2015_07
10
(Fri)12:00

Love Triangle #54




はぁ。

熱々のフレンチトーストに冷たいバニラアイスが溶けるのをはふはふしながら食べるユノを見たかったから。

だから、折角早起きしたのに…

そんな思いをユノは分かってない。

結果、美味しかったからって。
冷えたトーストに溶けきったバニラアイスで良かったね、なんてそんなんで誤魔化されそうになっても僕の心は拗ねたままだった。

少なからず奥さんとの事で傷付いたユノの為に好物の甘い朝食を食べさせたかった…

本当の気持ちはそこにあるのに…

それなのに、受付の女の子達のあの顔。

ユノが悪い訳じゃ無いのは分かっているけど。
奥さんが居たってユノは女子社員の憧れの的だったんだって、今更ながらそれに嫉妬した。

本当…馬鹿な僕。

意地張って、フロアでユノを煽って…

「昼飯行くか?」

結局、午前中の仕事をしながら思考が落ち着いて来て、よくよく考えたら…恥ずかしさが込み上げて来るんだ。

だからユノと顔を合わせずらかった。

でも、こうやって変わらず普段通りに声を掛けてくれるユノは優しいって、、、分かっている。

やっぱりだから僕はそれに甘えてしまうんだろうな。

「はい…」

先に行くその後ろ姿を見つめては、自分の度量の狭さに溜め息を吐く。

でもこれは、この思いはユノにだけ…ユノだから。



◆*◆*◆



ランチを終えてまた朝通った受付の前を通り過ぎようとするとユノが突然吹き出して。

終いには声を上げて笑い出した。

「室長、、!?」

今にも床に笑い転げそうなユノをロビーから繋がる吹き抜けの中庭に引っ張って。

「一体、、どうしたんですか!?」

何事かと普通は思うだろう。
なのに当の本人は。

「いや、、、思い出すと駄目だ…」

ひぃひぃ言って涙を流してる。

まさか。

「チャンミン凄・・ん゛、、」

慌ててその口を塞ぐ。

朝の事を言いたいんだ。
僕が朝からユノを……襲った事を…

だから、この先にあるトイレを思い出しては笑いが止まらないって言いたいんだよな…

勘弁して…
でもこれは自業自得。会社でしかもこんなロビーのあるトイレで…はぁ、自己嫌悪。

でもそんな時に限って一番会いたく無い人に会ったりするもんで。

「自分の妻が捕まったというのに相変わらずですね、お2人は」

その声に振り向けばやっぱり…スホ…

隣に居るユノも一瞬で顔色が変わって、何だか嫌な雰囲気。

「やっぱり貴方を駒にしたのは間違いでしたね…家庭も壊して、そんな人に室長なんて任せておいていいのかも疑問ですよ。何なら奥様が狂った原因の元を僕が公表してあげましょうか?そんな事をしたら…部下からの信頼なんて吹き飛んでしまいますね」

ユノはまだ警察から事情聴取もあったりして時々、職場を抜けなければならない。

でもそれはチームの皆んなが了承している事で、出来る限りの事はユノだってギリギリまでやって出掛けるつもりでいるんだ。

逆にそんな事を言っているスホの方が立場が危ういのに…

それをまだ彼は知らないんだ。
皮肉だな、そう思ってしまう。

そんな事を考えているのは僕だけで、チラリとみやったユノの横顔は能面のように表情が無かった。

ゾクッと背筋に寒気が走る。

…怒ってる…

そう感じて。


だからユノがグッと一歩、スホに近付いた時

殴られる、、、‼︎


咄嗟に僕は目を瞑ったんだ。



「うわっ‼︎な、にを…」

スホが上げた呻き声、後は別に変な音も聞こえない。

そーっと目を開けて恐る恐る、目の前の光景を捉えると…


ユノがスホを抱き締めていた。



何で…


僕の疑問はスホの疑問でもあって。


「離せっ、、、‼︎」

もがいても全く解けない腕。

ただ無言でスホを抱き締め続けるユノ。

その内、もがいていたスホも諦めてその腕の中に大人しく収まり始めると。

ようやくユノの口が開き

「なぁ…ニューヨークで何を学んで来たんだよ?ハグの本場で何も感じなかったのかよ…」

「はぁ…ハグ?」

スホが漏らした呆れ声にもユノは構わず。

「…温かいだろ?ハグしたら人の温もりが伝わって来るだろ?お前さ、誰かにぎゅって抱き締められる喜びをさ…知らな過ぎなんだよ」

そうやってぎゅってぎゅうって、ユノはスホを抱き締めたんだ。

「人は血が通ってんだよ。だから温かいんだ、それを忘れるなよ」

そう言って、ポンッと背中を軽く叩いてスホを離した。

その時のスホの顔…

素直に泣けばいいのに。泣く事も知らないんだろうな。

僕はそんなスホを初めて見た、だからこそユノがした事に胸が痛かった。

ユノは自分が傷付けられたのも拘らず、スホの心を理解していたなんて。

スホだって苦しんでいたのに…僕はそれを…

「チャンミン」

俯いていた僕の前にいつの間にかユノが立っていて。

ユノの後ろにいるスホの姿が見えなかった。

いや、見えなくなったんだ…



僕にユノの顔が覆い被さっていたから。







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2015/07/10 (Fri) 12:39 | # | | 編集 | 返信

ゆ***様

こんにちはヾ(*゚ェ゚*)ノコメント有難う御座います♡
おおっ2時!!そして6時!?それは万年寝不足ですわぁ(xдx;)そんな夜のお供にして頂けて嬉しいです♡デュフ\(//∇//)\
ちゃーたん可愛いですよね〜〜〜\(//∇//)\拗ね拗ねかと思いきやはふはふが見たかっただけとか(*≧艸≦)
もう可愛すぎて悶えます(笑)
もうね、修羅場は去りましたから♪あとは浸すイチャコラさせますよ\(//∇//)\
夜は夜でお料理上手なちゃーたんに調理させるユノが見所ですしね(*/∀\*)イヤン
食べますよ\(//∇//)\多分(笑)ゆのゆのを。

2015/07/10 (Fri) 14:23 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

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2015/07/10 (Fri) 16:52 | # | | 編集 | 返信

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2015/07/10 (Fri) 18:53 | # | | 編集 | 返信

れ***様

こんばんはヾ(*゚ェ゚*)ノコメント有難う御座います♡
嫉妬ミンが可愛くて〜♡はふはふとか言っちゃう所がユノに首っ丈感満載ですよね(笑)
女子力高いですからねあの子(*≧艸≦)でも夜は夜でグクテを世孫様が喰らっちゃいます(〃艸〃)ムフッ、多分。
えーっと・・・スホさんの中で何かが変わって欲しいですね。何かが…(〃゚艸゚)うふ♡
私もGETしましたよ〜♡本当ですね!あのポヨンポヨンは何処へ行ったのでしょうね(笑)何着てもモデル神起!似合うわ〜。
うちの旦那様では無理無理(≡Д≡;)

2015/07/10 (Fri) 18:54 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

ゆ***様

こんばんは〜ヾ(*゚ェ゚*)ノいえいえコメントは幾ら頂いても嬉しいので問題無しです\(//∇//)\
そうですよ、ひたすら甘々のイチャコラとかエロエロとか(笑)兎に角、楽しませて貰います、私が(。 >艸<)♡
ですよね〜お昼休みに読んでいい内容じゃない時が殆どじゃないですか(笑)顔面管理が大変そうで(〃艸〃)ムフッ…って思うと尚更破顔させたくなる私です(笑)
今夜はちょっと期待させてしまっているようなので頑張ります!!
歯医者で?やだ〜緩んでますよ顔が(σ≧∀≦)σ
今夜のちゃーたんはどうやって攻めるのかな♪♪んふふ。

2015/07/10 (Fri) 19:53 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

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2015/07/11 (Sat) 00:31 | # | | 編集 | 返信

ひま***様

こんにちは*\(^o^)/*コメント有難う御座います♡
えぇ・・・いつの間にか我々の知らぬ所でダメユンホがどんどん男っぷりを上げております(〃゚艸゚)
あっ…そう言えば元はあのカリスマユノでしたもんね(笑)
いけない…それをすっかり忘れていつの間にかダメユンホを押し倒し…だから違うって(;-ω-)ゞえーっと、あぁ、受け入れて、虜になってたんでしたもんね(〃艸〃)ムフッ
ひま***さんも私もどうしてこうもユノに甘いのでしょうか〜(//∇//)ダメダメも好きなんてもう嫌いになる事なんて、、、有り得ない??でしょうか(笑)

ひゃーーーーどひゃーーーー!!チャンミンになりきって・・・咥える”_| ̄|○”ハァハァハァ
それ、、、素晴らしいです……////
チャンミンだと思っているユノならどんなに甘い顔をしてチャンミンにしか見せない苦悶表情とかもしたりして、、快感を震わせて弾けるのか、、、うはっ!!もう、、死にそうです私…(//∇//)はぁ…この妄想いいですねぇ…やめらんないです♡

エロい鍛え方(笑)あーはーはーっ!
チャミママ(笑)あれはやはりど天然ですしねぇ〜でも期待してます♡

いえいえ、こちらこそです( *´艸`)お話作れば癒しのコメントが頂ける!!と目の前に人参をぶら下げて走ってる私です(笑)それだけ、このコメントのやり取りが楽しくて楽しくて(*≧艸≦)いつも、本当に有難う御座います♡

2015/07/11 (Sat) 13:19 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

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