2015_05
26
(Tue)00:00

陽だまりの中 episode 30





一瞬、目の前で何が起こったのか。

頭が理解出来なかった。



車の窓ガラスを叩き割り。

引き摺り出されたホジュン。



そして。

その叩き割ったハンマーが彼に振り降ろされていた。


ドサリと倒れる人影。

慌ててその車に駆け寄るともう既に道路は血の海。



ハンマーを持った者は運転手に取り押さえられ。

助手席に乗っていた男は必死にスマホで助けを求めていた。



これは…一体…









緊急搬送をされた彼を、手術室の前で祈るウソンさんを俺は支えていた。

「ホジュン様…」

一晩。

彼女の祈りが通じたのか…

ホジュンは命を取り留め。
彼女は安堵の表情を浮かべ意識を失った。



二日後。

ウソンさんから連絡を貰い、前に話をしたカフェで会う事になった。

顔を合わせて驚いた。

彼女は短期間でやつれた様に感じる程、疲れた顔をしていた。


その理由は…

ホジュンは命を取り留めたものの。

重度の障害を負ってしまったという事実に彼女は打ちひしがれていた。


そして、ホジュンに手を掛けたのは、、、

彼の元秘書だった。


ホジュンはユノの命を狙った元秘書を社会的に抹殺したものの。

長年の苦楽を共にしてきた恩を思い。
情けを掛けてこの国から出していたのだ。

それが、仇になってしまった。


警察の事情聴取で、うわ言のように元秘書は

「ホジュン様が愛しているのはこの俺だ…」

それを繰り返すだけだと言う。


ここにもまた、屈折した愛憎が存在していた。




ウソンさんは悲しみの淵に居ながらも。

俺とユノの再会を願い。


片時も離れたくないであろうホジュンを病室に残し。

ユノの居る屋敷の離れへと俺を導いた。




案内された部屋には静かな空気が流れ。

ユノの姿は無かった。





ふと。

隣の温室に彼が居るような気がして。

その扉を押し開く。








黄色い草原の真ん中に

ぽつんと。





「ユノ…」





佇むその姿は


少年のように溢れ出る涙を


拭う事なくただただ流し続けていた。




ユノが悪い訳ではないのに。

どうしてこんなにも彼が傷付かなければならないのか。

ユノの心はどこまでも澄み切っていると言うのに。

彼が流す涙は今…

ホジュンに届いているのか…



ユノ…

もう終わりにしよう。





「俺と家に帰ろう」





俺達の家に帰ろう。




もう苦しむのは終わりなんだ

またあの陽だまりの中へ戻ろう




なぁ、ユノ…









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No title

ユノ、帰ろう。

2015/05/26 (Tue) 07:41 | 723621mam #- | URL | 編集 | 返信

723621mam様

おはようございます(#^.^#)コメント有難う御座います♡
もうね、いいんじゃないかなって。
そろそろチャンミンの元へ帰らせてあげますT^T

2015/05/26 (Tue) 08:52 | shin #- | URL | 編集 | 返信

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