言うとちらりと隣に座るユノさんに目配せをした。

「でもユノはあまりアルコールが飲めないでしょ、でも一人で飲むには勿体無いワインなのよ。ね、だから一緒に飲みましょう。チャンミンさん。」

何だか昔からユノさんを知っているような雰囲気の女性に促されるまま席についてそのまま乾杯をした。

「今日は素敵な誕生日になりそうだわ。」

と嬉しそうに笑う女性…そしてその様子を優しく見つめるユノさん…

何て優しい目を向けるんだろう。
恐らく男性の僕まであの眼差しに見つめられたらドキドキしてしまうかもしれない。
そんな優しさが滲み出ていた。


暫くして女性はアルコールが進んだのかポツリポツリと心の内を話し始めた。

「…なんで…伝わらないのかしら…こんなに会社の為、皆んなの為にやって来てるのに…」

恐らくこの女性は会社のトップとして社員を引っ張っている立場にあるらしく、色々な物を背負っている旨を吐き出した。

俯きながらも涙は必死に堪えている様子が普段の強さの裏に隠された儚げな彼女の一面だと感じた。

思わずその震える肩を抱き締めてしまいたくなる程に、彼女の心は弱かった。

…でもユノさんはそれでもその女性に触れる事は無く

「いつか….伝わる日が来る…分かる時が来るから…」

そう言ってあの眼差しを向けるだけだった。

ここで彼女の弱い部分につけ込まず、言葉で包み込む優しさがその女性をまた奮い立たせているような気がして、僕が口出しの出来ない雰囲気だと悟った。

これがユノさんの優しさなんだ…






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【拍手コメント】ハ***様

初めましてこんばんはヽ(〃∀〃)ノコメント有難う御座います♡
わぁお♡一気読みされましたか!?
有難う御座います・゚・(。>Д<。)・゚・
そうですよね、処女作なのにいつまでも放置状態ですみません>_<
いつかいつかと思ってそのままに。
年内には終わらせたいと思っています。
続き気になりますもんね(^^;;
でもコメント頂けて嬉しかったです♡

2015/06/03 (Wed) 22:31 | shin #- | URL | 編集 | 返信

【拍手コメント】Macha様

おはようございます(o^^o)初コメント有難う御座います♡
あのスーツユノに堕ちたクチなんですね(*˘︶˘*).。.:*♡かっこいいですもんね♡
本当、シュッとしていてあの頃の若さと色気が相まったユノもいいですよねぇ…(*´д`*)ハァハァ
お話を楽しみにして頂いてとても嬉しいです♡♡♡
ここは処女作品なんですけど、長らく休話してまして(xдx;)
年内には更新を考えていますので暫しお待ち下さいねヾ(*゚ェ゚*)ノ

2015/08/07 (Fri) 09:33 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

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