2015_04
01
(Wed)00:00

陽だまりの中 episode 2






僕が目を覚ますと優しい微笑みで頭を撫でてくれる人、それがチャンミンさんだ。

チャンミンさんは料理が上手で優しくてとってもかっこいい。

どうして僕なんかを助けて、その後もずっと家に置いてくれるのかは分からないけれど、チャンミンさんの手の温もりが心地良くて…僕はここから離れたくないって思ってしまう。

チャンミンさんも出て行けとは言わずいつも僕の世話を嬉しそうにしてくれている。
だから、僕もそれに甘えてチャンミンさんの腕の中で丸まって眠りにつくんだ。

それはまるで猫の様な生活。
チャンミンさんに飼われている僕なんだ。

けれど、僕には記憶が殆んど無い。
今、こうして優しい温もりに触れて生きているそれ以前の記憶が全く思い出せない。

でも辛うじて下の名前だけ。
陽だまりの中で寝ている時に思い出す事が出来た。
誰かが"ユノ"と僕を呼ぶ夢を見たから…。

それ以外の事を思い出そうとすると吐き気がして途端に気分が悪くなってしまう。
そんな僕を見てチャンミンさんは"思い出さなくてもいいよ"と優しく慰めてくれるんだ。

だから今は

「おいで、ユノ」

この甘い呼び声だけあればいい。
そう思った。

優しいチャンミンさんに甘やかされて猫みたいな生活の僕にも一応、仕事がある。
けれどそれはとっても恥ずかしい仕事。

チャンミンさんは文章を書く小説家をしていて、いつも僕の居るリビングの片隅でパソコンとにらめっこをしている。
そんな時のチャンミンさんもとてもかっこよくて時々僕はうっとりと眺めているんだ。

そしてお話が出来上がると直ぐにさっきのように僕を呼んで、膝の上に座らせると印刷されたばかりのその原稿を渡してくれる。

「ユノの素直な感想が聞きたいな」

甘い囁きを耳元で受け、チャンミンさんの腕に包まれながら原稿に目を落とす。
けれどチャンミンさんの作るお話にいつも僕は戸惑いを隠せない…。

だって…チャンミンさんのお話はどれも少し、ううん、凄くエッチな内容ばかりなんだ。

チャンミンさんは所謂、官能小説を専門とした小説家さんで有名だと編集の人が言っていた。
僕はその編集者さんよりも先にその原稿に目を通す事が許されているのは嬉しいんだけど。

チャンミンさんの膝の上に腰を下ろして後ろから背中を抱き締められながらそんなお話を読むのは少し緊張してしまう。

でもチャンミンさんは僕に一番に読んで欲しくて頑張るんだよと嬉しそうに言うから、僕も真剣な気持ちで読み始めるんだ。

けれど、やっぱりチャンミンさんの書くお話はとってもエッチな表現が一杯で。
だからチャンミンさんの目の前なのに勃ってしまう僕が居る。

そんな僕の反応を見てチャンミンさんは凄く嬉しそうに微笑むと、勃ち上がった僕のモノを取り出してゆるゆると扱き出す。
それと同時に服の裾から手を入れて硬くなった乳首も弄り出すから、僕は声にならない声を上げて感じてしまう。

手にしていた原稿に目を向ける事も出来ない程、チャンミンさんの手の動きはいやらしくて。
僕の気持ちがいい所を全て知っているようなそんな動きに体が反応するんだ。

バサバサと足元に原稿が落ちるのも気にも留めずチャンミンさんはゆっくりと確実に僕を追い詰める。

そして、少し痛い位に乳首が擦れる頃にチャンミンさんの掌で僕は果てるんだ。
チャンミンさんの掌から溢れ出た物がぽたぽたと原稿に落ちて染みを作る。

そんな光景に満足そうにしている横顔を見ると思わずキスをして欲しいと思ってしまう。
けれどチャンミンさんはそんな僕ににっこりと微笑み

「お仕事お疲れ様、ユノは素直で良い子だね」

って頭を優しく撫でてくれるからそれ以上は強請れない。
これは恥ずかしいけれど僕の仕事だから、我儘は言えない。

まだ余韻の残る僕を抱き締めたまま編集者さんに

「出来ました」

と連絡を入れるチャンミンさんは、僕の事をどう思っているのかなとぼんやりと考える。
こんなに甘やかされてもやっぱり同性だからそれ以上の事は無理なのかな、なんて。

でもそれでもこんなに優しいチャンミンさんを今は独り占めしているのは自分だと思うと堪らなく幸せで、胸に擦り寄って甘えるんだ。

「ユノは可愛いね」

って頭を撫でてくれるだけでも充分なのに、いつしか欲張りになっている自分を反省した。





「ユノさんこんにちは、これお土産です」

にっこりと笑ってお出迎えをすると僕の好きな苺を渡された。
この編集者さんはいつも僕の好きな物ばかり買って来てくれるから大好きだ。

チャンミンさんと編集者さんに珈琲を出して、僕はソファの端っこで苺を摘んでいた。

出来上がった原稿にザッと目を通した編集者さんは

「先生、今回も凄くいいですね」

と興奮したようにチャンミンさんを褒めた。
それを見て僕も自分の事の様に嬉しくてふふふ、と心の中で喜んでいた。

するとその言葉にチャンミンさんはにっこりと微笑んで

「なんせ、ユノのお墨付きだからね」

と苺を頬張る僕に視線を向けて来るんだ。
勿論、さっきの僕が汚した原稿は捨てられ、新しく印刷された物が編集者さんの手元にあるからその言葉の真意をその人は分からない。

けれどそんな風にからかうチャンミンさんに見つめられて僕は顔を真っ赤にしてしまう。

「ユノさん、苺と同じ色になってますよ」

なんて、編集者さんにも笑われて寝室に逃げ込むんだ。
ベッドに横たわるとチャンミンさんの匂いがして、そっと頬を擦り寄せる。
さっき、チャンミンさんに弄れた乳首が服に擦れてチリチリと痛む。

僕が居るからチャンミンさんはここに恋人を連れて来ないのかな。
ふと、そんな事を思った。
だってあんなに優しくてかっこよくて完璧な人がモテない訳が無い。

そんな事を考えると胸がチクンとする。
僕は自分を拾ってくれたチャンミンさんに恋をしている。
たとえ、一方通行の恋だとしてももう少しだけあの人の傍に居たいと思った。

「ここに居たのか」

ブランケットに包まる僕の傍に腰を下ろし、あの優しいチャンミンさんの顔が近付く。

「拗ねたの?」

くすっと鼻先がくっつく距離で笑われて胸がキュンッとした。

ぷいっと顔を背けてまた赤くなっている頬を隠すと、背中に温もりを感じた。

「少し疲れたから一緒に寝よう、ユノが居るとよく眠れるから。でもユノは嫌?」

肩に顎を乗せながらそんな事を言われて嬉しくない訳が無い。
だからクルッと体を反転させて、ギュッとチャンミンさんの背中にしがみ付いた。

今だけはこの温もりは僕の物だと信じて眠りに落ちいていった。





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No title

おっと〜、
ユノねこ君は………んん?
少年なのか?青年なのか?オトナなのか?
おじさま・・・・ではない。たぶん。おそらく。
どうする?これ (笑)

2015/04/01 (Wed) 08:44 | 723621mam #- | URL | 編集 | 返信

Re: No title

723621mam様

おはようございます*\(^o^)/*コメント有難う御座います♡

ふふ。ユノネコ君♡
年齢設定はその内分かりますけどね(^◇^;)
暫しぼんやりしてて下さい。

エロいチャンミンいいかもぉ〜( *´艸`)

2015/04/01 (Wed) 09:03 | shin #- | URL | 編集 | 返信

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