僕の先生♡ 4

鼻孔をくすぐる甘い香りと
口の中で溶けて無くなるバニラアイスと
差し入れられる熱い舌先が
混ざり合って僕の頭を
とろとろに蕩けさせる…………
「……んっはぁ…ん…ふっ…」
ぴっちゅっ
と名残惜しそうに音を立てて離れる唇
「先生…映画に…全然…集中出来ません…」
キッチンであんな事をした先生を怒りつつ
二人でチゲ鍋を作り終えてご飯を済ませた
その後は少し勉強をして交互にお風呂に入り
今は先生に後ろから抱き締められるように
ソファに腰掛けて短篇映画を鑑賞中…
な筈だけど…時折…
僕が買って来たバニラアイスを先生が食べさせてくれる…
くっ口移しで//////
冷たさと熱さが交互に口の中で混ざり合い
アイスよりも甘くて深いキスに
勝手に頭の芯がぼーっとして思考を奪う
先生はいつも余裕で…本気なのは…僕だけ
気になっていた事がつい口をついで出た
「…先生はいつも恋人とこんな風に…過ごしているんですか…?」
僕を抱き締めていた腕に力が入るのを感じた
…あっ変な事を聞いちゃったかな
「チャンミン…それ、どう言う意味で言ってるの?」
覗き込む先生の顔が険しい
「…えっ…あっ…せ、先生はとてもかっこいいから…だから素敵な恋人が居て…お休みの日はこんな風に過ごしてるのかな…と思って…」
はぁ…と溜息を吐いて先生は項垂れてしまった
…先生は呆れてる…聞いちゃいけない事を僕が口にしたから…
「チャンミン、今まで俺がキスしたり抱き締めたり…色々として来た事を遊びだと思ってたのか?」
顔を上げた先生は酷く哀しそうに瞳を揺らしている…
「初めてキスをした時に気持ちを伝えたつもりだったけど…届いて無かったんだな…」
…えっ?! 初めてのキスの時…
あまりの気持ち良さと緊張で頭の中が真っ白になってたから…覚えてない!!
言葉が出ない僕に
「チャンミンは俺の事を好きでいてくれてるのかな?俺はチャンミンの事で頭が一杯なんだよ」
えっ…そんな風に僕を…
嬉しくて思わず先生の胸に抱き付き
「ぼ、僕もずっと先生の事が、…先生の事しか考えられなくて…大好きなんです!」
今迄言えなかった思いのたけをぶつけた
そんな僕をぎゅうぅっと先生は抱き締め
「嬉しいよ…チャンミン」
と頭の上からキスを降らせる
「…先生」
「あぁ…もう…俺、限界だな…チャンミンが欲しくて…仕方がないよ」
そう言って見つめる先生の瞳は欲を湛えて潤んでいた
そして
僕を抱え上げ
ベッドへと導いた……………………………
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