陽だまりの中 episode 35

- Yunho side -
これは、、、
チャンミンさんの…?
僕の為に書かれた物語…?
じゃあ…
僕は…こんなにもチャンミンさんに…
愛されているの…?
薄汚れた僕の過去までも
チャンミンさんは愛してくれているんだ・・・
それがどんなに辛い事で
そして
それがどんなに深い愛情なのか。
気付いたら…僕は声を上げて泣いていた。
「チャ……………ミ…………………さ…ん」
掠れる声がやっと絞り出されて言葉として口から溢れ出る。
その言葉にチャンミンさんは柔らかに微笑んで
「ユノ…愛してる………一生、傍に居て欲しい…」
ボロボロと流れ落ちる涙を優しく指で拭われ
僕の頬は…チャンミンさんの大きな掌に包まれる。
僕はなんて幸せ者なんだろう…
またこの温かな陽だまりのような愛に戻れたんだから…
だから
僕も過去と向き合わなければ…いけないのに
チャンミンさんを一生愛すると決めたのなら…
僕には行くべき所があるんだ…
- Changmin side -
ユノに俺の想いが伝わってから彼の表情に前のような穏やかさが戻り始め。
ようやく、俺達はスタートラインに立てたと思えた。
けれど、ユノの中ではまだ過去と決別しきれていなかったのだろう。
まだあの事件から日も浅く、俺は極力その話題を避けていたつもりでいたのに。
ユノが自ら。
"ホジュンヒョンに会いたい"
と意思を示して来たんだ。
俺はユノの意思を尊重すると決めたのだから、それについてとやかく言う気もなく。
直ぐにウソンさんに連絡を取り、彼の居場所を教えて貰った。
ホジュンは今。
ウソンさんと共にホジュンの父親が居る別荘に居たんだ。
全て白で統一された家具に。
ここだけが無の世界に取り込まれたように感じた。
その白いベッドに横たわるホジュン。
そして…その手を優しく撫で下ろす女性。
「社長の奥様です…」
この場に居合わせて良いものか所在無さを感じている俺に、ウソンさんがそっと耳打ちをした。
中庭には杖を突きながら、ゆったりと歩く初老の男性の姿。
この別荘は心を病んだ社長夫人の静養地だったとウソンさんは話す。
つくづく皮肉なものだな、と思う。
夫も息子も。
ユノへと注がれる愛情に…自らの命を断とうとした夫人が。
今、こうして穏やかな笑みを浮かべて寄り添いたかった2人を見守れているんだ…
幸か不幸か。
世の中には割り切れない事が多過ぎる。
ユノはそんな運命の悪戯に巻き込まれたのだと。
俺は彼に同情するばかりなのに。
どうしてこうも
ユノと言う人間は…
心が澄んでいるのだろう。
ユノはホジュンを抱き締めて。
ホジュンはユノの腕の中で。
涙を流した。
それは償いの涙なのか。
それとも…
答えはひとつでは無いかも知れないが。
ホジュンは救われたんだ。
ユノもまた。
僅かでも闇から抜け出したのかも知れない。
ユノには明るい未来が待っている。
俺がその未来へと導いていくから…
ユノにもう哀しみの涙は流させないと心に誓った。
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これは、、、
チャンミンさんの…?
僕の為に書かれた物語…?
じゃあ…
僕は…こんなにもチャンミンさんに…
愛されているの…?
薄汚れた僕の過去までも
チャンミンさんは愛してくれているんだ・・・
それがどんなに辛い事で
そして
それがどんなに深い愛情なのか。
気付いたら…僕は声を上げて泣いていた。
「チャ……………ミ…………………さ…ん」
掠れる声がやっと絞り出されて言葉として口から溢れ出る。
その言葉にチャンミンさんは柔らかに微笑んで
「ユノ…愛してる………一生、傍に居て欲しい…」
ボロボロと流れ落ちる涙を優しく指で拭われ
僕の頬は…チャンミンさんの大きな掌に包まれる。
僕はなんて幸せ者なんだろう…
またこの温かな陽だまりのような愛に戻れたんだから…
だから
僕も過去と向き合わなければ…いけないのに
チャンミンさんを一生愛すると決めたのなら…
僕には行くべき所があるんだ…
- Changmin side -
ユノに俺の想いが伝わってから彼の表情に前のような穏やかさが戻り始め。
ようやく、俺達はスタートラインに立てたと思えた。
けれど、ユノの中ではまだ過去と決別しきれていなかったのだろう。
まだあの事件から日も浅く、俺は極力その話題を避けていたつもりでいたのに。
ユノが自ら。
"ホジュンヒョンに会いたい"
と意思を示して来たんだ。
俺はユノの意思を尊重すると決めたのだから、それについてとやかく言う気もなく。
直ぐにウソンさんに連絡を取り、彼の居場所を教えて貰った。
ホジュンは今。
ウソンさんと共にホジュンの父親が居る別荘に居たんだ。
全て白で統一された家具に。
ここだけが無の世界に取り込まれたように感じた。
その白いベッドに横たわるホジュン。
そして…その手を優しく撫で下ろす女性。
「社長の奥様です…」
この場に居合わせて良いものか所在無さを感じている俺に、ウソンさんがそっと耳打ちをした。
中庭には杖を突きながら、ゆったりと歩く初老の男性の姿。
この別荘は心を病んだ社長夫人の静養地だったとウソンさんは話す。
つくづく皮肉なものだな、と思う。
夫も息子も。
ユノへと注がれる愛情に…自らの命を断とうとした夫人が。
今、こうして穏やかな笑みを浮かべて寄り添いたかった2人を見守れているんだ…
幸か不幸か。
世の中には割り切れない事が多過ぎる。
ユノはそんな運命の悪戯に巻き込まれたのだと。
俺は彼に同情するばかりなのに。
どうしてこうも
ユノと言う人間は…
心が澄んでいるのだろう。
ユノはホジュンを抱き締めて。
ホジュンはユノの腕の中で。
涙を流した。
それは償いの涙なのか。
それとも…
答えはひとつでは無いかも知れないが。
ホジュンは救われたんだ。
ユノもまた。
僅かでも闇から抜け出したのかも知れない。
ユノには明るい未来が待っている。
俺がその未来へと導いていくから…
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C.O.M.M.E.N.T
No title
shinさん、地震大丈夫だった?
かなり長く、大きい地震だったから。
きょう、ひまわりの種を蒔いたんだよね。
たくさん咲くといいな。
さあ、ゆの、しあわせになろうね。
723621mam様
おはようございます(*^_^*)コメント有難う御座います♡
揺れましたね!!でもmamさんの方が揺れが大きかったから怖い思いをしましたよね( ゚艸゚;)
揺れが大きくて長いのはもう嫌です〜(~_~;)
えっ♡ひまわりを育てるんですか(((o(*゚▽゚*)o)))
チャンミンよりも高いひまわりになりますよう♡
そうですね、やっと過去に向き合えた2人。
必ず幸せは訪れますね…>_<…