2015_05
27
(Wed)00:00

陽だまりの中 episode 31






震えるユノの手を引き。

自分の玄関のドアを開けると、そっとユノを抱き締める。

「おかえり…ユノ」

あの時は一度もユノに触れる事も無く、彼がこの家を去った。

その後悔は二度としない。





リビングを通り過ぎ寝室に向かう。

立ち竦むユノの着ている服を一枚ずつ脱がし。

身を纏まっていた物は全て取り去る。



そして、自分もユノと同じように。

身、ひとつに。



久々に感じるユノの温もり。

しっとりと吸い付くもち肌。

弾力のある体。

全てが懐かしく、そしてやはり心地が良い…



「ユノ…俺は、お前が嫌なら無理には抱かない…けれど…もう少しだけこうしてユノに触れさせて欲しい…」


小刻みに震えるその体は次第に落ち着きを取り戻し。

ゆっくりと体を離して


"す…き"

今にも泣きそうな顔でそう、呟いた。



その言葉に。


涙を流したのは俺だった。





ユノと何度も交わって来たけれど。

こうして2人で涙を流しながらお互いの熱を感じ合ったのは初めてだった。



俺達はやはり、離れては生きて行けない。

それを改めて感じた夜だった。





ユノをこの腕に包んで。

俺は結局、一睡も出来ずに朝を迎えた。



眠っている間にまた彼がこの家を去ってしまったら。

そんな馬鹿げた心配が募り。

ずっとこの懐かしい寝顔を見つめていた。



久しぶりの薄く柔らかな耳朶を甘噛みして。

"起きろ"の合図。

まだ眠い目を胸に擦り付けて背中に腕を回す。


あぁ…ユノだ…




ぎゅうっと抱き締め

「おはようユノ…」

何でもない、朝の挨拶。


それがこれ程までに幸福に満たされる事なのかと。

胸に熱い物が込み上げる。



涙を流す俺の頬をペロッと

まるで猫のように



ユノの柔らかい濡れた舌が舐めた。





"泣かないで"


その愛くるしい瞳が俺を慰める。



おかえり


「ユノ…愛してる…」




キュッと三日月の目が近付いて


"愛してる"



そう。呟いた。








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No title

さあ、
チャンミンをたっくさんユノに注いで♡

2015/05/27 (Wed) 01:11 | #- | URL | 編集 | 返信

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2015/05/27 (Wed) 08:10 | # | | 編集 | 返信

名無し様

おはようございます(*^_^*)コメント有難う御座います♡
ようやく、ユノが帰る場所に戻って来ました♡
チャンミンを注ぐ…うふふ♡グフ♡

2015/05/27 (Wed) 08:53 | shin #- | URL | 編集 | 返信

ひ***様

おはようございます(*^_^*)コメント有難う御座います♡
やっと浮上出来ましたね!あぁ良かったT^T
ふふ、入り込み過ぎて辛くなりました(^^;;?
ちょっと遠回りした2人ですけど、これからまた優しい時間を取り戻して欲しいです( *´艸`)

2015/05/27 (Wed) 08:56 | shin #- | URL | 編集 | 返信

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