2015_06
13
(Sat)12:00

Love Triangle #27




ユノは慣れた足取りでホテルの前の大通りを外れ。
脇の小路へと入って行く。
僕はその背中を追った。

足がステップを踏むように軽やかで。
ユノから"わくわく"って気持ちが溢れ出している。

へぇ…珍しいな。
その様子に僕まで不思議と心が弾む。

ユノって案外、可愛い。

くすっと1人で彼の背中に笑った時。

「此処、美味いから。絶対に後悔しない」

くるりと僕に向けるその顔は。
自信満々で。

まるで宝物を見せる少年みたいに目を輝かせていた。

「いいですね♪僕、もうお腹ペコペコです」

本当、今日は軽食ばかりでお腹は背中と引っ付きそうだった。

その言葉ににこりと笑うと彼はドアを開けて僕を招き入れる。

さて果て、此処は何のお店なのかな…



◆*◆*◆




美味い……

何を食べても美味しい!!
次から次へと運ばれて来る料理はどれも絶品で。
目の前のご馳走はどんどん僕の胃袋へと消えて行く。

正直、店内を見渡した時は一瞬怯んだんだ。
狭くて古めかしくて。大衆食堂そのもの。
食堂が嫌いな訳じゃ無いけれどソウルとは違う雰囲気で少し驚いた。

店主は思ったよりも若くて。
僕と変わらない?そんな年齢に見える。
でもこの味はオモニなんだけどなぁ。

と不思議に思いつつも箸は止まらない。
そんな光景をユノは頬杖をついて眺めていた。

「ユノは食べないの?」

さっきから僕ばっかり食べていて。
何だか悪い気がしてくる。

「ん、あぁ。なんかチャンミンの食いっぷりが良くて見惚れてた」

そう言ってふわっと笑うと僕に伸ばされた手が口元を掠めて。
付いていたタレを拭き取り。
その指をパクっ…と咥えてねぶる。

「…厭らしい…」

照れている僕を口角を上げて笑うユノ。
そのタイミングで。

「よっ!来るなら事前に連絡しろよな」

バシッとユノの背中を勢いよく叩く、店主。

「えっ…?」

そして僕の顔を間近で覗き込んで。

「あんた、いい食いっぷりで気に入った!何品かサービスしといたからどんどん食えよ!!」

って。
店主はどかっとユノの隣に座る。

「で、珍しいな。ユノが連れと一緒に此処へ来るなんて。どう言った関係?」

もう、客は捌けたのか。
瓶ビールをグラスに注いでキュッと一杯引っ掛ける。

その飲みっぷりに惚れる。

「チャンミンは会社の部下で…俺が可愛がっている」

か、可愛がっている!?何だそれ、、
ユノの説明に何だかこっちが照れてしまう。

「へー・・部下ね。なぁ…俺の事もちゃんと紹介しろよ~」

あー、はいはいって感じで。
ユノは僕に。

「ガキの頃からつるんでるダチで、ジフンな。軽いけど悪い奴じゃないし、腕は確かだから安心して食っていいんだぞ」

って、箸がピタッと止まった僕に食事を勧める。

「う、うん…」

するとまたジフンさんは僕を見つめて。

「へぇ…」

ってにやにや。
何だろうな??

兎に角、此処はユノの古い友人の店だという事は分かった。




◆*◆*◆




珍しく、ユノが僕の目の前で潰れた。
ビールもそんなに飲んでいない筈だと思ってたけれど。
今日の疲れがどっと出たんだろうな。

テーブルに突っ伏して。
気持ち良さうに寝ている横顔にホッとする。

「なぁ…チャンミン?俺さぁ。お前なら抱けるんだけど、どう?」

相変わらず、ユノの隣でビールを口にして。
さっきから僕を口説こうとするジフンさん。

どうやら彼はバイらしく。
僕ならイケるとしつこく誘う。

体格も良くて、身長もそこそこ高い。
この感じなら女性にも苦労はしないようなのに。
…何で僕なんだろう。

「しつこいですね…無理ですよ!」

話は面白いし、飲みっぷりもいいからユノが寝ていても場の雰囲気は悪く無いのに。
それさえ言わなければ、と。

渋い顔を向けて諦めてくれって意味を込めたのに。

「やっぱりユノがいいんだな…」

ドクンッと心臓が跳ねる。

「な…」

「初めから分かってたよ。こいつが誰かをこの店に連れて来るなんて珍しいし…ユノのあんな甘い顔、見たのも初めてだしな!」

何だ…分かってたんだ。

「すみません…」

「ん?何でチャンミンが謝るんだよ(笑)分かってたけど、チャンミンがあんまり可愛いからちょっとからかいたくなったんだって!悪りぃな。でもさ…実際、チャンミンって男に好かれんだろ…?」

バイの彼から見ても。
僕はそういう対象なのか…

やっぱり、僕がいけないんだ。

「はい…」








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2015/06/13 (Sat) 16:00 | # | | 編集 | 返信

れ***様

こんにちは(*^_^*)コメント有難う御座います♡
えぇ。ダメユンホさん、バイのお友達なんです。何だか意味深な事を言ってましたね〜(〃゚艸゚)やっとミンにも昼ドラの匂いがして来ましたね。
うふふふふふ♡
いよいよアンコン!!れ***さんもライビュですねヾ(*゚ェ゚*)ノ俺様〜万歳!!
あぁ…どうしましょう…ユノの挨拶。韓国語なんてさっぱり分からなくても多分号泣します・゚・(。>Д<。)・゚・
うぇーん。笑顔で送れる自信が、、、
感想、、ありのままの気持ちを呟けたら呟きますね!
れ***さんも、お話の感想抜きにして、ライビュの感想を教えて下さい*\(^o^)/*

2015/06/13 (Sat) 17:03 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

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2015/06/13 (Sat) 17:17 | # | | 編集 | 返信

あゆさん、こんばんは♪こちらこそよろしくお願いしますです( ´ ▽ ` )ノ☆
私も明日ライビュ参加します!韓国語、私もわからないけど、同じ時間を共有できるの嬉しいですよねー♥️
チャンミンの秘密が明らかになる⁈ドキドキ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆して更新待ちしまーす!

2015/06/13 (Sat) 21:45 | ぴこ #- | URL | 編集 | 返信

あ***様

あ***さんこんばんは*\(^o^)/*改めましてあゆです♡
あ***さんこのお話好きだって言ってくれてましたよね〜( *´艸`)
毎日ドキドキですか??どんな展開が待っているのか想像するだけでワクワクしますよねヽ(〃∀〃)ノ
ちょっとずつチャンミンのお話も出て来て、あら?な感じ( ゚艸゚;)
そして、ラブラブな旅行にあの奥様の脅威をうっかり忘れそうになったり、、
今後もお見逃しなく(#^.^#)

だぁーーo(TωT)o 絶対に号泣確定ですよね〜
涙がいっぱい吸えるタオルとか持って行かなきゃ(笑)
瞬き禁止な気持ちでその勇姿をしかと目に焼き付けて来ます!!
あ***さんの言うように2人の気持ちを受け止めますね!!
遠くからでも一体になって楽しんで思いっきり泣きたいです!!

2015/06/13 (Sat) 21:48 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

ぴこ様

こんばんは*\(^o^)/*コメント有難う御座います♡
おーっ!!ぴこさんいらっしゃいませ♪
脱拍手コメントですねヾ(*゚ェ゚*)ノ
ライビュ、ドキドキです(〃゚艸゚)でも本当、時間を共有出来るのは幸せな事ですよね…♡
あぁ…でもやっぱり泣ける、絶対に号泣間違い無しです…>_<…
でも思いっきり楽しんで思いっきり泣きたいです!!
んふふふ。チャンミンの秘密♪明らかに…なるかな(笑)ならないかな(笑)
うふふふ〜(。 >艸<)

2015/06/13 (Sat) 21:53 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

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2015/06/13 (Sat) 22:04 | # | | 編集 | 返信

ひま***様

こんばんは*\(^o^)/*コメント有難う御座います♡
録画タイプ(笑)この語録好き好き♡
そんな中でもコメント本当に有難う御座います♡♡
そうですよね、チャンミンのあの艶めきと魅惑ならどんな男だって堕ちて当然ですよね(〃∀〃)ゞだからって自分を責めちゃ駄目よ〜駄目駄目(+_+)
チャンミンは悪くないの。堕ちる男達が悪いだけ!
出たーっ!ひま***さんの暴走(笑)
うわっ、面白いっ(〃゚艸゚)それ、かなり昼ドラ向きな妄想ですよね…
あーはーはー♡活性化した脳内が素敵過ぎて…もう、なんも言えねー状態です(T▽T)アハハ!いーないーな、面白い(笑)

はい。行って参りますライビュ!
涙の準備も楽しむ準備もバッチリです(^o^)/
2人に愛を叫んで参りますよ!!!

2015/06/13 (Sat) 22:17 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

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