2015_03
28
(Sat)02:25

君ヲ想フ ~**サクラミチ**~ 30

Last story …










「汝チョン・ユンホは、このシム・チャンミンを伴侶とし
良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も
病める時も健やかなる時も、共に歩み
他の者に依らず、死が二人を分かつまで
愛を誓い、チャンミンを想い、チャンミンのみに添うことを
神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」


「はい、誓います」


「汝シム・チャンミンは、このチョン・ユンホを伴侶とし
良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も
病める時も健やかなる時も、共に歩み
他の者に依らず、死が二人を分かつまで
愛を誓い、ユンホを想い、ユンホのみに添うことを
神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」


「はい、誓います」





あれから直ぐにユノ君は入隊を決め

僕達は少しの間、離れ離れになった


けれど僕達にはもう不安なんて存在しない程

安らかな気持ちをお互いに感じていたんだ




あの日

ユノ君との出会いの場所で再会を待つ間

走馬灯の様に思い出が駆け巡り

胸が張り裂けそうな程に苦しかった


どうしたらこの苦しみを抱えて彼を送り出せるのか

それが果たして僕に出来るのか

不安で心が揺らぐ



すると突然

ポケットにしまっていたスマホの着信が鳴り響き

母からの電話を受けた


『アンジュがさっき息を引き取ったわ…』


言葉に詰まって声が出ない


そっと電話を切り



その場に膝を抱えて蹲った



どうしてアンジュまでもが僕の元を去るんだろう

言い様のない虚無感が僕を襲う



あの時、ここでアンジュを助けなければ…

ユノ君とも出会わなかった


アンジュと出会ってなかったら

ユノ君は僕を知らなかった…



彼女は猫の平均寿命を越えても

尚、僕の傍から離れなかったのに

どうして今なんだろう…



いや…今だから?

彼女は僕がまたユノ君に出会うのを待っていた…?


"天使"と名付けた彼女の目は

ユノ君の様に黒く澄んだ瞳をしていた


もしかしたら彼女が僕等を引き合わせたのかもしれない


そんな風にアンジュの死を思うと

ユノ君へ抱いていた不安が嘘のように消え去った



彼女は僕とユノ君がもう離れない事を見届けて

この世から去ったんだ



そう…僕はもうユノ君と離れる事は無い

彼が待ち続けた数十年間を

僕はこの先、何十年も掛けて


愛すると決めたから








だから笑って



「おかえり」


って迎えるんだ


彼の帰る場所は"ここ(僕)"だから










「さぁ、誓いのキスを」


優しいユノ君のお父さんの眼差しを受け


顎に添えられた手に顔を傾け

そっと瞼を閉じた



ふわりと柔らかな唇が触れ



「チャンミン…愛してる」



目の前にはあの淡い笑顔が降り注いでいた



「もう夢じゃないよね…」



もう一度、その唇を確かめ合って僕等は

永遠の愛を誓ったんだ




この手を2度と離さないと誓って…




未来(さき)に向かって歩き出した















桜 降る夜に 君を抱きしめた

散り行く世界が 止まって映った

君はあのままで 僕もこのままで

だけど手を繋ぎ 進んでいたんだ


遥か この先が 見えない道でも

君が笑うなら 前に踏み出すよ

だからさあ歩こう 二人で歩こう

きっと大丈夫 ずっと続いている











「ん~良い天気…今度、お弁当を作ってこの樹の下で食べようか?」

そよそよと抜ける春の風が肌に心地良く
僕はう~んと背伸びをした

「うん、いいね。チャンミンの作る物なら何処で食べても美味しいよ」

僕の膝を枕にしてユノ君は気持ち良さそうに答える

「ふふ、ユノ君はそればっかりだね」

いつも僕の事ばかり褒めてくれる愛しい人

「…だって好きな人が自分の為に作ってくれるなら何だって美味しいんだよ」

スッと手が伸びて僕の頬に触れる


下から見つめる瞳は僕を真っ直ぐ見据え


引き寄せられる様に


唇を触れ合わせた



ふわっと


ふわふわっと


触れるだけの甘い口付け




ひらひらと舞い散る桜の花びらの中で


僕等の淡いキスはその時を重ね続ける


来年も再来年もずっと先の未来も


この場所で…



僕等の時を刻むんだ


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C.O.M.M.E.N.T

No title

ユノのお父さん、牧師さまだったものね。
お父様がって、いいな。
アンジュはやっぱり魔法のチカラ持ってましたか。
ナルホド。
shinさんがこれをupしたまさにその時間、
mamは
送別会の三次会のカラオケで「サクラミチ」歌ってましたよ♪♪
自分でいれたんじゃないよ。
気をきかせたつもりの若手がいれて、マイクがまわってきた。笑

2015/03/28 (Sat) 15:58 | 723621mam #- | URL | 編集 | 返信

Re: No title

723621mam様

コメ有難う御座います(^_^)
最後までお付き合い頂き嬉しく思っています♡
ふふ、あとがきを読む前の素直な感想が聞けて良かったです。
苦しいオチなので、猫ちゃんの正体は個々に委ねます(*^_^*)
だって由緒正しき魔法使いも素敵ですもん♡

おっ(笑)
若手やりおる(。 >艸<)
マイク向けられて熱唱しました??
そして3次会!?凄い〜(笑)

2015/03/28 (Sat) 22:44 | shin #- | URL | 編集 | 返信

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