2015_04
18
(Sat)00:00

陽だまりの中 episode 20






退院をしてからユノは家事を手伝うようになった。

服もちゃんと着て、料理、洗濯、掃除、そして来客の対応等。
まるで奥さんの様に甲斐甲斐しく俺の世話をするんだ。

けれどその顔はとても穏やかでそれをする事でユノが安心するならと、好きにさせていた。

ユノは不器用ながらも一生懸命に頑張っていて、俺は全ての癒しをユノから与えられている気がしていたんだ。


そして時々、仕事が落ち着くとユノの手を取り。
俺の実家に出掛けた。

妹達は手話を完璧に覚え、ユノは色んな話を彼女達とするのが楽しいようでもあった。

そんなやり取りに俺はつい嫉妬していまい。

「俺にも手話を教えて?」

ユノとアイコンタクトやカカオ以外での会話を切望したんだ。

そんな俺に真っ先に教えたのは

『愛している』

だった。

それは割と簡単だったから

「じゃあ、永遠に愛してるってどうやるんだ?」

するとユノは、はにかみながら

『永遠に貴方を愛してる』

と、教えてくれた。

その日から少しずつ手話を覚えるようにして、いつかはユノと不自由無く会話が出来る日を楽しみにしていたんだ。








「また来たか」

ユノの腕いっぱいの花束。

それは季節外れの向日葵の花だった。


退院をしてから時々、差出人不明のまま一方的に送られて来るんだ。

初めは編集関係のお見舞いだと考えていたけれど、こうも続くとなると変だ。

それにこの解読不可能な数字の羅列のメッセージカード。

何なんだ。気味が悪い。



ユノはその花束を受け取った初日、玄関で倒れた。

まだ体調が完全に戻っていないと思い、ソファに寝かせたがその体は小刻みに震えていた。

俺はその時、大した事では無いと思っていたんだ。


ユノがその日からボーッと空を眺める様になった事を気付けていなかった…







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No title

ついに・・・ですか?
ですね。
避けては通れない。


ところで……
……さあshinさん、楽しもうね!

2015/04/18 (Sat) 01:28 | 723621mam #- | URL | 編集 | 返信

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2015/04/18 (Sat) 07:54 | # | | 編集 | 返信

Re: No title

おはようございます(*^^*)コメント有難う御座います♡

どうでしょうか。どうなりますね。
やはり避けられませんよね。
いつかは直面するわけですからね。
ん、、、、。

有難う御座います♡
このブログを作って頂いたといっても過言ではないです。
はい!楽しみます♡

2015/04/18 (Sat) 08:25 | shin #- | URL | 編集 | 返信

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